ランサーエボリューションのオイルパン・オイル漏れ修理に関するカスタム事例
2021年02月14日 20時30分
オイルパンからのオイル漏れ。
漏れは大した量ではないものの、ずっとオイル漏れに悩まされて、今年は車検を迎えるのと、サーキット復帰のために、完治させる必要があるので、深く探ってみました。
まずはジャッキアップしてオイルを綺麗に拭き取り、その後15分〜20分ほどドライブして戻り、再度ジャッキアップして漏れを確認。
そうしたら、クランクプーリー近くの液体ガスケット部分から漏れてるのを発見。
液体ガスケットの劣化による漏れと判断して、オイルパンを剥がす事を決めました。
ここのオイルパンは、5年前のエンジントラブル時の修理で取り付けて以来になります。
下準備として、オイルパンを外すためには、フロントパイプ、スタータ、フライホイール保護板、タービンオイルリターンホースを外す必要があります。
上記のパーツを外すと、写真のような状態になります。
この日はエンジンを回したので、このままオイルパンを外すと…オイルに熱を帯びている事と、かなりの量が滴れて危険なので、1日掛けて熱を覚まさせながら、出来るだけオイルパンへ戻させます。
翌日、オイルパンのネジを外し、いざ剥がそうとしたら…持っている工具では頑固な液体ガスケットを剥がす事が出来なかった。
とりあえず、アストロプロダクツのネットで調べて【シールカッター】という工具を買おうかと思ったら、思いの外お値段が張り、かつ近くでは在庫が無い事が分かりました。
さて…どうしたものか…
とりあえずホームセンターで探して見ることに。
そんな訳で、使えそうな工具を揃えました。
トラスコナカヤマ製ステンレスベラを2種類と、小型ハンマーを購入してみました。
このベラ、綺麗にオイルパンガスケットの隙間に入って剥がす事に成功しました。
5年ぶりに再会した、東名パワード製オイルパンバッフルプレートやストレーナー、コンロッド等を見える範囲でチェックして、全くトラブル無しで安心しました♪
ベンガラ色の液体ガスケット…
色からして変に目立って嫌なので、違う液体ガスケットを用意しておきました。
この作業で大切なのは、古い液体ガスケットを徹底的に削ぎ落とす事と、新たなガスケットを塗布前に、オイルパンのフチとシリンダーブロック側の縁を、シッカリとオイルを落として油分を残さない事です。
カッターの歯で、大雑把に古い液体ガスケットを削ぎ落とします。
電動ドリルと真鍮ブラシを使うと、とても早く古い液体ガスケットを削ぎ落とせます。
この後、細かくなった古い液体ガスケットが、オイルパン内にも付着するので、徹底的に洗い落とします。
今回使いました、アストロプロダクツにて販売しています【JB-WELD アルティメットブラック】を塗布しました。
新しい液体ガスケットを塗布して、オイルパンを戻しました。
液体ガスケットがブラックなので、変に目立たなくて良いですね👍
ちなみにタービンオイルリターンホースも、液体ガスケットで対応しました。
液体ガスケットが初期硬化するまで、先にフライホイール保護板、スタータ、フロントパイプを戻し、終えた所でエンジンオイルを注入。
今回のエンジンオイルは【ワコーズ4CR 15W-50】で、前回効果を実感した【ワコーズEPS】を添加して入れました。
写真は試運転で15分〜20分ほど走らせた後の状態で、オイル漏れがシャットアウトしたのを確認出来ました😊
ようやく…長期に渡って、オイル漏れの悩みが解消されました👍