86のドライブ・北海道・道東・網走に関するカスタム事例
2020年10月04日 16時41分
道東の旅、ここは謎の湿原。
あとで調べたけど、ここはラムサール条約にも登録されている濤沸湖らしい。
エサヌカ線を思い出す!
流氷と監獄の街、網走!
博物館網走監獄に来ました!網走監獄は現在博物館になっており、収監はされておりません。
似た施設に網走刑務所ってとこがあるんだけど、ここはモノホンのムショなので、行っても「面会ですか?」って聞かれるだけだよ!
今のうちにシャバの空気を吸っておくのです。
「今日からお前は86番だ」
ゴールデンカムイではみんなしてやりたい放題やったので網走監獄はめちゃくちゃになっちゃいました。
そして脱獄王として登場する白石には実在のモデルがいるのです!詳細は後述します。
看守のおうち
囚人たちは遠方で夜営しながら開拓やら農業やらをやっていたようです。その夜営の様子。
のちに枕は一本の長い丸太になったのです。朝、囚人たちを起こすのに丸太の端をガンガン叩けば全員が飛び起きて効率が良かったのだとか。囚人たちはたまったもんじゃない!
案の定不服そうな顔をしている。
牢獄の柵はひし形になってるの。こうすることで看守側からは囚人の様子が見えるけど、囚人からは向かいの牢屋の囚人の様子は見えない。だから脱獄が難しくなるの。
作業中。
炊事中。
入浴中。規制かからないように上手に隠しました。
休み時間。囚人たちの数少ない娯楽だ。
エゾリスいた!
そういえば網走監獄で忘れちゃならないのが、囚人たちが旭川~網走間の道路を開拓したって話。
時は明治、対ソ連の前線として北海道の開拓が重要視された頃、とんでもない国家プロジェクトが発動!それは当時未開拓だった旭川~網走間の道路を納期たったの8か月で整備するというもの。冬は豪雪で進まないから、春から始めて冬前に完成させるプラン。
作業は網走に集められた囚人にて行われることとなる。理由は、
・彼らはそもそも犯罪者なので、一般人には酷な労役を課してもかまわない。
・囚人を使えば格安で働かせられる。
・たとえそれで死んでも悲しむ者もおらず、養ってやる人間が減るわけだから経費削減になる。
ってことらしい。今じゃ考えられないね、、、
1200名の囚人が網走に集められ、そのほとんどが工事に従事。
とにかく突貫工事なので作業はきつく逃げだす者多数。
対策として二人一組に足枷したり、密告に報酬出したり、早く終わったチームは次どこをやるか選べたりとかが行われた。
それでもきついものはきつい。
後半になると工事の遅れを取り戻すため、夜だろうが雨だろうが作業が行われた。
当然死者も出てくる。
でも丁重に弔ってやる余裕は無いので、穴掘って土をかける程度。安らかに眠れない、、、
それでもなんとか工事は完成。
終わってみると看守含め200名以上の死者が出た。
今の北海道の発展があるのはこういった囚人たちの活躍があったからなのね~。
などと話しているうちに網走監獄の舎房に着いたね。
ここがゴールデンカムイの白石のモデルといわれる、脱獄王白鳥由栄の独房だね。
白鳥は味噌汁を手錠と観察窓の釘にかけ続け、味噌汁の塩分で錆びさせて破壊した。
んで関節を外してこの観察窓から脱走した。
さらにこの梁みたいなのをつたって天井から脱走。煙突の支柱を素手でぶち抜いて脱獄を成功させたという。
人間業じゃないぞ!
ちなみに五寸釘が足に刺さってもなお逃げ続けた伝説を持つ五寸釘寅吉もここに収監されていたよ。
網走監獄、勉強にもなったしとても良かった!