RS6 アバントの夏休みの思い出に関するカスタム事例
2020年09月17日 19時31分
「北見の作ったその車は
まるで狂おしく身をよじるように走る」
湾岸ミッドナイト第一巻から抜粋。
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「この車はクソ高いローターとパッドを食べるように消費する」
海外の中古おススメスーパーカーの記事、この車の紹介文に書かれてました😑
更に書かれていた言葉
「エンジン、タービン、スターター等が交換されている車両がおススメよ」
先に言ってくれよお⍤⃝!
『世の中には惚れてはいけない女と車が存在する』
オーナーにはこうやって見える瞬間もたまにある
「まあ良いじゃん純正アレンジ綺麗に乗ってりゃ」
ハナっから目標はそこじゃ無い、型落ちだしね
「安全な最高速」
安全な最高速は財力
安全を無視した最高速は浅はかさと若さと勢い
安全な速さでも財力次第で上には上が居る
「峠」
軽い車には登りも降りも叶わない、さらにその先にはサーキット、雲の上のプロ達が居る
では何の為に?
今回乗れない期間に少しそれを考える時間ができましたが
「こいつの性能を維持する」
だからなぜ身の丈に合わない大金をかけて維持?
「なんか惚れちゃったから?💧」
今考えると、オールロードでこの車のケツを追っかけたあの時からもうダメでした
復活劇最終回は前振り短めにしといたりました😙
最終夜
「感謝」
前日、禁断のウルトラC
「エンジン降ろさずに、ずらしてボルトにアクセスできる針の穴程のスペースを作る」
「何かを得るためにはそれ相応の代償を支払わねばならない」
それがこの車の場合は、お金であったりとんでもない手間だったり、
この車ならいつもの事ですが、今回の代償は手に入れた「成果」以上のエゲツなさでした。
前日のボヤ騒ぎ、まずどこから出火したのか
その直後からの冷却水と思われる水漏れ。
場所はエンジンの室内側とパルクヘッド(ファイヤウォール)のクソ狭い隙間、ここにその可能性がある物と言えば
前日触ってたタービンへの冷却水のステンメッシュホース
見えない場所ですが可能性でいくとそこしかない
何度もサービスマニュアルを睨み決断した主治医。
「まずここ、これのタービン側、バンジョーは残してその手前と上から見える所を切って新たにバイパス通そう」
決断してからは早かった
ただ、作業姿勢が辛過ぎるのと作業箇所の狭さ、
そして暑さ
連日体感40度、滝のように流れ続ける汗、喉まで来る吐き気、目眩、頭痛
なかなか切れないホースに疲れ果てる主治医
「こういうの得意(ウソ)なんで俺がやりますわ」
と、やってみましたが本当にキツい姿勢💧
あまりにキツいのでエンジンの上に乗ろうとしましたが、
「その下の具はデリケートだから乗るのはおススメせん」
と、窘められて足で踏みつけようとしていた具の重要性を思い出し、そのままのキツい姿勢で切り続ける…💧
クソ角度無くて無茶苦茶時間かかる。。
更に暑い
なんとか切断成功
そして漏れた箇所をエアーと洗剤でチェックするとビンゴ
良かった💧💧
このホース左右のタービンへクロスしたような位置に合って、切ったホースはパーツリストに書いてある位置関係とは逆の方切ったんですよね
事前に左右のホースを何とか動かしてパーツリストが間違ってる事は確認してましたが、それでも一抹の不安はありましたから本当にビンゴでよかった、、
普段どこにも当たらない位置にあるこのホースが、エンジンずらした事によって角度が変わりボディーと接触、そこに大電流が流れてスパーク
その火花で中のホースが焼けて亀裂、
ほんと何があるか分からんっすけど、この主治医と相方のメカニックさん、即バイパスの素材(耐熱)を探して適当な長さにカット
車体側とタービンのバンジョー側のバリを取りタービン側から差し込んで、両ジョイント部分をホースバンドでしっかり締め上げる
この作業は自分でも見てるんで安心出来ました
このジョイント部分がまた漏れ出したらどんな作業になるかという重要性をこの二人はしっかり理解してるのが伝わってきました
最悪な場所の水漏れ対策を終わらせた後、前日発覚したメインのアースの破断対策でアーシング
この辺の知識があまり無いので詳しく説明出来ませんが主治医と相方さんが話し合って場所決め後設置
これでアースのバランスも良くなって走りも良くなる、らしいです
要は電流の抵抗が無くなって全ての電気系統がスムーズになるって事なのかな?
