RS6 アバントのタペットカバー パッキン交換に関するカスタム事例
2020年04月01日 20時34分
「もうこの車降りよかな🤦♂、、️」
この言葉の意味が投稿を読み進めれば理解していただけると思います
今年は順調だろうと微かな希望を抱いてた矢先、突然訪れた予期せぬ足回りメンテナンス&エアコン修理。
この日、午前中に車高アップとアライメント調整を卒なくこなして、この日は引き続き一般的には低難易度
「タペットカバーパッキン交換♪」
その後エアコンの部品及び在庫コンプレッサー交換を午後から予定してまして、足の調整で乗り味も良くなりご機嫌で準備スタート(自分はもちろんお手伝い
(長い一日、本番)スタートです😑
その前に少しこの車のスペック、生い立ちについておさらい
自分の感想では、当時歴史あるベンツのAMGやBMWのM、ポルシェターボなどドイツの有名どころに比べて余りオンロードでスポーティーな印象は無く、ラリーでクワトロ活かして頑張ってた会社かな?雪道や悪路では4駆で強いのかな?って印象(現在では比較的年代の若い人達が都会で乗り回せる洗練されたスポーティーな印象に変わって会社的には成功してますね高くて買えませんが)
そんな中でラリーのイメージを払拭するかの様にポルシェとコラボのRS2からのRS4、そしてこの超高速直線番長モンスターマシンRS6 c5 をアウディからクワトロ、そしてイギリスのコスワース にベースのS6V8.360馬力のNAエンジンをツインターボ化しエンジン内部にも手を入れて、1960キロの重量ですが450馬力まで引き上げ1950回転から57キロのトルクで息継ぎ無く280のリミッターまで加速する
まだR8も無く、この車がアウディの走りのフラッグシップだった時代、現在ではザラにあるスペックでも当時の各社のトップエンドなどと比べても見劣りしないスペックです(直線の安定性はたぶんNo.1
自分の中ではそういう生い立ちや経緯、スペックがこの車の魅力でもあるんですが、
いろいろ無理ありますよねこの仕様😑
予備知識も頭に入った事でしょうしここから準備スタート
タペットカバーを外すのでエンジン上部の具が邪魔だろうと工具を用意して外していきます
たぶん本物ドライカーボンのエアクリBoxも外して
いつもの「臭いものには蓋をしろ」
機能美のかけらも無い具が見えてきました😑
触ると断線するトグロを巻いた配線、どうしても車軸の前に馬鹿でかいV8を持ってきたいが為ファイアウォール前部の空間にこれでもかとぎゅうぎゅうに押し込まれたエンジン、熱量もハンパないです
タペットカバーまで到達するにはこの周辺をバラバラに外していきます
慣れた作業ですがうんざりしてます😑
プラグホールへのオイル漏れは無いみたいです
運転席側が難なく外れました
この車を買ってから初めて開けましたが自分が乗り出してから実績あるスペシャルオイルを入れてても汚れは取りきれて無いようですがまあ、こんなもんでしょう購入時より明らかにエンジンのザラついた異音もなくなってますから
歴代オーナーさんが出した整備でこの作業もされてたようですがパッキンの接地部分にシールが塗ってありました、オイル漏れ、このシールが原因の大半だと
あんま綺麗じゃないっす
こびりついたスラッジの量はそこまで多くもないですね(少ないとは言ってない
このシールが原因
良かれと思ってやったんでしょうね
パッキン接着面にこびりついたシールを丹念にスクレーパーでこそぎ取ってくれてます
ヘッドカバーも洗浄して乾燥
何気に素材がマグネシウムでプラスチックなみの軽さでびっくりでした(⌒-⌒; )
この汚れ具合を見るとヘッドカバーを塗装したくなる気持ちも分かりますがそんな暇はありません😑(興味も薄い
