カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・試乗レビュー・9段階評価・MAZDA2に関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ第270弾
マツダ 2 後期型
続いて去年マイナーチェンジされたマツダ2に乗ってきました。以前マツダ2の初期モデルとデミオだった頃の1.5リッター車に乗りましたが、その時はゆるゆるな基準だったので5.0点付けました。今の基準で、そして現代の車と比較するとどのくらいの点数になるのか。見ていきましょう。

マツダ2とは？
『「日常を豊かにする上質なパーソナルカー」をコンセプトに、普段の生活の中で感じる質感にこだわった「MAZDA2」。ラインアップは、ガソリンエンジン「SKYACTIV‐G 1.5」搭載の「15C」、モータースポーツベース車の「15MB」、ディーゼルエンジン「SKYACTIV‐D 1.5」搭載の「XD」を設定。今回、大幅商品改良を行い、「好きを探せる相棒」をコンセプトに、バンパーやグリルなどのデザイン変更、ルーフフィルムなどの多彩なカラーコーディネーションを設定した。併せて、「自分らしく、自由な発想で、遊び心を持って」をイメージした「15 BD」、「XD BD」、専用のメッシュグリル、アルミホイールなどを採用した「15スポルト」、「XD スポルト＋」、パワーシートやステアリングヒーターなどを標準装備した「15サンリットシトラス」を設定。「15スポルト」、「XD スポルト＋」には、MT車を設定することで、スポーティさを強化。現行のスタイリッシュさを維持しながら、それぞれの機種の役割に合わせて共感を得られるキャラクターを付与することを目指した。ボディカラーは、新色「エアストリームブルーメタリック」、「エアログレーメタリック」を含む全12色を用意。』
(goo-netより引用)
後期型から上のグレードの場合ですが、自分自身の仕様にカスタマイズできるようにしたりと、正直私からしたら迷走してないか？と思うような感じになってしまっています。今回の車両はベーシックな15Cです。最廉価グレードなので、スマートキーが付きません(何故かプッシュスタートはある)。今年の6月に登録されたばかりのほぼ新車状態でした。新車価格は154万8800円です。

外装

外観はマイナーチェンジ後は、顔つきが再び変わりました。シンプルな印象になっています。私的にはデミオの頃の顔付きが一番好きでした。リアはバンパーが若干違うようですがほぼ一緒です。あまり言うことはないのですが、正直言うなら私は好きじゃないデザインです。やっぱりデミオの顔が一番良かったなと思います。

内装
ドア側は中間箇所のみファブリックで、あとはカチカチのハードプラです。15Cとかならこのようなレンタカーや法人車両の需要が高いと思うので、これで良いかなと思います。インパネは基本的にハードプラばかりです。ただ、所々模様が入ったり、シルバーパネルが使われたりと、質感は154万円にしては頑張っていると感じます。これがBDとかスポルトになると、助手席側にパネルが追加されて更に見栄えが良くなります。室内照明はLEDです。シート自体は固く、2時間くらい乗りましたが腰痛は出ませんでした。さらに長時間乗ってもこれなら疲れにくいシートかなと思います。ただ、触った感触は質感悪いです。安いファブリックです。シフトはストレート式で、節度感も問題ないです。ただ揺らすとあまり建て付けが良くないのか少し揺れます。WR-Vのような建て付けです。エアコンはダイヤル式です。ただこのグレードだとマニュアルエアコンで古い見た目です。節度感は問題ありません。これがBDとかだとオートエアコンになり、そちらもダイヤル式ですが、見た目が無骨過ぎるのでもう少しコンパクトにしてあげると良いかなと思います。悪路を走るSUVとかじゃないんで。それならグローブはめていてもエアコンが動かしやすくなるので無骨で構わないのですが。続いて助手席。大体22cm〜平手入らない程の空間です。後席は、ドア側の質感は変わりません。また、ボディ剛性は高く、ドアの開閉に安っぽさは感じませんね。後席も同様に固めのシートになっています。身長177cmの私で、頭上空間が拳3個分と広めなのですが、足元空間は前側の席を適切な位置にして7cmしかありませんでした。やっぱり狭いです。角度調整もできず、窓も7〜8割くらいしか開きません。人によっては嫌がるかも。後席に人よく乗せるならマツダ2はやめた方が良いと思います。

