デミオの8-BALL〜オタ鬼會〜フィギュアスケーターさんが投稿したカスタム事例
2021年04月26日 20時12分
コーヒー好きが送るセッティング講座、本日のテーマは「車高バランス」
まずは、どこで車高を計測するか?ですが・・・
自分の場合、前後車高バランスを見る時は「フレーム」で計ります。
目安としては、前後共ジャッキアップポイントが計測し易いですね。
(ジャッキアップで潰れていなければですが・・・。)
地面からのフェンダーアーチ高で計る方が多いですが、これはNGです。
何故なら前後のフェンダーアーチ高は元々異なる場合が多いので・・・。
フェンダーアーチ高を前後同じにしたら、殆どの場合かなりの「前下がり」姿勢になると思います。
前後のバランスを見る場合は、フレームで見るのが正解だと思います。
フェンダーアーチで計測する場合もあります。
それは・・・・・「現状より何mm動かすか?」という場合です。
既に前後のバランスはある程度でていて、バランスを微調整する場合です。
「現状からリアを2mm下げよう」とか、個別の微調整の場合はフェンダーアーチで計測してもOKだと思います。
「前下がり」とか「後ろ上がり」とか言っても、どこを計測して判断すれば良いのかが分からなければ意味が有りませんので、上記の点は重要です。
そして自分の場合、これからセットアップを進める方には「前後水平」から初めて頂いております。
理由は簡単です・・・その後どちらに振るか?が判断し易いからです。
実際に走って頂き、「どう感じるか?」「どう動かしているか?」を聞いて、どういう方向へ振るかが決めやすいからです。
ちなみにノーマルの車高バランスは「前下がり(後ろ上がり)」です。
殆どのクルマがそうです。
ノーマルの低いスプリングレートでトランクに荷物を積んだり、後部座席に人を乗せたりという事を想定すると当然の事でしょう。
水平からセットアップを始めれば比較的簡単にその先が決まります。
問題は、前後どちらを動かすか?だと思います。
自分の場合の判断基準は、不満点が「トラクション」なのか?「ターンイン」なのか?で決めています。
トラクションに不満がある場合は駆動輪側を調整します。
ターンインの不満に関しては非駆動輪側を調整します。
不満無き点は弄らない方が無難なので、トラクションに不満が無い場合は駆動輪側でなく、非駆動輪側の調整でバランスを出した方が余計な弊害を避ける事が出来るからです。
不満点のみに意識を集中せず、多角的にメリット&デメリットを考察しながら考えます。