シールが綺麗に除去されました
新しいパッキンを装着、閉じる際に漏れそうな箇所に一工夫してくれてます
締め方も順番と強さを考えてやってくれてるみたいです
左バンクを順調に完了させた時
「こんなスムーズに終わるわけがない、」
そう僕は予言しました😑
○印の所にあるゴツい鉄製のラジエーターパイプが蓋を外して2センチ程で干渉し、奥の○印の2次エアーのバルブの傘が蓋の上部1センチ程で当たります
ネットで情報を漁るとろくに外した写真なりが出てこずに「ベンツよりは楽」だと
これはダメだと自腹で購入したノーパソのスイッチを入れサービスマニュアルを開くと、
「エンジン降ろします」
はい来た😑
この作業でまさかのこのセリフが来るとはみんな予想してなかったようで暫し考え込みますが
「パイプはバールでこじろう」
後は二次エアーのバルブ
これを手探りとサービスマニュアルでボルトの位置確認すると、指一本入るかという室内側の隙間に2本、バルブ底側から固定してる見ることも出来ないボルトが2本、、
「あり得るか?」
「こんなクソみたいな造りの車初めてだわ」
ほんとに売った後の整備の事は全く考えず、組み付け出来ればいい、ゴムパッキンの品質が半永久的かのような前提での整備性
このサービスマニュアルと現状の取り付け状況を間近で見るとそう感じる造りです
世の中には実際にこの状態でエンジン降ろさずに交換された方もいるでしょうがちょっとそれは信じられませんとても、、
おさらいをちゃんと読んだ方にはもう分かると思いますが、あの背景があってV8にツインターボを載せてスペックだけは上げる
こういう事かなと😑
ここから軽く4時間以上、4本のボルトをなんとか緩めてバルブをズラす為に試行錯誤、悪戦苦闘
途中バルブの小さいガスケットを落として捜索する事二回
開きました💧
これが元凶
やっと蓋のボルトを締められると思ったその時、
「ヘッドカバーのボルトが足らん」
ここから通算3回ボルトが行方不明になり延べ1時間以上僕と手伝ってくれてる方、主治医が交互に潜り、上からも探してなんとか
全部自分が見つけました😑
小さいガスケットを油塗れのサブフレーム上で手探りで探っている時に数時間探してたボルトを発見、
「海でサザエを取りに潜ったらその横に巨大なアワビを発見した、」
例えるならそれに近い喜びが湧き上がりました
この時は「オールロードのヘッドカバーのボルトを1本抜いて後日注文」までウルトラCを考える程気力が削られてました…
ほんとに見つかって良かった、、
この状態まで戻った時、日付けが変わってお手伝いさんもとっくに帰宅😑
普通ならこれでやっと安心なんですが、
「もう一山なんかあるな」
内心そう思いながらエアクリーナーを戻してエンジン始動
メーターパネルに見たことも無いチェックランプがズラリ
即座にテスターを当てて各ファールコードの内容から原因を推察、
「〜地絡、〜地絡、エアマスが動いてない、、」
エアクリーナーBox下のエアフロへの配線が断線してるのを突き止めて処置
再度エンジン始動すると回転数は安定しましたがエラーが消えない
「ヒューズだ」
ビンゴでした。
2人とも意味不明の徒労感に襲われてその後飯屋を探すも選択肢がサイゼリヤかガスト
結局サイゼで午前1時半
ありがとうございます🙇♂️
ここでやっと長い一日が終わりました、が、午前中の楽しい足回り調整が遠い昔のようでその後乗る気力も体力も無くなり翌日6時起きの仕事へ、、
Audi rs6 c5 +
c5 ARQと並んで自分には最高の車です
出来れば一生乗ろうと思います😑わら
☆主治医は整備性の悪さからアウディが大っ嫌いです 🙄
次回おまけ
「エアコン治ったからこないだ事故って凹んでる大将のとこで飯食おう」放浪編
乞うご期待🙄