エンジン周りの重作業がひと段落したので今度は前後ローターとパッド交換
フロント8枚リア4枚
メーカーは安かったのでポルシェが純正採用してるというPAGIOを選択(不審者代理店)
ほぼ一年前に買っておいたフロントローター、去年の足回りリフレッシュの際にまだパッドが残っていた為
「どうせならパッド使い切ってからローターもパッドも替えよう」と、一年寝かしてあったブツ
リアのローターと前後パッドはあの不審者様が手配
やっと"時期"も"モノ"も全部揃っての交換
なんせ前後パッド、ローター純正なら5.60万、不審者様以外のルートで物があれば30万、どっちにしてもなかなかクラクラ目眩がしちゃう金額なのでなるべく全て使い切りたかった
「この車はクソ高いローターとパッドを食べるように消費する」
前回パッド交換から約2.5万キロ、
リアは半分も減って無いのにフロントはもう限界でした
そりゃブレーキングでハブ側のツバに当たって火花も散るよね
やる前は主治医に教えを乞いながら自分で交換しようかとも思ってましたが
腐っても「brembo8ポット」
やはり命に関わるパーツはプロに替えて貰うのがベスト
と、言うより手出しできない💧
順調に作業を進めていたその時、
この体勢から全く動かなくなった主治医
流石に熱中症💧
この日何本目かのスポーツドリンクとアイスを差し入れして小休止🙇♂️
俺が続きを出来ても触るべきじゃないですしほんと申し訳ない💧
暫く車の中でクーラーにあたって体を冷ました後
リアのローター交換
これは不審者様が手配してくれた純正OEM
本当はどちらかに前後揃えたい所でしたが、先に買ってあった社外ブランドが海外でも高額の為、リアは比較的安かった純正OEM品を選択
バランス良く効く事を願う。
フロント、リア共に無事装着
一応初っ端の当たり出しを某有名メーカーの元ブレーキテストドライバーであった主治医にやって貰い、更にその後800キロ程急がつく運転無しの慣らし、
まあ、やり過ぎかもですが、変な焼きを最初に入れて歪ませたり、ジャダーを出したりの可能性を少しでも減らしたいんで💧
まあここは石橋を叩きました
最後の仕上げでいつものスペシャルエンジンオイルとエレメントを交換して完了!!!!😂
この日から遡る事2か月前に始まった今回のスターターのトラブル、当時それ以外でも一生のトラウマレベルの出来事も重なった時期で、一時は乗り換えも視野に入れるか、重なった悪夢のようなトラブルに嫌気が差して「もう走る車は辞めるか」、
そんな決断まで迫られる強烈なコンボでした
エンジン降すならそのついでのタービン(リビルト1個75万×2)、脱着費用、その他補機類、シール、果てはミッションまで(ウン百まん)
そこまでやっても部品点数が万単位のこの車
専用パーツ全てが供給終了の可能性も発覚
バッテリー、オルタネーター、スターター、パッド、ローター、そして各工賃
普通ならエンジン脱着無しでもこの車なら今回の整備代パーツ代合わせて三桁万円台、そこを皆んなのの協力と善意で何とか数十万円代で納める事が出来ました🙇♂️
今回の整備はこの車以外でもこの年式、この距離なら通常交換部品ですが、この車ならではの部品事情と作業性の極悪さ
普通なら諦めて売り飛ばすか捨てる事でしょうしそれしか無い選択肢。
世界からこの車のパーツを探し出して全てのトラブルにも即時対処して、最短で届けてくれた不審者君。
世界でも誰もやらない、やろうと思いつかない作業を酷暑の中嫌な顔一つせず目の前の作業に集中し、アクシデントやトラブルにもその場面での最善最速をやり遂げる主治医と相方さん。
お二人にとっては当たり前でもオレからすればすごい技術と経験値に今回も脱帽です🙇♂️
自分はこの車を所有するに値しないかも知れない、何も持たない只の貧乏人ですが、人の縁だけは恵まれてると、今回つくづく感じました
逆に縁と妙な運を持ってるから、この車を所有するにふさわしいのかも?と。
こんな自分が声をかけて一緒に連んで走ってくれる人達もその縁
未だに変わらずバカな話で笑わせてくれる北海道アイツらと奈良のアレも縁。
今回の整備やメンタルのケアに関わってくださった全ての方々に感謝です🙇♂️
ほんと筋書きでもあったんじゃねーかと今更ながら思います、笑
って事で、第一夜から最終夜まで、
長々と長文駄文に飽きずにお付き合いくださった皆様
少しは秋の夜長の暇つぶしになりましたかな?😁
現在ブレーキその他の慣らしもやっと終わってしょうもないクーラントのちびりは有りますが、
絶好調です💪笑笑
たぶん一瞬だけかもしれませんけど、笑
次回は今回の整備や慣らしの合間に撮った、おまけの写真メイン、
文章少なめで締め括ろうかと思ってますんで、最後の自己満投稿までよかったらお付き合いくだされ(^^ゞ
んじゃまた🙌