なすなすさんが投稿した原付に関するカスタム事例
2019年08月06日 23時56分
DIY修理趣味人。 33スカイラインと180SXオーナー。 もと34スカイラインオーナー。 手芸家でシフトノブ職人。 YouTubeもよろしくね。 Twitter:pinkplanet8
例の原付のこと、多少調べがつきました。
スカイラインであれば資料は殆ど持っているので楽なのですが、こいつは何から何まで手探りです。
とりあえず資料が足りない時、私はヤフオクをあたります。
ヤフオクでエンジンの出物から、正しい状態を学習します。
ここ、こんな具合になっているのが正しいようです。
飛び出しているのがエンジンの軸。クランクシャフト。
そのクランクシャフトに20mmくらいの長さの溝…スプラインが彫られています。
シャフト自体は、特に細くなったり太くなったりしていない様子。
先端のネジ山以外は、まっすぐ同じ太さです。
これがクランクシャフトの出物からパクった図。
先っちょにナットが噛んでますね。
うん、とてもわかりやすい。
これはドライブフェイス(円盤)の出物から。
さっきのクランクシャフトのギザギザスプラインに、こいつの真ん中のギザギザがハマるようです。
ハマるから、シャフトと円盤は一緒に回りますよね。
だから円盤を回してやればシャフト→エンジンも回り(エンジンスタート時)、エンジンを回せば円盤も回る…というわけですな。
で、シャフトにはナットが噛むので円盤も外れない、と。
さて、私のバイクはというと。
はまってますね。
シャフトに円盤がハマってて、ナットで固定されてます。
けど、固定されてるはずの円盤がガタガタ動きます。
もうちょっと近くで見てみますか。
うん、おかしい。
円盤のギザギザが、シャフトのギザギザの中心と全く合っていませんね。
これ…クランクシャフトが何らかの理由で削られて…細くなってます。
当然のごとくスプラインはシャフトごと削られて消滅しており、シャフトと円盤が別の道を歩んでいます。
うーん。
クランクシャフトが死んでますね。
エンジンの軸が死んでます。車ならこんなこと有り得ませんし、バイクだと…有りうるの??
えーと。
クランクシャフト自体は部品が手に入りますが、まあご予算5000円程は見ておかねばかなぁという感じ。
エンジン分解に伴う諸々の消耗品も合わせると…中古エンジンが買える額に届きます。
つまり、このエンジンは経済的全損状態。
わざわざエンジンを分解してクランクシャフトを交換する合理性が全くないよね、という。
ひとまずこのエンジンは使用しない方針となるわけなのですがね。
行き先は最終的に地金屋。キロいくらの金属としてリサイクルされるわけです。
でもだったら、いくら傷つけようが分解しようが関係ないわけです。
重ささえ同じなら同じ値段での買取。
てことで、新たな製品に生まれ変わるのは、ちょっと私の教材になってもらってからかな。
50cc原付エンジン。
メカ小僧の入門編にして登竜門ですが、私は遅過ぎるデビューとなりそうです。
ま、忙しいし気長にやりましょう。