コペンのオッサンの独り言・ネタ切れにつき・板金塗装はサービス業では無い・元に戻す事。に関するカスタム事例

石投げればオミクロンにあたるくらいに。オキナワはヤバいですけどね。感染する事には恐怖はなくて、自身感染してて、誰かに感染させてしまったら。
なんて事が1番恐怖なのです。って。今のところ感染してませんけど。　ココ数ヶ月の毎日の仕事が朝から夜まで送風全開のブースでの単独作業なのと、買い物は週一の24hスーパーの人気ない夜明け前のまとめての買い出し。　走り仲間や、家族にすら会えてない。ほんとボッチ状態。😊

相変わらず。ただひたすらに公道復帰を望む車両のレストアに没頭する毎日です。
自身の愛車、変わりないコペンに関するレポートも無く。。
本当つまんないです。すみません。。

独り多くなると昔の事を思い出す事が多くなります。😊そんな話をココに残して置くことにします。

今回も長文なので、めんどくさい方は軽くスルーでお願いします。すみません。

本日も自身の亡き師匠のエピソードを。

左クォーターパネルをかなりヒットさせたお客様の180sx。当時中古車市場にも並ばない車両、新車からのオーナーさんが、師匠と自分だけの小さな工場にやってきました。

客:「すみません、コレなんですけど。。ディーラー見積もりが凄く高くて。。」

なんて、ディーラーからの見積書を師匠に提示。

師匠:「まぁ確かにディーラー見積もりは高いけどね、ダメージ確認するとコレは正当な見積もりだよ。」

リヤバンパー、テールランプ、クォーターパネル交換コース。

客:「板金で直す事は無理ですか？なんとか安く済ませたいんですよ。」

師匠:「板金で出来なくは無いけど費用的に交換とあまり変わらないよ。」

客:「コイツのローンとかまだまだ残ってて、とにかく安く！見た目良ければ良いんで！」

そんな言葉に師匠は渋々師匠はオーナーからクルマを預かり、代車も出した。

「クォーターパネル板金塗装、バックパネル修正、リヤバンパー修正塗装、その他」で8万少しの見積もりを提出して客はOKを。

新車間もない180sxの粉砕したテールランプ。当時ネットもない時代に師匠は電話で全国の知り合いにテールランプを探しつつ、作業した。当時素人の自分から見ても、「新品交換だろ。コレは叩くより交換。」って、思ってて。

自分「シゲさん(師匠)コレ交換の方が。。」

師匠:「本当な。（笑）でも本人金ないみたいだし。なんとかしてやろうかなってね。」

叩き絞りの繰り返しで、ほぼパテの入らない見事な作業に感動した自分。亀裂の入った樹脂製のバンパーカバーもしっかりとリペアを終えて塗装。

磨き掛けて同業者が、「シゲさんやる事スゲーわ。（笑）」ってお墨付き。誰が見ても完璧な仕事に僕はしっかり洗車ワックスを施し、翌日の納車準備をした。

翌日。。客がやってきて、完成した愛車を眺め、直した所の確認。

目は喜んでましたが。。口が。。

客:「まぁ。こんなもんか。。んんん。。」なんて一言。

師匠:「何処か気に入らないなら直しますよ。どこです？」

客:「いゃぁ、良いんですけどね。。なんかココが。。後ココとか。。」

当時素人同然の自分(現在でも)凄く良い完璧な仕事でした。本当。

師匠:「気に入らないなら明日朝までにしっかり納得行くように元に戻します。すみません、納車は明日朝に。」

「残業確定」で「朝まで」に、ため息の自分。。客が帰った後、

師匠:「おい！ムー！！(見たことない恐ろしい顔に超不機嫌)コイツから外したテールランプに付け直せ！！バンパーも外せ！！」

僕:「えっ？！」

師匠無言で板金ハンマー片手に歪みなくピッカピカのクォーターに1発2発と叩き込み、ボッコボコに。。

僕:「ちょ！！シゲさん！止めて下さい！！」

師匠:「うるせー！黙ってテールランプ元に戻せ！！💢」

もう止められない。。バンパーカバーもエアーソーで切り込みハンマー数発の打撃。。

残業どころか、その日は早めの工場クローズ。。

翌日の朝。。

客がショップにやって来て。。

師匠:「元に戻しておいたよ。金要らねーから乗って帰れ！他所で頼めよ。」

客:「…」

地元、師匠の同じ業者のつながりが凄く。。
何処の業者さんも、この案件に関しての修理は断られ、ディーラーさんの25万円コースに納まりました。

客の事情を配慮しつつ、しっかりと仕事した師匠。その後数社に依頼した客。

他所業者:「シゲさんの所で？ああ！ならウチでは無理！他所で！」

そんな事はもう無かったかのように、師匠はハコスカのフロアーパネルを背中向けて製作してた。

師匠:「ムー！昼飯だ！〇〇食堂でメシ食い行こうぜ！」

僕:「ゴチです！😊ユーノスのドアにサフ入れたら！」

交換無しで直す事を可能にするこの仕事から僕はさらにのめり込みます。。（笑）

この道に飛び込んだ自分。。工賃とかど返しで形に残すこの仕事に。

「食って行きけりゃいいのさ！（笑）」って言う師匠の言葉で今です。。