アルトバンのSIRAKOBATO魔改造・トー調整・トーアウト・キャンバー・直進安定性に関するカスタム事例
2022年02月14日 07時15分
前回トーアウトにすることによって
車が曲がりやすくなると説明しましたね
ですが
トーアウトにすると
直進安定性が損なわれてしまうのです
フロントトーアウトにすることによって
フロントの車軸の中心が
車が曲がる方向
その方向に車が曲がろうとする
ですのでカーブでは有利なこの
セッティングですが
まっすぐ走る時
左右のタイヤが
外側に行こうとしてしまう
このことで、とても
直進安定性が損なわれてしまうのです
そこで
フロントにマイナスキャンバーをつける
魔改造アルトの場合は
ナックルの下側に
キャンバーボルトを取り付けています
下側を交換することによって
トーアウトになって
キャンバー角がつくのですが
後に調整して
キャンバー角をマイナス1.5°
トーアウトは0.15°
に調整しています
つけているキャンバーボルトはこれです
説明書を読めばわかると思うのですが
リクエストがあったら
交換の仕方も記事にしますね
ではなぜ
トーアウトにしても直進安定性が
確保できるか
それは
キャンバー角をつけることによって
接地面の中心が
タイヤの中心より内側に移動します
トーアウトによって外側に行こうとしているタイヤが
角度が変わることによって
まっすぐ走ろうとするのです
この変化によって
トーアウトではフロントが
左右に移動しまう現象を
抑えることができるのです
フロントトーアウト
コーナリング性能を高め
ハンドルの中立部分を
敏感にさせることもできます
なぜ初期反応が早いのか
トーアウトによって
少しハンドルを曲げた場合
コーナーでは内側のタイヤですね
それが通常より角度がつくため
ハンドルの初期反応が早いのです
そして内側のタイヤの反応が早いということは
コーナー進入時
車体の内側から力が加わりますので
初期ロールが少ない
ハンドルを曲げた当初に
車体フロントが外側に倒れこむ現象を
少なくすることができるのです
これはアルトのリアのサスペンション
トーションビームのトーイン数値が
大きいため、できるセッティングであって
全ての車に当てはまるわけではないのですが
フロントトーアウト
ハンドルの初期反応が鈍い
コーナリング時アンダーステアが出てしまう
そんな方には
一度試してみる価値はあると考えています