カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・9段階評価・酷評レビュー・オーナー様閲覧注意に関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ 再レビュー編
トヨタ アクア(2代目 MXPK10型)
これで終わりになりますが、2代目のMKPK10型アクアの再レビューです。個人的には、130弾辺りまでの車両がレビューがしっかりしていないのが多数なので、そこら辺を少しずつですが再レビューしていく予定です。借りれたらですが。では、始めます。

MXPK10アクアとは？
『ハイブリッドシステムの小型・軽量・高効率化など、トヨタの量産ハイブリッドカー開発17年間の知恵と技術を結集したコンパクトクラスのハイブリッドカー「アクア（AQUA）」。アクアのデザインの特徴である「親しみやすさ」、「軽快さ」はそのままに、より先進的で洗練されたデザインとした。今回、「実用的な環境車を持続可能な形でご提供する」という使命を持つハイブリッド専用コンパクトカーとして、カーボンニュートラル実現への貢献を目指し、すべてを刷新。ラインアップは、「B」、「X」、「G」、「Z」を設定。高効率の1.5Lダイナミックフォースエンジンとアクアに最適化したHEVシステムにより、コンパクトカークラストップレベルとなる35.8km／Lの低燃費とHEVらしい軽快な走りを高次元で両立。高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を駆動用車載電池として世界初採用。従来型アクアのニッケル水素電池に比べバッテリー出力が約2倍に向上したほか、アクセル操作への応答性が向上し、低速からリニアでスムースな加速が可能になった。また、電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで街中の多くのシーンでエンジンを使わず電気だけで走行可能。エクステリアは、コンパクトなボディはそのままに、TNGA（GA‐B）プラットフォームを採用することで、高いボディ剛性と静粛性に加え安定感のある走りを実現。インテリアは、機能をひとくくりに集約し、シンプル・クリーンかつ上質な空間を表現。またソフトな合皮巻きのオーナメントやアームレスト、便利で快適な合皮パワーシートなど、クラスレスで上質なデザインを採用。さらに、ボックスティッシュなどを収納できる助手席アッパーボックスや、センターコンソールには充電ケーブルをスッキリ格納できるスライド式トレイを採用し、便利でスマートな収納を実現した。安全装備は、最新のToyota Safety Senseを標準装備。交差点での右左折時の事故に対応範囲を拡大したプリクラッシュセーフティ、お出かけを快適にする全車速追従型レーダークルーズコントロール、同一車線内の中央を走行するよう操舵支援するレーントレーシングアシスト、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制するプラスサポートなど、最新の予防安全機能を搭載している。ボディカラーは、新色「クリアベージュ」をはじめ、上質感のある全9色を設定。』
(goo-netより引用)
2021年にようやく2代目に以降したアクアですが、登場から3年が経過し、街中でもよく見かけるようになりましたね。恐らく時期的に来年辺りでマイナーチェンジするだろうなと思うアクア、どんな車か改めて見ていきましょう。今回の車両は令和6年5月登録のXグレードです。リアのハイブリッドエンブレムがHEVじゃ無いので、2024年一部改良前の車両です。新車価格は210万7000円、四駆が230万5000円です。
※今回はボロクソに言うので、見たくない方はブラウザバック推奨です。

外観

外観は、初代から正常進化した印象があります。フロントはグリルの開口部が丸っぽい形で、まるで魚みたいです。こんなこと思ってるの私だけかもしれませんが。サイドは、リアドアから窓のデザインが上側に絞られ、空力を考えてるデザインなのかなと思う反面、後方の視認性はあまり良くないだろうなという印象を受けます。実際、後方視界はそこまで良くないです。リアは、テールランプが初代よりも独特なデザインになりました。全体を見ると、初代からのキープコンセプトだなという印象が伝わってきます。

内装
ドア側は肘置きの箇所が建て付けが悪く、揺れます。また、ナビの建て付けや、中央のカップホルダー箇所も建て付けが悪いです。ここだけで、私なら買いたくないですね。内装にコストがかけてないのバレバレですし、ヤリスの時も言いましたが、目に見えない箇所(揺らさなければ)もしっかりコストかけてほしいです。大幅減点します。ダッシュボードも基本的にはハードプラです。助手席側にはピアノブラックが曲線して使われているので、助手席側だと反射が気になるかもしれません。ナビ周辺とかは、殆ど手の触れない箇所なのでまだマシです。室内照明はLEDです。シートはヤリスの廉価グレードと一緒です。大幅減点します。腰回りのサポートが弱すぎて座っていて非常に違和感のあるシートです。Gグレード以上で脱着式ヘッドレストになるシートです。シートの手触りも質感悪いです。シフト、これもダメです。大幅減点です。私の大嫌いがこの車のXグレードに詰め込みすぎていて嫌になります。エアコンの温度や風量調節はダイヤル式ですね。節度感は普通です。シフトもトヨタでお馴染みのパターンなのでこれも大幅減点します。私が以前乗っていたFIT3HVの時に一度だけシフト入れ間違いして焦った時ありましたから、これはダメです。先代型はゲート式だったのでまだマシでしたが・・・。ペダルレイアウトは微妙で、足をパンと出すとアクセルとブレーキの真ん中辺りを踏みます。助手席ですが、23cm〜平手が入らない程の空間です。足を手前には置けないです。張り出していますので。後席ですが、ドア側は質感変わりません。肘置き揺れますので品質終わってます。シートは固いですね。身長177cmの私で、頭上空間が拳2個、足元空間が15cmと狭めではあります。角度調整はできません。