荷室
大体ですが幅101cm、奥行き97cm、高さ88cmです。残念ながら、24cm程段差があり、荷物の出し入れには苦労しそうです。

床下収納はありますが、小さめな物しか入らないですね。

後席を倒しました。段差できます(測定忘れました。すみません)。奥行きは145cmになります。荷室の照明はスイッチがあるので個別で消せそうです。

前席と後席は繋がりません。マツダ2での車中泊は現実的ではありません。やめておいた方が良いと思います。

車幅はボンネットが見えず掴めない印象です。ワイパーは若干見えてますが比較的隠れてはいます。

タイヤ
15インチのホイールキャップです。デミオ時代から変わっていません。BDで形状の違うホイールキャップに、スポルトで16インチアルミホイールになります。タイヤはヨコハマのブルーアースでした。

搭載エンジン
P5-VPS型の110馬力。6速ATの組み合わせになります。アクセラとかマツダ3、CX-3に使われるエンジンです。撮り忘れましたがペダルレイアウトをよく考えているマツダ、このマツダ2だとオルガンペダルを採用しています。素晴らしい。アクセル踏んだ感触もしっかりしており、違和感を感じません。ブレーキも素晴らしいです。踏んだ分だけしっかり効きます。ここは加点です。この車格なら中々できません。ブレーキタッチも良いですね。先代型のデミオ(DE型)だと違和感がありましたが、改善されています。加速は悪くはないのですが、Dレンジだと少しエンジンが唸る印象があります。変速ショックとかは感じないのですが、アクセル踏んだ時の騒音がちょっと煩いなと感じました。DJ型発売時ならこれで良かったのですが、10年経過するとライバル車の静粛性は結構上がっています。その中で見ちゃうと、遅れている感は否めません。ただマニュアルモードがあるので、それを使えば違和感は無くなります。加速の反応も踏んでからの反応が早くて良いです。坂道を登る際もパワー不足には感じませんでした。ロードノイズはまぁ普通ですね。静かだとか煩いとかは思いませんでした。停車時の微振動はほぼ感じません。素晴らしいです。ただアイドリングストップ機能が、オフにしてるのにすぐに解除されます。私のやり方がダメだったのかもしれませんが、これはちょっと残念。メモリーもしません。ハンドルはちょうど良い重さですね。ただ、スイフトやヤリス、ミラージュのように、クイックさを感じるハンドリングかと言われると違い、フィットに近い感覚だと思います。サスペンションはやや硬めです。大きい段差だとリアサスが仕事せずリア側が跳ねる印象ですが、車のキャラ付けを考えるとこれがベストなのかなと私は思います。乗っていて不快に感じる硬さではないです。高速道路だと、100km巡行で2000回転程です。高速道路の場合は乗り心地が良くなり、直進安定性も良いです。ここが良かったので乗り心地は加点です。で、アラウンドビューモニターが付いていまして、駐車に関しては楽でした。やっぱりあるべきですよね。ただ、残念なところが。まずはナビ。タッチパネルじゃなくなりました。コマンダーで操作する必要があり、昔から言ってますが私はこれが大嫌いです。例えば住所入力や地図を移動させたい時、コマンダーで操作するので効率悪いですし時間もかかり、イライラの原因になると私は思います。ここは大幅減点です。上からで申し訳ないですが、マツダさんこの記事見てるようなら今すぐにでもこれはやめるべきだと思います。また、電動パーキングブレーキが未だに付いていません。ただ1.5リッターのMBとかスポルトにMT車があるので大幅減点にはしませんが、減点にします。MT車やロードスターのようなスポーツカーなら電パじゃなくて構いませんが、マツダ2なら付けるべきじゃないかと。

まとめ
良いところ
・ストレート式シフト 節度感⭕️
・ダイヤル式エアコン 節度感⭕️ ただし見た目は古臭さは否めない。
・ペダルレイアウトが良い。
・ブレーキ性能の素晴らしさ。コンパクトカーのクラスでは中々できない。+0.5点
・サスペンションはやや硬めで、若干跳ねる場面があるが、高速道路での乗り心地が良く、素晴らしい。車のキャラにも合ってる。+0.5点
悪いところ
・エンジンサウンドの煩さが否めない。現行のライバル車と比較すると明らかに遅れている静粛性。
・電パ非採用。ただMT車あるので大幅減点は無し。−0.5点
・ナビがタッチパネル非対応。−1.0点

評価:4.5点 惜しいです。あと少し。
ストリームに続き、4.5点となりました。ブレーキ性能や高速道路での乗り心地は素晴らしいです。ただ、電パが無いことや、ナビの操作性が悪いのを考慮して4.5点とさせていただきます。まだディーゼル車に乗れてないので、乗ってみたいですがどこもガソリン車ばかり・・・。機会があれば乗ろうかと思います。