デミオのADVAN FLEVA・お滝のオイルメモ・塩基価・硫酸灰分・魁!!赤城塾に関するカスタム事例
2023年08月16日 22時23分
引越し後の新しい通勤路で。
流石にマロンさんレベルの爽やかな写真は難しいですね😅
単純にレンズの問題か80D本体の限界か…
先日、浦和に注文してたタイヤが届いたので交換してきました。
最近は赤城塾名物「酷道行軍」や「四大峠凶殺」が開催されなくなったのでハイグリップ選定にはしませんでした。
しかし格安アジアンなど履こうものならオタ鬼會総出で油風呂に入れられてしまうためメジャーなフレバに。サイズは205/45から215/45。
かなり減っていたとはいえネオバのグリップ力には遠く及ばない感じです。
グニャッとタイヤが潰れてしまい応答性が1テンポ遅れます。
でも乗り心地良いし静かなのでOKです😃
リア5、フロント3のスペーサーで調整。
これ以上隙間を攻めると充分に脚が動くセッティングなのでフェンダーと激しくディスイズしてしまいます。
こないだの土曜は自宅でてぃーせるさんとたろーさんのオイル交換。
今回はてぃーせるさんが面白いオイルを入れました!
選定したオイルや性状を事細かに説明してくれると思うので期待して待ちます😊
暑くて途中からタープ被せて草レースのピット状態。
お花柄のバスタオルは自分の趣味です。
4.5Lの回収箱に5Lぶち込む鬼畜っぷり。
お昼は唐揚げ定食でカロリー高めだったので夜はヘルシーにお好み焼き。
てぃーせるさんとたろーさんが温泉出て着替えたら二人の服装が全く同じでした♥
二人のペアルックを微笑ましく眺める自分。
お滝のオイルメモ⑭【硫酸灰分と塩基価】
ディーゼル車乗りなら誰でも聞いたことがある硫酸灰分という言葉。
DL-1は0.6でACEA C3は0.8というのは多くの方がご存知と思いますが、具体的には何を意味した数値なのか知っている方は少ないと思います。
そしてエンジンオイルの性状を見ていると時々掲載されている総塩基価やTBNという項目。これらは同じアルカリ価というものを指していますが硫酸灰分と深く関わりがあります。
今回は硫酸灰分と塩基価の概要、2つの数値の関係についてです。
まず硫酸灰分とはなんの数値でしょうか。
文字通り受け取るならエンジンオイルに含まれる硫酸灰の数値と思ってしまいますが全く違います。
硫酸はエンジンオイルや燃料の硫黄が燃焼すると発生する成分です。なので新品のエンジンオイルに硫酸が入っている訳ではありません。
これは775℃で新品オイルを燃やし、残った物に硫酸を混ぜて加熱して残った物質の量でオイル内の添加剤量を計測した数値です。
完全に燃やすので残るのは金属系の添加剤の灰が殆どです。
つまり硫酸が発生する量ではなく、どれ位金属添加剤が入っているかの目安の数字です。
続いて塩基価。アルカリ価、TBNとも書かれることがありますがその名の通りエンジンオイルに含まれるアルカリ成分の量で、詳しく書くとオイル1gを中和させるのに必要な酸と水酸化カリウムの総量です。
先程も書きましたが燃料やオイルの硫黄が燃焼すると硫酸になります。
硫酸はシリンダやピストンリングやDPFなど金属を腐食させてしまうので、硫酸を中和させて防ぐために塩基価を上げる添加剤を入れてエンジンオイルをアルカリ性にする必要があります。
この塩基価を上げるための添加剤というのがCaスルホネートなどの金属系の清浄分散剤です。
つまり塩基価が高いほど腐食を防ぐ能力が高く、ついでにエンジン内の洗浄能力も高いわけです。
ススやカーボンが多いディーゼルエンジンなので洗浄能力を極力上げたいところですが、ここで塩基価を上げるのを邪魔してくるのが硫酸灰分の数字です。
金属添加剤を入れれば硫酸灰分の数値が上がってしまいます。
C3が0.8に対してDL-1は0.6までしか硫酸灰分を上げられません。つまりどうしても清浄分散剤を多く入れることが出来ません。
たしかに硫酸灰分を制限すれば金属添加剤の灰を少なくすることが出来ますが、上の図の通りDPF詰まりの灰分の影響は13%、それに対してススとカーボンの堆積は41%と明らかに洗浄能力を上げたほうが効果的です。
これはアムズオイルという化学合成油を初めて世に送り出したアメリカの有名オイルメーカーのC3です。
赤線の箇所が塩基価で8.8とあります。
C3は硫酸灰分は必ず0.8と決められているので書かれていなくても0.8です。
対してこちらはタイヤ館などで入手できる新日本油脂工業のキューミックのDL-1です。
DL-1は硫酸灰分0.6以下と定めているので0.6でない場合は0.5と表記があります。
そして塩基価は3.9です。
このオイルの良し悪しではなく0.5では3.9の塩基価が限界だと分かります。
つまり先程のC3が8.8だったので2倍以上もアルカリ価と洗浄能力に差があります!
自動車技術国際ジャーナルのグラフのパーセンテージで単純に計算しDL-1からC3にした場合、
14%の硫酸が7%に減り、14%の灰分は0.5から0.8で20%に増え、41%のススとカーボンが半減で21%とするならば、全体的に20%DPF詰まりが減少という事になります。
先程のアムズオイルよりもっと安いレプソルのC3を見てみます。
TBNの数値欄で7.5と書かれています。※
C3の0.8の制限ならば、ほぼ倍近い数値にまで塩基価を引き上げられることが分かります。
欧州がなぜC3を0.6ではなく0.8と規定してるか理解できますね。
エンジンオイル内を綺麗に保つにはDL-1よりC3が優位ですが、汚れていたエンジンに洗浄能力が高いオイルを急に入れると沢山のスラッジを吸収してしまい、2.3千キロで清浄分散剤が劣化し硫酸を発生させてしまうので注意が必要です。
※同じC3のエンジンオイルの洗浄能力を比べるには塩基価はうってつけの項目です。
(おそらく流動点が-39と-51でPAOとVHVIのベースオイルの違いが関係していると思われます。)