ロードスターの休日出勤・読書・心寂し川・直木賞・☆☆☆☆☆に関するカスタム事例
2021年02月13日 18時33分
R6年3月10日、2代目となる魂赤のNDを納車しました。 ドライブと読書と映画が好きなアラフィフオヤジです。 呼ぶときは「ハル」でお願いします。 フォローはコメントのやり取りのある方のみとさせていただきます。 言い合いになりそうな場合には、CTの規定に則り即ブロックします。 R6.3 「ハル@マグローズ🐟」から改名
今日は一日仕事でした。
そして明日も仕事になってしまいました(><)
1円も給料の出ない休日出勤。
なんてブラックなんだ😱
せめて、午前中で終わって華正楼行けるように頑張ります❗️
【読書記録】
21,『心寂し川』西條奈加:著(集英社)
あらすじです。
「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」
江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。
川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。
青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。
その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張形をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。
裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。
かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。
唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったが――(「はじめましょ」)ほか全六話。
生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。
(公式サイトより)
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第164回直木賞受賞作です😊
直木賞は30年以上毎年読み続けていますが、今まで一冊だって〝ハズレ〟たことはありません。
〝大人の事情〟が絡むとその賞は腐りますが、直木賞はそういうのがないのが好きです。
芥川賞は〝そういうの〟があるので読みません。
この作品は連作短編です。
心町(うらまち)と呼ばれる江戸の貧乏長屋を舞台に展開される、悲しくも温かい人間模様。
差配の茂十(もじゅう)のみが共通して少しだけ関わる以外は、すべて主人公や登場人物が違います。
それぞれ心に染み入るいいお話なんですが、怒涛のような感動は最後のお話でやってきました。
実は、真の主人公は脇役・チョイ役だった差配の茂十でした❗️
詳しくはネタバレになるので書けませんが、これは奥深く素晴らしい作品でした。
感動と涙なくしてはラストまで読めません。
時代小説は奥深いお話が多いですが、この作品も間違いなく奥深い良作です。
映画化されないかなぁ。
絶対観るのに😆
直木賞も納得の素晴らしい時代小説でした❗️
超オススメします❗️
☆☆☆☆☆星五つ❗️