595のトヨタ博物館・クラシックカー・ヒストリックカーに関するカスタム事例
2019年10月05日 22時14分
今日は午後から休みを頂きましたので、トヨタ博物館に行って来ました。
土曜日でしたので、子連れのお客さんも多くスーツは場違いでした(^^;
何気なく置かれていても、個人的にはかなり気になった車が沢山ありましたので、勝手に一部紹介します(笑)
一応アバルトで来てるのでフィアットにまつわる感じのをメインにいきます。
ブガッティのタイプ35です。
1920年代の直列8気筒スーパーチャージャー時代を代表するレーサーですね。
ジャン・シャサーニュというエンジニア兼ドライバーの方がエットーレ・ブガッティと共に開発した車両で、速さと美しさで当時のモータースポーツ界を魅了しました。
ベントレーの4.5Lです。グッドウッドフェスでまだまだ走っている姿が見られます。
1920年代後半を代表するレーサーで、ルマン24において比類なき速さを発揮し、この車両を勝利へ導いたドライバーはBentleyBoysと呼ばれました。
過給器が付かなかったのは、創設者のウォルター・オーウェン・ベントレーが過給を嫌ったためと言われています。
ルパン三世の愛車でも有名なザガート・アルファロメオの6C1750です。
1920年代末期にミッレミリアやスパ24時間などの長距離レースを制したことで有名な車両で1930年代のアルファロメオレーサーの基礎となりました。
1960年代にはこの車の復刻版であるクアトロルオーテという車両がアルファロメオより販売されました。
1936年型のFIAT500です。
と言っても初代500はチンクエチェントとは呼ばれず、小さなネズミという意味のトッポリーノという名称で販売されました。
文字通り当時では世界最小の車でありながら、4名乗車が可能で13馬力のエンジンでありながら最高速はなんと80キロを超えたと言われています。
かなり珍しいものの、モータースポーツ界で非常に重要なポジションにあった「チシタリア」というメーカーの202クーペです。この車はチシタリアが提供したシャシーにピニンファリーナが手掛けたアルミボディが被せられ、ポルシェ356を初めとする今後のスポーツカーのスタイルの基盤になりました。
「チシタリア」は戦後、家庭が崩壊していたフェルディナンド・ポルシェ博士をGPカー開発への世界へ引き込むだけでなく、カルロ・アバルトとグイド・スカリアリーニという人材を育て、ABARTH&Cの創設へと導きました。
ブガッティタイプ57です。
個人的には非常に美しい車だと思いますが、アルファロメオと異なり前のサスペンションが車軸式なんですよね…
エットーレ・ブガッティが独立懸架を嫌ったそうなのですが、理由は不明です。
バリエーションが多く存在し、ドライサンプシステムを採用したS型や競技用モデルのT型(タンク)、わずか2台のみが製作されたスーパーチャージャー版のSC、SCにアルミボディを組み合わせたアトランティックがあります。アトランティックは3台が製作されましたが、一台はラルフ・ローレンが所有しているらしいですね。
ジャガーのXK120ですね。
大阪のGライオンではこれのナビ付き車両にナンバーが付けて販売されてました…凄いですね。
120というのは120マイルのことで、文字通り200km/h出ます。ルマンやミッレミリアを初めアルペンラリーやナスカーまで世界中のレースで活躍しました。
1951年のルマンを制し、またこの車をベースにしたジャガータイプCが1953年のルマンを制したことから、後継車のXK140のリアエンブレムにはWinner Le mans 1951-53という文字が刻まれています。
C1コルベットの54年モデルです。
C1コルベットといえば丸目4灯を思い浮かべることも多いですが、こっちが初代なんですよね…
というのも、アルファロメオやジャガーを元にGMが開発した二人のりオープンカーだったのですが53年~54年の型のコルベットは不具合や欠陥が多いため全く売れませんでした。
ここで、GMは創意工夫を試みパワーウィンドウや電動式幌などを装着し販売促進を行いました。(これが今の便利装備の元祖になるのかな?)
そのため、再設計され売れはじめた丸目4灯時代のC1コルベットが初代コルベットのイメージになってしまってるんだと思っています。
今となってしまえば54年以前のコルベットは超希少車なんですけどね。
2代目のFIAT500、いわゆるチンクエチェントです。
特に珍しい車ではないのですが、アバルトに乗ってますので一応(笑)
確かにL型は珍しいかもなんですが、リアガラスにもっと珍しいものが…
ジャンニーニの当時物のステッカーです。
ジャンニーニはアバルト&Cと並びフィアットのチューニングを得意とした工房で、当時のアバルト695や850TCに対抗するかのように650ccの590GTコルサというチンクエチェントのチュードカーを製作しました。
チューニングカーが現代まで語り継がれるというのは中々凄いことですよね…
戦後のドイツが生み出したマイクロカー二台です。
メッサーシュミット博士はBf109みたいなキャノピーをつけた車を作りたかっただけなんじゃないだろうか…
とはいえ航空技術が生かされ優れた耐久性の記録を残しました。
BMWイセッタは実はイタリアのイソ・イセッタのほぼOEMみたいな車なんですよね…
エンジンはBMW製なんですが、本家より重たいエンジンかつ4ストローク化したため、開発が難航したとかしてないとか…
バイクの免許で乗れるのは確かに便利ですね。
ホンダのS500です。
本田宗一郎元社長が「国が色を独占するな!」と渇を入れたことで、赤色と白色が乗用車に使用されることが許可されるきっかけになった車です。
バイクメーカーのホンダらしく、プロペラシャフトではなくチェーンで動力を後輪に伝える画期的なFR車ですね。
初代マツダファミリアです。
セダンのデザインはベルトーネに依託されていたため、欧州テイストの美しいデザインに仕上がっています。
マツダが本格的に四輪参入を行うきっかけになった車で、ロータリーエンジンのテストもこの車でやっていたとかも聞いたことがあります。
市販車としては世界初のフルタイム4WD車であるアウディクワトロです。
4WDスポーツの元祖でもあり、センターデフが内臓されています。
4WDばかりが注目されがちなこの車ですが、エンジンはアウディ得意の直列5気筒インタークーラーターボで0-100が7.1秒という当時では驚異的な加速でした。
グループB向けに製作されたS1はショートホイールベース化にダウンフォースキットが加えられエンジンは吸気系統の見直しにより600馬力を絞りだすことに成功、87年のパイクスピークを制しました。
Z乗りですのでこの車も一応(笑)
フェアレディZ432です。
432というのは4バルブ・トリプルキャブ・ツインカムのことで、つまりはスカイラインGT-R用のS20エンジンが搭載されているということです。
展示車の角度的に縦デュアルマフラーは見れませんでした(笑)
競技用の432Rというのもあるのですが、実際に活躍したのはL24エンジン搭載の240Zや北米仕様のL28搭載の280Zで殆ど世に出ることはなかったそうです。
初代インサイトです。展示車の中で一番意味不明な車だと思います(笑)
というのも中古で安く買えるからとかではなく、NSXと同じ製造法のオールアルミボディに新機構のハイブリッドシステムの2シーターでCD値0.25でMT設定ありという無茶苦茶な車。
原価が定価を上回っているため、売れば売るだけ赤字になるとかいう噂もあります。
見た目が万人受けしないだけで、凄い車だと思うのですが、あまりに奇抜すぎて手が出しにくいですよね(笑)