カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・9段階評価・Tクロスに関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ第234弾
フォルクスワーゲン Tクロス
27日に関東に帰省しまして、その時に乗った車です。まずはTクロスから。前から気になっていたモデルで、乗ってみたいと思っていましたので。

Tクロスのポイント
フォルクスワーゲンの中でも小柄でお求めしやすいSUV。現在フォルクスワーゲンには、中型のTロック、大きめのティグアン、大きめでEVのID4、そしてこのTクロスがSUVのラインナップとしてあります。海外向けであれば、さらに大きいトゥアレグ、北米や中国メインのアトラス、ID4のクーペSUV版のID5とありますが、これらのモデルは日本だとある程度の需要は見込めないと思いますので入らないでしょう(ID5はもしかしたら入る可能性あるかもですが)。話は逸れましたが、国内だと、ヤリスクロス、CX-3、RVRとかのクラスがライバルになるとは思います。ヤリスクロスは煮詰めがかなり甘くガッカリでしたが、Tクロスは果たしてどうだったのでしょうか。今回の車両は廉価モデルのアクティブ。新車価格は現時点で321万7000円です。

Tクロスの良いところ
・シフトはストレート式で扱いやすかったです。
・車内からボンネットが見えるので、車幅は把握しやすいです。
・ナビを使うと、メーターにも表示されます。以前レビューしたアウディとかもそうでしたが、個人的にこの技術は褒めれるポイントです。

内装
質感はやはり安いモデルですので微妙です。ドイツ本国だとマイナーチェンジ後の同じようなグレードで大体日本円で397万円くらいなので、マイナーチェンジ後さらに値上がりする可能性あります。だとしても質感はもう少し頑張っていただきたい。参考までに、マイナーチェンジ後ではありますが、本国の値段の日本円換算リストを載せておきます。
ベースグレード:2万3250ユーロ(約367万円)
ライフ:2万5150ユーロ(約397万円)
スタイル:2万9465ユーロ(約465万円)
Rライン:3万740ユーロ(約485万円)
という感じです。ポロで比較したら、本国の日本円換算と実際の日本円で-60万円程差が出ていましたので、実際日本発売になると、マイナーチェンジ後は大体330万〜420万くらいになるかなと思います(ベースグレードは恐らく日本に来ないと思うので)。話は逸れましたが、とりあえず本国でもこんな感じなので、やはり質感の低さは気になります。特に後ろのドアは全てハードプラ。320万出してこれかよ？レベル。残念です。シートは至って普通ですね。室内照明は豆球です。ただ、シートは固めなので、長距離は疲れなさそうです。エアコンは残念ながらタッチパネル式。減点です。後席の空間は至って普通です。足元空間は狭めですが。後席の角度調整機能や後席のアームレストはありません。ドアの開閉は輸入車なので良いですね。

荷室
後席を倒しました。少し角度がついています。やろうと思えば車中泊行けるかもしれません。

ヘッドライトを点灯させました。LEDですね。

搭載エンジン
DKR型の116馬力。まず、組み合わされるDSGの出来、あまり良くないです。低速域でのギクシャクが結構酷いです。残念。アクセルは問題無いですが、ブレーキの遊びが全然無く、かなり悪いブレーキでした。また、サスペンションも結構硬く、不快な硬さです。突き上げ収束も上手く無いです。静粛性はまぁ悪くはなかったですね。アイドリング時の微振動もほぼありません。

Tクロスの悪いところ
・ペダルレイアウトは悪いです。足をパンと出すと、アクセルを踏んでしまいます。

総評(5.0点を基準・最高点として加点・減点)
加点ポイント
・ナビがメーターに表示されて画期的。+0.5点
減点ポイント
・質感があまりにも悪い。-1.0点
・不快なサスペンション。-0.5点
・スムーズさが無い加速性能。-1.0点
評価:3.0点 普通。よく見てから検討しましょう。
デザインは結構好みで良かったです。ただ、車自体のコスパが悪いですね。質感、エンジン、サスペンションと、目立つ改善点が多い印象。輸入SUV登録台数No.1の出来はガッカリでした。これなら、車格は少し違いますが、国産のコスパが良いヴェゼル、CX-30辺りを選んだ方が良い選択になると思います。