スパイダーの939スパイダー事件簿・アルファロメオ・長雨が運命を変えた・第二章 メカニックのプライド・第三章 救世主現るに関するカスタム事例
2020年12月20日 06時52分
5年半、いろいろありましたがミザノブルーのスパイダーからアイスホワイトのジュリエッタに乗り換えました!!なんと人生初のマニュアル!!お手柔らかに🤝
※今回の投稿は939スパイダー事件簿シリーズ3回目です
前々回よりご覧ください笑
画像は過去画、箱根峠と芦ノ湖にて
第二章 メカニックのプライド
11月中旬、アシステレの社長兼メカニックのHさんは、焦燥の中にいた。
車を預かって早1ヶ月、頼みのボディコン交換でも完治しない、相変わらず電源入らずテスター当てられず、シラミ潰しに原因を究明していくしかない、、
katzさんは首を長くして待っているだろうな、、
事実、それまでに行われた修理は、
メイン電源回路各部品脱着、各単体部品点検、車両ハーネス点検、各アースポイント増し締め、そしてボディコントロールモジュール交換と、車の動きを司る電子部品のほとんどと言っていい箇所に及んでいた。
その頃、わたしの元に、スパイダー購入時にお世話になった名古屋のSさんから一本の電話が入った。
もう1ヶ月でしょ?、、そのアシステレさんて、大丈夫なの?電源入らなくたって強制的に入れてテスター当てたら済む話だし、なんでそんな時間かかるかな?積車乗って引き取りに行こうか?
正直、藁をも掴む思いでいたわたしは、アシステレのK野さんに、 Sさんが引き取りたいと言っていることを告げてしまった、、
K野さんの表情が変わったのが、電話を通してでも伝わる、、
あの、、今まで、、めげそうになりながらいろんな可能性を探り壁に当たってはやり直し、少しずつですが進んできました、、時間がかかり申し訳ありません、、
ただ、そのSさんが持ち込む名古屋の工場は、アルファ専門でやられているお店なんですか??
K野さんの最後の一言に、ディーラーを辞め、アルファ専門を謳い独立した社長とともに築き上げてきたアシステレさんのプライドを感じずにはいられなかった。
第三章 救世主現る
アシステレの社長Hさんと営業K野さんの中に、拭いきれない過去があった。
アルファ専門でやってます、939系の電気系統トラブルも修理してきました、とはいえ、一台だけ、再起させることができなかった赤の159が、店の奥に眠っている。
既にこの159からは、交換可能なパーツをスパイダーに移植しており、もはや異母兄弟であった。
11月下旬、最後の頼みの綱、ステアリングロックユニット交換を試みる、、
既にキーを差し込むスロットのユニットも交換しているが、その信号を受け取るステアリングロックユニットが反応しなければ、車は動かない。
しかし、、、
部品生産終了、、
もはや修理するしか道はない。
しかし、コンピュータ関係の修理をお願いしている業者に出し、内部基盤修理、ICチップ交換を行い、戻ってきたユニットを装着するも、、またもや電源は入らない。
社長の中にある考えが浮かぶ。
159のステアリングロックユニットを送って、使えるパーツを使って、ニコイチにしてやってみるしかない、、
コンピュータ業者からも、これでダメならもう、無理かもしれないと、最後通告を突きつけられていた。
12月上旬
そのニコイチが、アシステレに戻ってきた。
装着、、
その瞬間、939スパイダーのエンジンに約2ヶ月ぶりに火が入ったのであった。
救世主とは、名古屋のSさんではなく、アシステレの奥に眠る、赤の159セダンであった。
のちに社長Hさんは、939系のステアリングロックユニットを修理して治したのは、うちが日本で初めてじゃないかな、と誇らしげに語った。
次回、エピローグで完結、、、
お楽しみに笑