デミオの草木湖年末オフ2022・お滝のオイルメモ・ツィーター埋め込み・アンサーバック・モリブデンに関するカスタム事例
2022年12月15日 17時32分
草木湖年末オフが今週末となりました。
少し小雨がパラつく予報ですので、暖かい服装でお越しください🙇♂
関西方面からのゲストとしてDさんとまさみさんがお越しになりますが、東北方面からもモッチ先輩とTMPPさんが来られます。🍠
皆様道中お気をつけて✨
アンサーバックのサイレンは純正の配線では電圧が足らず本来の音が出せていないとの噂を聞いたので12Vを流してみることにしました。
電気屋のノウハウですが、同色のケーブルを配線する際は同じ線の先端をペンチ等で潰しておくと混同する危険がなくなります。何本もある場合は潰す箇所の数で見分けます。
家に適当に置いてあった12Vのリレーを繋げてみました。
アンサーバックの電圧がかなり低いらしくコイルを動作させられませんでした。
仕方ないのでオムロンのコイル電圧5V高感度ソリッドステートリレーを買いました。
機械式リレーはコイルに電圧をかけて接点を電磁石で引き寄せてオンオフさせますが、無接点リレーはコイル代わりにLEDに電圧をかけるとトランジスタにゲート電圧が伝わり電気的にオンオフします。これをフォトカプラといい電子部品の基礎の一つです。
機械式より反応が早く耐久度が高いですが、漏れ電流があったり一瞬でも過電流を流してしまうと壊れるデメリットもあります。
12Vでアンサーバック鳴らしてみましたが、町内放送レベルの爆音となり近所迷惑甚だしい音に進化してしまったためお蔵入りとなりました。ぴえん…
前回の投稿でまさみさんに配線が露出しておらず車内が綺麗だとお褒めの言葉を頂きましたが、前々から許せねぇ箇所がありました。
ツイーターの配線です。
遊びがある訳ではありませんが、ただドア上に乗っけてあるだけはあまりにも品性を疑われてしまいます。
仕舞ってない線を知らない
仕舞ってない線が気に入らない
ツイーターの径が42で、丁度42Φのホールソーがありました。
削り口の見た目が悪いので周りに前回余ったスエード生地を貼ります。
向きが大事になってきます。
助手席側は運転席に向けて
運転席側は自分のほうへ向けて角度をつけます。
ぽん付け感が亡くなりました。
遠目で見ると一体感が出た気がします😊
本当は長年固定してた場所の跡が気になるけど…今はもう少しだけ見て見ぬ振りをします。
お滝のオイルメモ⑫
【10分でわかる有機モリブデン】
以前の投稿でエンジンの摩耗を抑えるのには有機モリブデンが必要と書きました。
カーショップやホームセンターでも有機モリブデンと書いてある添加剤を見かけますが、入れれば入れるだけ良いものなのでしょうか?
今回は広く浅く有機モリブデンの基礎について書きます。
まず有機モリブデンはオイル内で酸化防止剤ならびに摩耗防止剤という分類に入ります。
安くてしっかりと摩耗を防ぐので高級オイルにも、アタリがついていない新車のエンジンオイルにも多く含まれています。
金属と金属が擦れそうになると硫黄と反応し二硫化モリブデンに変化し摩耗を防ぎます。
ディーゼル乗りなら聞きたくないワードが出てきました💦
モリブデンは硫黄が無いと摩耗を防げない尚かつモリブデンには硫黄とリンが含有しています。
API規格は硫黄とリンの量を制限しているので、大量にモリブデンが入ってるMOTUL300Vは古いSMの規格までしか適合しないというのが前々回のオイルメモです。
触媒DPFを痛める原因の一つが硫黄とリンなので安直に有機モリブデンの添加剤など入れるとヤバイですね😅
そしてオイル内には有機モリブデンの相棒みたいな存在がいます。
モリブデンと同じく酸化防止剤や摩耗防止剤としての役割を持つ
『ジアルキルジチオリン酸亜鉛』通称ZnDTPといいます。
未だにソラで言えないので亜鉛と呼びますw
この亜鉛はモリブデンと一緒に摩擦係数を下げたり、二硫化モリブデンで形成された被膜を再生し長持ちさせます。
さらに有機モリブデンだけでは温度が80℃以上でないと効果が発揮できないのですが、それを60℃まで下げてくれます。
勿論ZnDTPも重金属なので入れ過ぎると触媒を痛めます。
後日さらに詳しく亜鉛については投稿します。
ではどれくらい有機モリブデンが入っていればいいのか気になるところですが、上のグラフはAPI:SP規格のオイルに各濃度のモリブデンを入れて摩擦係数の変化を計測したグラフです。
100PPMでもエンジンが静かになる程の効果が実感できるそうですが、150PMMを見ると100より遥かに効果が出ています。ただこれ以上入れると他の添加剤がベースオイルに溶けにくくなったりベースオイルに影響が出てしまうので他の中和させる添加剤を入れるなど扱いにくくなってしまいます。
鉱物油が一番添加剤が溶けやすいのですが、VHVIやPAOも添加剤との相性が良く問題なく混ざってくれます。
しかし問題のベースオイルが一つあり…
PAOとエステルにモリブデンを入れた場合に摩擦係数がどうなるかを表したグラフです。
たまに誤解されてる方がいますが、摩擦係数が高いと温度が上がりやすい訳ではありません。油温上昇はエンジンから伝わる熱が殆どで、摩擦で起こる熱は微々たる量に過ぎないからです。エンジンの性能の10%が摩擦損失で失われているので、摩擦係数が改善されるとパワーや燃費も改善されます。
脱線しました。
PAOはモリブデンを入れると摩擦係数はみるみる下がっていきますが、エステルは逆に上昇しています。これはエステルが金属面に吸着してモリブデンの油膜形成を邪魔しているからです。
エステル100%では1000ppmを超えてようやく摩擦係数が下がっていきます。
150ppm以上入れると不安定になるのでモリブデンの量はシビアにしなければいけませんが、エステルのせいでとんでもない量のモリブデンを入れないと性能が発揮されないという事になります。
しかもエステルには添加剤が溶けにくいです。
ですので今の金属分に厳しいAPI規格のオイルにエステルを入れてモリブデンと両方に充分な働きをさせようとするのは至難の業です。
上の広告のようにエステルやPAO入っててお手頃です!と言っているオイルは沢山ありますが、果たしてどこまで考えてオイルを作っているのか疑問が尽きません。
昔はモリブデンやポリマーなど添加剤の性能が悪かったので性能はベースオイルに依存しており金属吸着作用のあるエステルの一人勝ちでした。
今は高性能な添加剤様をパシリのベースオイルが隅々まで潤滑させて成り立っており、優先順位の立場が逆転しています(笑)
エクソンモービル、ペトロナス、トタル、シェルなど世界で最も技術と開発費を持ってる大企業がディーゼル用や新API規格のオイルではPAOやVHVIを使用し無理にベースオイルとしてエステルを使用していないのが何よりの証拠です。
毎回同じ結論になってしまいますが、エンジンオイルは石油販売会社くらいの大企業が出しているオイルしか勝たん。
お昼はSIAさんがサンレイクで食べれるように手配してくださるので、昼食に行けるようでしたら人数把握のためご連絡くださればと思います。
直接LINEでお返事いただいた方々は大丈夫です😊