718 ボクスターのポルシェ・ボクスター・愛知県・納車・オープンに関するカスタム事例

vol.11

昨日唯一撮った写真（納車日なのに・・・）

〜初心者ポルシェオーナーに訪れた大きな試練〜皆さんならどう乗り越えますか？

昨日は待ちに待った納車の日。雨だったけど、心は晴れ模様。13時、時間通りにショップに訪れ社長と談笑。

受け取り手続きもスムーズに進み、さぁ718ボクスターいざ発進！エンジンに火を入れる。
「ブォブォブォブォーーン！」
加速はスムーズ、俊敏な回頭性、アクセルオンとともに座席の後ろから響く重低音。どれをとっても素晴らしい。思わず笑みがこぼれる。

「さぁ家に帰る前にガソリン入れとくかね」メーターは残量一目盛り。いつも利用しているガソリンスタンドまで後500m。多少の渋滞で信号待ちしていた・・・その時。

「ブシューン」え？「あ〜アイドリングストップか」って何か違う。うわ、エンジンストールしてる😨モニターにはバッテリー低圧のエラー。マズい、これはマズいぞ。何しろ両側合わせて6車線の国道のど真ん中。。何度セルを回しても「ブォブォブォ・・・」のまま。いつもの「ブォーーン！」が無い。。「来い、戻って来い！」とまるで救命蘇生の気分でセルを回すがあえなくご臨終の様子😰

とりあえずハザードを焚く。滅茶苦茶アセる。アセると汗が吹き出る🥶何しろここは国道のど真ん中。後ろからバンバン車が避けていく。とにかくアセる、けどもう気持ちを切り替えるしか無い。ヘタすりゃトラックにカマ掘られて死ぬぜ？

こう言う時、人間の脳は凄い。何をすべきか瞬時に整理し順番を提案してくる。まずは「降りちゃダメだ、降りちゃダメだ」碇シンジ君かよ。。次に「ショップに電話」社長に光の速さで事情を話し、車載トラックとバッテリーチャージャーを手配して貰う。社長の提案もあり「警察に電話」警察に事情を話す。「国道で止まってます。事故では無いです。ただ事故を誘発する可能性があるので交通整理お願いします！」
すぐ来てくれる、との事（20分以上掛かった、遅い！）

警官2人が到着し名前やら身分やら聞かれる。そんなん後で良くない？結局、警官2人に納車したてのボクスターを後ろから押してもらい何とか側道に入る。はぁ、これで事故の心配は無くなった。とりあえず一安心。。風も強く、雨は土砂降り。ボクスターよりも濡れたボクの身体😢

その後、ショップの方が2人到着。だがバッテリーをチャージしてもエンジンは掛からない。「これガス欠かも」え？ガス欠？あと500mでガススタなのに。。結局ショップの方に給油缶買ってきてもらいハイオクを5リットル入れて貰う。すると「ブォブォブォブォーーン！」
ショップの方に丁寧に謝りその場で別れる。「えっと、何でこっちが謝ってるんだっけ？」

まさに満身創痍。新しい相棒もその持ち主もずぶ濡れで何とか帰宅し社長に報告。「本当滅茶苦茶大変でしたよ〜😩」と言うと「いやぁ大変だったね〜フフ。アクセルもうひと踏かふた踏でガススタ着いたのにね〜ハハハ。また何かあったら電話下さい〜。ガチャ、ツーツー」

・・・ダメだこりゃ。でもこう言う人・・・嫌いじゃない笑
でも最後に一つだけお願いが有ります。「次からのお客さんの納車時には、ガソリンもうちょっと入れといてあげて」

と、こんな波瀾万丈な納車日でした。結果、車両も故障じゃなく、事故もせずに生還出来たんだから、まぁいっか。人生に何回も起こらない大ピンチ。大変な一日だったなぁ。

生涯記憶に残る思い出の納車となりました。しばらく夢にこの音が響くだろう「ブォブォブォ・・・ブォブォブォ・・・ブォブォブォ・・・」

〜完〜