コペンのDIY・イルミネーション・備忘録に関するカスタム事例
2021年09月22日 20時43分
MUSHIKONAZU的LED自動点滅装置(試作)
8×8LEDモジュールを使って部品点数を減らして点滅装置の簡素化しました。
最低限の固定抵抗でほどよい点滅具合に調整しリアウィンドウ付近に設置しました。
回路図です。
LEDに接続する抵抗器は最終的に75Ωに落ち着きました。オームの法則から回路に流れる電流が40mA以下であることが分かります。詳細な計算は省きますがLED一つの定格が3V,20mAくらいなのでオーバーロードな感じもしますが他の部品による電圧降下を考慮して実験的にこの値に決めます。
半固定抵抗は経済性を優先するのであれば気に入った点滅速度のときの抵抗値をテスターで測って同じ値の固定抵抗に置き換えるべきですが、量産するならいざ知らず一個二個なら半固定のままでよしとします。後で点滅速度を変更できるメリットを考えればむしろこのままの方が優れていると考えます。
さらに固定抵抗を全廃してみました。
点滅の具合が微妙に変化しています。
固定抵抗を入れた状態に戻すとこんな感じ。
抵抗が入った分輝度は少し落ちますが、どちらかと言うと、こっちの方がキレが良いと思います。
電源は3Vボタン電池です。3.7Vリチュームポリマー蓄電池も試したところ無調整で正常に動作しました。電圧が上がった分それぞれ少しだけ明るくなったと感じました。
あとは適当なケースに入れてオンオフ・スイッチを付ければ完成です。
追記:
点滅回路は前作をアレンジしただけなので楽に作れました。問題は8×8マトリックスLEDの方でした。今回、Max7219 ICを使わずにモジュール単独で使用したのですが、思いがけず端子とLEDの関係を調べるのに手間取りました。昨夜はこの作業を深夜まで行っても完了できずに寝ました。今朝になって冷静に考えたら何とかなりましたが、凡人の僕にはこのモジュールを設計した人の意図が理解出来ません。
8×8LEDモジュール(64LED)のピン配置
アノード(+)側とカソード(−)側に分かれているのではなく+と−を散りばめたように配置されている。
自作のマトリックスなら8本のグループで+と−を分けるし順番も整然と作れるのだが、既製品は8本2組は同じでも分類分けと順番がバラバラ。
既製品の裏側です。一見普通に8本対8本なんですがね〜これが曲者。
半固定抵抗で点滅速度を変えてみました。
コンデンサーの容量を変えたこともあってかなり好みの光り具合に近づいてきました。
廃ボトル・プラ板で専用基台も作りました。モジュールを脱着可能な仕様にしておきました。
基台の裏側はこんな感じです。点滅回路モジュールはスルーホール基板の一角で組んでみました。部品配置を工夫したら7×5ホールだけでできました。
今回は64灯の点滅だけなので、+と−を赤白に分けるだけです。とても簡単です。
3Vで点滅する仕様のモジュールです。トランジスタは2個2SAと2SCの組み合わせです。品番を気にせず適当で大丈夫でした。
コンデンサは10μF、抵抗は75Ωの固定と100kΩの半固定各1個になります。これも適当でOKです。色々な値で試して気に入った光り方の組み合わせを選ぶのも楽しいものです。
動作の状態です。3Vボタン電池も試しましたが問題なく動作しました。自転車にぶら下げるのであれば軽いボタン電池がよいと思います。
基台から64LEDを抜き取ったところです。
サイドからの図
端子の差し込み途中です。これからグサッと差し込みます。
36灯の点滅です。
差し込みが甘いと部分的に光らないところが出ます。これもまた面白いので記録しておきます。
あとは適当なケースを探して、ケースに合った電池とスイッチを選びます。忘れてはならないのが絶縁です。あちこちショートしそうなところがいっぱいあるのでホットボンドで絶縁します。
適当なサイズのケースが見つかったので入れてみました。