車幅はボンネットが見えないので掴めないです。また、助手席側ワイパーガッツリ見えてます。残念ですがここも私は嫌なので減点です。

ペダルレイアウトは微妙ですね。で、Xグレードなら別に構わないですが、上のGやZグレードですら足踏み式パーキングブレーキです。電動パーキングブレーキにしてほしいですね。時代はもう電パです。

メーターは特に視認性に問題は無いです。

助手席は2段式の収納です。ここは良いですね。

後席にアクセサリーコンセントがあり、トヨタお得意の1500W対応です。ここは素晴らしいポイントです。

荷室
大体ですが幅99cm、奥行き69cm、高さ82cmです。16cm段差があり、荷物の出し入れはしにくいかなと。

荷室の照明は個別で消せません。残念です。

後席を倒すと奥行き150cmになります。ただ、14cm段差ができてしまいます。

前席と後席は繋がりません。アクアで車中泊は諦めましょう。

ヘッドライトを点灯させました。車幅灯だけハロゲンなので違和感があります。ただ、XグレードはOPでデイライト機能付きLEDヘッドライトに変更できます。テールランプは豆球にも見えますがLEDです。

タイヤ
このグレードですと15インチのホイールキャップ付きです。Zグレードで15インチアルミホイール、GRスポーツで17インチアルミホイールになります。タイヤはブリヂストンのエコピアです。

搭載エンジン
M15A-FXEエンジンで、91馬力にモーター80馬力の組み合わせになります。もちろんCVTです。最高出力は116馬力とのこと。アクセルは問題無いですが、ブレーキはイマイチです。遊びが無く、踏み始めから少しガツンとなるブレーキです。ただガツンの勢いが先代シエンタやヴィッツ程では無いので、まだマシです。ブレーキタッチは問題ないです。加速は素晴らしいです。軽々と加速してくれますし、踏んでからすぐに反応してくれます。ここの気持ち良い加速は加点です。静粛性は普通ですが、ロードノイズがやや目立つかなという印象は感じます。測定してみて67dB前後でした。ハンドルはヤリスと同じ感じです。アクアにしては少し軽すぎる印象があり、違和感があります。もう少し重くしても良いと思います。サスペンションはソフト寄りで良いです。振動収束も比較的綺麗にいなしてくれます。ここも加点です。リアからの突き上げも感じにくく、ノートやフィットと比較すると、私的にはこのアクアが一番快適かなと思いました。高速道路ですが、余裕がある走りです。1.5リッターのHVですので、パワー不足は感じません。直進安定性も悪くはないです。乗り心地もソフトなサスペンションのため良いです。dBは測定して71前後でした。

まとめ
良いところ
・ダイヤル式エアコン 節度感普通
・加速の素晴らしさ。＋0.5点
・乗り心地がソフトで素晴らしい。＋0.5点
・後席に1500Wのアクセサリーコンセントが付いている。

悪いところ
・所々建て付けが悪く、車としての品質はかなり悪い。−1.0点
・Xグレードの場合だが、ヤリスの廉価グレードと同じシート。座り心地は最悪。ミライース以下。−1.0点
・シフト悪い。−1.0点
・微妙なペダルレイアウト。
・ワイパーがガッツリ見え、イマイチな視認性。−0.5点
・減点レベルでないが、ブレーキが少しガツンとなる傾向にある。
・上のグレードですら、未だ電パではなく足踏み式パーキングブレーキ。

評価:2.5点 微妙。あまり推奨できません。
前は2.0点でしたが、0.5点だけ上がりました。加速力とか乗り心地は良かったです。ただ、それで終わりです。特に内装の品質が低レベルですし、シフトも悪かったりと、私の大嫌いが本当に目立つ車です。私なら、これは回避してノートe-POWERかフィットe:HEVを選びます。あまりお勧めはできない車です。これで以上になります。因みに言ってなかったですが、再レビュー編の車両は今年のカルボ的カーオブザイヤーのランキングには入れないのでご理解ください。では、また次回の車で。