ビートの孤独のグルメに関するカスタム事例
2023年04月23日 19時43分
そうだ、京都行こう 後編
時間や社会にとらわれず
幸福に空腹を満たすとき
束の間彼は自分勝手になり
自由になる。
誰にも邪魔されない
気を使わずにものを食べるという
孤高の行為だ。
この行為こそが
現代人に平等に与えられた
最高の癒しと言えるのである。
井之頭でございます。
孤独のグルメ
第十二話
京都府京都市 土佐屋室戸
とおさんの焼き鳥
四条河原町の落ちつきのある
喫茶店で、まずはコーヒーを。
お、そうきたか。
この店はサイフォンを使うらしい。
太陽の塔 からの
コアラ からの
謎の鳥。
この混沌としたかんじも
悪くない。
この路地、京都っぽいぞ。
それにしても腹が減った。
お、こんなすぐそばに
焼き鳥屋が。
土佐の鶏か。
よし、焼き鳥いってみるか。
土佐の酒か。
水がきれいなところの酒は
うまいに決まってる。
スズの器とは、
澄んだ酒が映える。
お! スッキリさわやか。
あと口サッパリ。
これは飲みやすい。
そうきたか。
焼き鳥屋なのに
あえてのおでん。
今日は風が冷たかったから
ちょうどいい。
やるな大将。
土佐といえば、やはり
カツオのたたきだろう。
ネギとミョウガとニンニクを
ポン酢で。
うん。美味い。
安定の美味さだ。
大将お勧めのレモンと塩で、
お!これも美味い。負けてない。
二度美味しいとは
このことだ。
いよいよ焼き鳥、
待ってました。
まずはハツから。
この独特の旨みと食感。
美味い。
ここの砂肝は
柔らかく、
シャリシャリし過ぎてない。
砂肝、いい味だしてる。
お次は平井け、、、
いや、平井牛。
地元の牛、京都牛だ。
わさびと泡醤油をつけて。
泡醤油とは、洒落てる。
うん、美味い。
牛肉にわさびと醤油、
いちばん美味い食べ方だ。
間に牛をはさんてきて
飽きさせない。
大将の術中にハマっている。
つぎはせせり。
よく動く首の肉
美味い。幸せな美味さだ。
肝。この肝、とろっとろ。
とろっとろで濃厚
しかしあと口しつこくない。
土佐、おそるべし。
ぼんじりだ。
尾羽の付け根の肉、
これも美味い。
正肉。
なるほど、
最後に慣れ親しんだ
若鶏を持ってきて、
完成というわけか。
大将、あんたの勝ちだよ。
鶏スープで雑炊。
濃厚な鶏の出汁が効いてる。
しみわたるー。
大将、
美味かったぜ。
ごちそうさん。