ロードスターの某ブン・読書・村上春樹・街とその不確かな壁・☆☆☆☆★に関するカスタム事例
2023年07月19日 17時14分
R6年3月10日、2代目となる魂赤のNDを納車しました。 ドライブと読書と映画が好きなアラフィフオヤジです。 呼ぶときは「ハル」でお願いします。 フォローはコメントのやり取りのある方のみとさせていただきます。 言い合いになりそうな場合には、CTの規定に則り即ブロックします。 R6.3 「ハル@マグローズ🐟」から改名
今朝、某ブンで。
【読書記録】
【28】,『街とその不確かな壁』村上春樹:著(新潮社)
あらすじです。
17歳の僕はある日、16歳の美しい少女と出会った。
彼女は会うたびに、不思議な街の話をしてくれた。
その街は堅固な壁に囲まれ、唯一出入りできる門は屈強な門衛に守られている。
僕は図書館で古い夢を読む〝夢読み〟で、彼女はその図書館に勤めているという。
不思議な話だったが、僕はその街に次第に惹かれていく——
● ● ●
村上春樹らしいふわふわとして掴みどころのないお話でした。
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と似た設定ですが、「世界の終わり〜」の方がこの作品の代替のようなものだったらしいです。
春樹自身あとがきで「喉の奥に刺さった魚の小骨のようなもの」と評したとおり、40年間も気になっていた原稿用紙150枚の中編作品だったようです。
それを原稿用紙1,200枚もの大長編に書き直した作品です。
本来のメインは第一章なのでしょうが、読み終えた今となっては第二章が重要だったのだと思います。
なぜ少女は消えたのか。
イエロー・サブマリンの少年の存在の意味は。
図書館長として生きる僕の意義は。
なかなかに示唆に富み、奥深い物語でした。
ちょっと難解なので、文学好きやハルキスト以外の方にはオススメできません。
もちろん、面白いことは面白かったです。
しかし「面白い」と感じるためには、少し〝コツ〟が要るかもしれません。
それくらい、村上春樹という作家の作品はクセが強いです。
これはちょっと映像化は無理なんじゃないでしょうか。
したらきっと、最低の作品になりそうな予感がします。
映像化するなよ!笑
☆☆☆☆★星四つ