A6の富山のうまい店・梨花・最高の唐揚げ・えび寿司・越州に関するカスタム事例
2024年04月21日 11時29分
初代三菱エクリプス(D27A)を改造して乗っています 普段のアシはアウディA6(C6)のクワトロスーパーチャージャーです どういうわけか過給機付きの4WDばかりになりました
たまにはA6の投稿でも
なぜこのクルマに乗るのか
いいクルマだし
好きなクルマだし
色々な理由はあるけれど
一つ大きな理由としては
一緒に乗る大切な人に恥をかかせたくない
と
いうのがある
僕はクルマが好きだ
好きすぎて何でも好きだ
いいクルマも好きだし
安いポンコツの軽なんかも大好きだ
ちょうどいい季節に
窓を全開にして
のんびり下道の旅をコツ(業界用語で査定金額がつかない価値のないクルマのこと)の軽で
タラタラとひたすら遠くへ行くなんてのも
大好き
疲れたらクルマ停めてその辺で寝る
そんなノリで九州も東北も四国も
何回も旅したものであります
でも
そういうのもいいんですが
自分もいい歳だし
親や大切な人なんかと出かける時に
ちょっといいお店に行こうとすると
恥ずかしい思いにかられることもあったのも事実
元々三菱の中の人だったので
H2系からH4系まで
セカンドカーは常に三菱のコツ(笑)
気に入って乗ってはいたが
ある日
親父のリクエストで
有名な鰻屋に行ったとき
とても恥ずかしい経験をした
周りのクルマは
レクサスLS
BMW7
Sクラス
ベントレーフライングスパーもいた
ややもすると下品になりがちな
黒い高級車たち
全部ノーマルで
みんな幸せそうな家族連れ
本物の金持ちってやつ
そんな駐車場で
ええ歳こいた男が
高齢の父親を乗せて
コツの軽を高級車の間にねじりこむように停める
なさけない
その瞬間
なにかがはじけた
そうだ
ずっと欲しかった
アウディ乗ろう
僕は富山出身
進学で大阪に出てきてもう30年
数年前から親父がカラダを壊し
コロナの間は少し空いたが
体調の悪い父親を気遣って
ほぼ毎月
富山帰省をしている
もう高齢で
友達もいない父親
せめて月1でも富山に帰って
なにか旨いものでも食べながら
親父の話し相手をするようにしている
クルマ屋が長いので
Eセグメントのドイツ車の
維持費の怖さもよくわかっている
わかっているつもりだったが
実際は想像以上でしたが(笑)
あ
話しがそれました(笑)
まあ
酷な話しをすると
親父ももう長くない
それは事実なんだから
仕方ない
じゃあ
せめてあと数年かもしれないけど
そのあと数年
ずっと親父をコツの軽に乗せて出掛けるのは
自分のプライドが許さなかった
そんなワケで
アウディA6に乗っている
「A6なんて別に誰でも乗れるクルマやん(笑)」
そう言われるかもしれない
確かにそうだ
僕でも乗れている
Sはもっといいだろうし
RSに乗ってからアウディを語れよと嘲笑されるかもしれない
でも
それでもA6は僕には分不相応だとは自覚している
親父が亡くなったら
多分コンパクトカーに乗り換えるだろう
国産の
それが僕レベルには適当
まあそんな複雑な想いを抱きつつ
無理難題にぶつかりながらも
楽しくアウディライフを送っている
そんなことを思いながら
今月の帰省では
とても懐かしいお店に行ってみた
富山市の中華料理店
「梨花」
小学生のときに
友達の家族に連れてってもらって以来
自分の中華料理の原器となった
素晴らしいお店
高校の時も
親父とチャリをキコキコこいでよく行った
が
その数年後
梨花は消えた
跡地には全然違うお店ができて
「梨花は潰れた」と
母親に聞かされていた
そして時間は流れ
30年が過ぎたいま
何気なくGoogleマップを眺めていたら
富山市に梨花というお店が
今月の帰省は
いつも行く中教院「えび寿司」はやめて
こっちに行ってみよう
17時のオープンを駐車場で待ち
入店
「あの梨花なのだろうか」
少しドキドキしながら
メニューを受け取って
ちょっと泣きそうに(笑)
メニューの表紙が
当時のままだった
ここは本当に梨花なんだ
高校の時に買った
角松敏生のジャケットによくにたデザイン
いかにも80年代後半のデザインスタイル
記憶がよみがえる
唐揚げと
あげそば
あげそばは
先週山口までBMWを納車したときに食べた
「春来軒」と似た
太めのバリバリ麺
これもうまいのだが
なんといっても
梨花は唐揚げである
あのままの見た目
あのままの味であろうか?
ワクワクしながら食べてみた
やはりあのままだった
薄いパリパリ衣
中はビックリするくらい肉汁が多く
一瞬生かと焦るレベルの柔らかさ
中の肉のクニャクニャな食感と
衣のパリパリが癖になる
うまい
うますぎる
日本のあらゆるところで
梨花みたいな唐揚げを求め続け
食べ歩きしてきた
だが
どこも違った
梨花の唐揚げは
梨花でしかなしえない
どこまでも続く青い空
遠くに目を細めながら自転車をこぐ
あの頃の富山の景色
匂い
一気に記憶をリロードする
感動だった
実はその数時間前に
鰻のお店の新規開拓もしてんだけどね(笑)
「もうワシなんも食われへんで」
そんなハラパンな親父も
唐揚げをむさぼっていた
「懐かしいな、あの味や」
普段
海原雄山みたいに
食べ物を誉めない親父が
そんなことを言った
富山は
贔屓目を差し引いても
素晴らしいお店がたくさんある
いつもの純喫茶で
たのんだことのないクリームソーダ
最近はコーヒーがダメになってきた
大好きなのに
飲むと6時間は吐き気が続く
コーヒー酔いがひどくなってきた
若くない
懐かしいお店で
懐かしいものを堪能
いつも定番なのが
富山市中教院の「えび寿司」さん
ここも海原雄山(親父)の行きつけだ
東京や大阪の高くて旨い寿司なんて
話しにならないクオリティ
毎月の楽しみだったのだが
これからはそこに「梨花」が食い込んでくるね
ますます富山帰省が
楽しみになってきた
いい靴は
いい場所に連れてってくれる
そんな言葉がある
僕にとって
A6はそんなクルマ
これからもこの相棒と