MINIの英国車・納車から現在までの愛車・旧車に関するカスタム事例
2019年05月09日 18時31分
これまでもこれからも、自分の愛車は、燃費が悪く、壊れることもあり、人も物もあまり運べず、税金は重課され、手放す時には二束三文?。でも愛着があればそんなことは気にしません。我が愛車は移動手段てだけじゃないんです。手入れを行き届かせるべき愛用の道具だったり一張羅でもあるんです。時にはペット、時には伴侶、手を掛ければ応えてくれて、まるで鑑のように自分の行いがきっちり還ってくるのです。そんな私も身体のあちこち壊れはじめたクラシック。今日も私と愛車、頑張れ頑張れ、東へ西へ
この車「オースチン・ミニ・カントリーマン Mk2」を購入したのは1997年のこと。英国でボディをレストアされこの年に日本初登録となった車両です。
ボディカラーは「アイランドブルー」でした。
フェンダーミラーはTEX製のカーブステムとオーバル型(ナス型)の組み合わせ。
ホイール(ハブ)キャップは小径でメッキのスタンダードなものでしたがすぐにフルカバーのワンプレスホイールキャップに変更(写真は既に交換したあと)。
内装はレストア時に新品に変えられており、シートやカーペットの色はライトブルー。
リアバッジがMk-2の所定位置である左側で正しかったのですが、残念なことにMk-1タイプの筆記体のものを付けられてしまっていました。
ウッドトリムの塗膜もどういうわけか雨でふやけてしまう防水性が全く無くて困り、色も濃度が高く着色されていて、自分の好みではありませんでした。
それから22年を経て変わっていく姿は以下に掲げましたが、20年間はカスタムの手本となるようなたいした事はせず、ただひたすら修理と維持をし続けただけで、ようやく一昨年から自分らしさを求めて改変させることができました。それでもまだ道の途中です。なんとも随分と長い道のりを遠回りしているものだと我ながら思います。
しばらく内装にはほとんど手を入れず、ただオーディオをどう旧車に取り入れるかだけは試行錯誤していました。写真の時は電池式のポータブルラジオ。それから70年代のBCLラジオであるSONYスカイセンサー(当時はFMラジオさえ聞ければ十分でした)を経てから普通にカーステを導入(iPodを利用し始めたのがきっかけ)、スピーカーはBOSE 501Z にしたところでまずはひと段落。
この車にオーディオを導入するのになにが障害かと言うと、スピーカーの置き場がないのです。BOSE 501Z はうまくシート下に隠せました。
1999年頃にリアバッジは正しいものを入手して、取付穴の修正とリペイントを地元のセルフ板金塗装レンタルガレージサービスを利用して付け直しました。
ウッドトリムは一度外してラッカー系の透明ニスを再塗装してあります。
当時は貧乏性でガソリンをタンクネックまで入れてたせいでよく給油キャップから漏れていました。そのためこの時は画像のようにバンダナをキャップ下に巻いています。
英国式のナンバープレートは購入時についていたもの。これがあったおかげで年式と登録地の判別の手掛かりになってくれました。英国の法規に則って前がホワイト、後ろがイエローのプラスチックの反射タイプですが、これ自体は古くないもの(英国では所有者や使用地域が変わっても文字列は変わらないそうです。そしてプレートは町のホームセンターなどで新品に交換できるとか)
そして恥ずかしながらリアドアウィンドウのシーリングが裏表逆になってしまっていることに、この時はまだ気がついておりませんでした。これが改善されるのは2007年の同色オールペイントの時です。
2006年頃からフロントグリルとボンネットバッジ、リアバッジ、ステアリングモチーフを取り替えて「モーリス・ミニ・トラベラー Mk2」に変身。モーリスのグリルはシンプルで好みなのです。
この頃のウッドトリムは朽ちてしまった最初のものから中古で手に入れたものに交換してあります。トリム裏側のシーリングにこだわって装着させました。保護塗料は、表面に塗膜をつくらない植物油ベース浸透性塗料。
ナンバープレートは文字列はそのままに当時のアルミ製黒白スタイルに変更しました。
現在はボディカラーを「マルーン」に変更。それに合わせて内装一式はライトベージュ(Newton commercial製 でカタログ表記色はビスケット)に変更。モーリス仕様だったのはこの機にオースチンに戻しました。
ウッドトリムは奮起して新品へ交換。これまでの防水対策の経験を全て注ぎ込みました。保護塗料は前回のとは別の浸透性屋外保護塗料に変更(今回のは特に植物性とは謳ってはいない)。
ちなみに内装の張り替えとウッドトリムの塗装から装着まで全てセルフ作業です。
シンプルを意識してずっと避けていたダッシュボードのウッドパネルをつけました。オリジナルは広々としている反面、ホイホイと物を置いてしまうと雑然としてしまいますが、ウッドパネルは旧車には似つかわしくないようなアイテムやらを蓋で隠してしまえます。
オーディオは近年のスマホ連携のスピーカーの登場で悩まなくなりました。ナビにも使えるしスマホのおかげで旧車ライフがいろいろ楽になったと思います。
一番の変化はリア周り。ナンバープレートの移設、ワンピースリアバンパーへの交換、リバースランプ交換をしました。イノチェンティにかなり寄せましたが左右逆ですし、パーツ構成も自分オリジナルのスタイルです。
ウッドトリムの塗装は塗っていることが見た目では全くわかりませんがキチンと水を弾いてくれています。今後おそらく紫外線で徐々に木の風合いが変化(劣化、変色)すると思うので、腐らせないようにしつつもその自然の変化を楽しもうと思います。