ゆうすけさんが投稿したW123・クルマ好きに関するカスタム事例
2024年02月14日 00時34分
C180ステーションワゴンコンプレッサーアバンギャルドに乗っています。
自分の車についてはネタがありませんので、私がW123を知ったきっかけについて。
これは、雑誌の切り抜きです。それも、四半世紀ほど前の雑誌です。インターネットの普及開始期で、感度の高い情報は、まだまだ雑誌など紙媒体から得ていました。
大学生のとき、就職活動の合間に買った雑誌のこの記事を見たときは衝撃を受けました。こんなカッコいい車見たことがありませんでした。こんなカッコいい車のことを教えてくれる大人もいませんでしたから、この車のことを、通称「W123」ということは当時知りません。
夢のまた夢だけど、いつかこの車に乗ってみたい!こんな車に乗るカッコいい大人になりたい!と強く思いました。そうして、超氷河期の中、就職活動へのモチベーションを高めました。
このページには、OMEGAのアンティークが載っていて、このベンツの雰囲気とも相まってとても魅力的でした。この車を買うかわりに、背伸びをしてアンティークの1970年代のOMEGAを買いました。
ところがその数年後、この車とは年式も色も形も違いますが、知人からS123を譲ってもらうことになり、意外と早くに夢は叶ってしまいました。
この切り抜きは、就職活動で使ったバッグに入れて、今も大切に保管しています。そのバッグには9.11を報じた号外の新聞と、内定をもらった会社が入社前に破綻したことを報じる新聞のスクラップが入っています。
その会社が破綻し、出鼻をくじかれ、紆余曲折を経て上京していなければ、わたしはS123にも出会えていなければ、妻とも出会っていません。
S123は手放し、時計はオフィスビルのトイレに忘れて戻ってきませんでした。
でも、この雑誌の切り抜きは、就職活動用のバッグに入れて、新聞記事とともに一生とっておこうと思います。
人生の岐路を感じることができる、さながらタイムカプセルです。
オフィスビルのトイレに忘れ、失くしたOMEGA