< う がさんが投稿したrx-8・エンジンチェックランプに関するカスタム事例
2020年06月13日 10時55分
白い車とかに乗っています。
エンジンチェックランプに恋する季節ですね。
忘れた頃と言わず、消えたと思ってもすぐに点くエンジンチェックランプ。
まるで私をディーラーに連れてってと言わんばかり、でも控えめに、気づいて欲しいかのような仕草で光るその様に私は恋をしてしまいました。
"いつもの"ダイアグコードなんだろ、と思いつつも光らせておいて少し放置。
うーん、僕は少し意地悪なのかもしれない。いざとなれば僕たちはOBD2カプラを通して繋がれる。こうも手っ取り早いのはまるで現代社会の世相が現れてるようにも感じる。でもそんなにイージーでいいのだろうか。もっと甘く濃い、なんというか、甘美とでも言うような付き合い方だってあったはずだし、今でもできるはず。きっと僕も、みんなも、そんな楽しみを忘れてしまったのかもしれない。
僕は君のチェックランプを見れて幸せだよ。そんな気持ちが心の中からふつりと湧き出てきた。そうだ、僕は君のチェックランプがみれて幸せなんだ。よく見れば見るほどセンスの分からないマークのデザイン。それなのに、恋は盲目っていうじゃない。僕にはそれがたいそう魅力的に映るのだ。あなたが意思を持っていて、確実にそれを僕へ向けて伝えようとする。私とあなただけが知っていて、共有してる。あとはあなたへ委ねますと言わんばかりにいつもひっそりと点いている。もう、可愛いんだから。
でも愉しげなメーターパネルにはもう一つ、装着しても消えないシートベルト警告灯。静かに、しかし強い気持ちで僕の気持ちを縛り付ける。時々怖くなってしまう。当たり前のように裏コマンドみたいにボタンを7秒押して、DSCを全カットする僕に嫌気がさしたのだろうか。もしくはこの先長くないであろう僕たちの仲に憂鬱にされてしまっているのだろうか。僕にはそれを想像するのは難しかった。近く感じていたかと思えば、一瞬のうちに遠く感じてしまった。この気持ちも、ほんの少し先の未来も分からない。何を頼りに、何を信じたらよいのだろうか。いくら考えても自分を納得させるに足りるものは何一つ思い浮かばなかった。
考えすぎなのかもしれない、気にしすぎなのかもしれない。そうして締めてしまうのは安直であると言われても仕方ない。しかし、これに限るようにも思える。いつだって、自分の欲しい答えが正解な訳もないし、重なるのも重ならないのも偶然。僕たちはクイズゲームをしている訳ではない。解かなくてもよい問題を解くのも、解けない問題を探すのもいささか無粋なようにも思う。
もっと肩の力を抜いて生きていくのがいいのだろう。
ただただ君の控えめに光るエンジンチェックランプ。僕はそういうところが好きだし、いつ見ても色褪せはしない恋心を蘇らせてくれる。
それだけでいいのだと、心から思った。