かずさんが投稿したカスタム事例
2023年07月13日 01時09分
軽からトラック、果てはバイクも整備から弄り迄してます。 みんからにも相当数記録上げてます。
今回はバイト先の社長からレガシィのパット交換の依頼があり交換する事に。何故交換するかは知らされていません😓
多分交換と言うことなので残量が無くブレーキ鳴きと思いながらリフトで上げてタイヤを外します。
さてキャリパーを外しかけた時に何か違和感が………
キャリパーを捲るとパットの残量がバリ山である😓
こんなに残量があるのに交換するのか考えながら取り敢えず理由を問い合わせて返事待ちの間に取り敢えずパットを取り外して確認することに。
外して確認するとパットの外と内側の角が変な当たりかたをしてるのを確認。
ローターの端もパットが当たってる部分が減って尖ってる状態。
ローターの内側の端も尖ってる部分に変に削れた跡が。
社長からの返事で交換は予想通りお客からブレーキ鳴きするからお金がかかっても良いからパット交換をして欲しいとの依頼でタイヤを外さずそのままパット交換をしてもらう予定だったとの事😓
残量も新品と比べるとほぼ同じ残量でこのまま新品と交換しても馴染む迄今より踏み代が深くなり効きも少し悪くなる為角を落とす面取りに変更するように勧めたのですがお客からパット交換してくれという依頼だからと言ってうだうだといい最後には面取りに変更するなら文句を言われたら責任を持つのとパット代をこちら持ちという始末😥その返事を聞いてイライラしながら面取りに変更し作業することに。
パットを外し外と内側の角を削ります。
白丸が面取りで削った所で赤丸が面取り前の角です。ブレーキ鳴きはパット、ライニングの材質(メタルパット等)にもよりますが純正や安い社外品では経験上鳴く事は殆んど無く大体は焼き固まって硬くなり更にローターを換えずにそのままで替えるとパットの当たる部分が減り端が減らずその部分とパットの角が当たり特に甘踏みするとキーっと鳴くのが殆んどです。削り量はパットの角の当たってる感じとローターの減り具合を見ながら調整します。
パットの角を削りパットを戻します。
赤丸部分がパットの角とローターの端は当たっていなく隙間が出来てます。
面取りしたパットを取り付けたらキャリパーを取りつけます。
フロントが終わったらリヤも同じように面取りします。
フロントよりこの写真の方が見易いとおもいますが赤丸の部分に削った分隙間が空きパットがビビらなくなりブレーキ鳴きが治まるということです。この面取り作業は外車と比べローターの減りは少ないのですがどうしても面取りするとその削った通りにローターのパットの当たり面が減っていくという欠点はあります。
前後左右のパットの面取りが終わったらタイヤを取り付けて試運転します。試運転する前にブレーキは数回踏んで踏み代を出しておきます。そのまま走ると最初にブレーキを踏んだ時にペダルが奥までいきブレーキが効かない事があるので必須です。
試運転したところ普通に踏んでも甘踏みしてもブレーキが鳴く事は無かったので大丈夫かと思います。
最後に新品と元のパットの残量ですが殆んど減って無い状態です。
いくらお客から交換を言われてもまず残量を確認して原因を把握してから交換をしないと新品に変えても材質が焼き固まっていなく柔らかいので鳴きはしませんが直ぐに同じ症状が出る可能性が高くお客さんは余分にお金が払うことになり外したパットも勿体ない事になります。
経験上ディーラー等でパット交換をした場合大体面取りせず(面取りしても見当違いの場所を削る)にポン付けするのが殆んどでブレーキ鳴きは残量がある場合この面取りをするとほぼしなくなるのでブレーキ鳴きする場合パットの残量、角の当たり具合を確認してみる事をお勧めします。ちなみにブレーキを踏んだ時にジャダーが出る症状もローターの反り(歪み)も原因ですが今回みたいな状態でもジャダーが出る原因の一つでもあります。