エクスプローラーのデフ・オイル漏れ・修理・メンテナンスに関するカスタム事例
2021年12月03日 10時38分
車が大好き機械が大好き! 場所と時間、知識が許す限りのメンテナンス/チューニングは出来る限り自分で作業をするようにしています。 アレも良いコレも良いとコロコロ車両が変わりますが許してください😢 https://instagram.com/masataka_oda?igshid=MzMyNGUyNmU2YQ== あまり更新しないインスタグラム ご用命、メッセージはこちらに☀️
前回に続き、デフからのオイル漏れの修理です。
ピニオンナットを取り外し、プロペラシャフトを接続するフランジを外したところです。
見て解る通りシールの劣化でぐにゃぐにゃになってます。
この後、組み付け者の手抜き作業が明るみに出るとは思いもしませんでした。
さて、プロペラシャフトとピニオンフランジを外すためのボルトのコマは12角の12mm
それが4本で留まってます。
6角のコマでは入りません。
ボルトが外れたらフランジとシャフトの隙間にバー等を差し込んでテコの原理でグイッと広げると案外簡単にフランジとシャフトが外れます☀️
プロペラシャフトが外れましたら、ピニオンフランジナットを外す。
こちらは27mmのソケットで外せます。
力の強いインパクトレンチもしくは、大きいブレーカーバーにパイプ等を噛ませれば比較的楽だと思います。
僕は庭でやっているのでリフトなんか有る筈もなく、さらにリフトアップしてある車両にそのまま潜り込んだので狭い場所での作業で力が入らず面倒でした。
ナットが外れたら、ベアリングプーラーでフランジを外すと画像のシールが出てきます。
新旧ピニオンシール
左が新品、右が外した物
よく見ると劣化で破損し穴が空いてました。
きっとそこからオイル漏れが生じたのでしょう。
…と思いたいです。
何故かと言うと、よく見るとシールがあちこち鋭利な物で叩いた跡がありました。
傷だけならまだしもガッツリ凹んでいる箇所が幾つも😨
そのせいか?もしかしたらシールもその時から破損していたのかもしれません。
頭に来ますね!
シールを外す工具もあるので、ドライバーなどでこじって外さず専用工具買いましょう。
シール外しは安いです。
内部は綺麗です。
デフ側のフランジ。
下に傷があるのが解ります。
これが触って段差が解るくらいの傷…
下手するとこの傷が溝となり、オイルの通路になってしまっている可能性もありました。
とりあえず傷のバリはヤスリで取り除きました。
結果今のところ漏れてはおりません。
良かった…💨
これも前回の取り外しか組み付け時に出来たものでしょう。
前回っていつだ?見えない部分なので、もしかしたら新車製造時の場合もありえます。
シール組み付けの写真忘れてました💧
シールはデフが外せるならプレスの圧入で超簡単に入るのですが、ほぼ無理なので(デフなんか外していられない)当て板などして叩いて入れます。
失敗しない為には面倒ですが、デフではなくピニオンフランジ側にシールを嵌め込むとピッタリ綺麗にハマルので、そしたら一度ピニオンフランジとナットをデフに装置するとズレずに装着出来ます。
面倒と言うのがここで、
そのあとまたフランジ外さないとならないです。
→フランジを規定位置まで締め付けてもシールがピッタリつかないのでシールが浮き隙間が出来てます。
なのでフランジを外しプラハンなどで叩いて嵌め込むのです。
綺麗にはまったら再度フランジをとりつけナットを締めて完了!!
これ重要なのですが、本来プリロード測定などするのですがそんな面倒なことはしないので
きちんとマーカーしておきます。
インチ表示で間違えました(笑)
でもミリで計っても40mmで同じでした。
自分の車両の場合は40mm残して締まってますね。
※ボルトので幅測定
※マーカー
※ナットを何回転で外したか?
この辺をメモしておくと取り付け時に締めすぎ、緩みすぎを回避できます。
締め付けトルクが解ればそれに越したことはないです。
特に外車は締め付けによってカシメていくナットやボルトがあるらしく、いくらでもドンドン締められてしまう物が有るらしいです。
締めすぎて干渉したり圧の掛け過ぎにより内部破損などの報告もあるそうです。
プロペラシャフトの位置
フランジナットの位置
ピニオンフランジの位置
これにマーカー忘れずに😄
おわかりでしょうか?
右のドレンプラグに傷があり、初めこのスクエアのコマが入りませんでした。
傷付いたバリがコマの隙間に邪魔をしていたのでそれを取り除き、ようやくコマがしっかり入るようになりました。
これも業者か個人か?工具が無く他の何かで開けようとでもしたのでしょう。
安い作業はしないで頂きたいものです。
余計な手間が掛かります…
あ、コマは9.5です。
デフオイルですが、シール交換作業の前にオイルは抜きましょう!
シール外すとオイルが漏れてきます。
ドレンは必ず上側からが鉄則です。
下を先に外してオイル抜いて、上側が外れなかった場合、オイルの補充か出来ず走行不能になるからです。
デフ壊してでも良いと言うなら走れますが😅
あと、ギアやデフオイルはエンジンオイルやATFと違いめちゃくちゃ固いです。
オイルサクションガンがあると便利ですが、無ければポンプやシリンジで気合いで入れましょう。
エクスプローラー 6-10の量は1.65L です。