911 クーペのporsche・911・speedster・スピードスターに関するカスタム事例
2022年09月06日 16時12分
徳島の911乗りです。 特に991が好きで991.1C2からはじまり、991speedsterに乗り換えました。 車友達を増やしたいのでよろしくお願いします。ツーリングのお誘いやDMでのやり取りはインスタの方にお気軽にどうぞ! instagramアカウント@speedster_991
今回は長文。忘備録的な意味も込めて「スピードスター」について語ってみます。
Speedsterという単語を辞書で調べると
「高速で運転する人」「スピード違反者」「スピード狂」「高速の乗り物」
という意味がでてきます。屋根のない幌馬車をRoadsterというのですが、それとspeedを組み合わせた造語、が始まりとも言われています。
調べた限り最初にこの世に登場したスピードスターは、世界初の実用的な量産型大衆車として知られるT型フォードの2人乗りの屋根なしモデル。現在のオープンカーはオープンにすることでボディー剛性の強化や幌の開閉機構を追加することで車重が重くなることが多いですが、当時は軽量化のためのオープンボディだったよう。
それを皮切りに各自動車メーカーは軽量化が施された2人乗りのオープンスポーツカーとして「speedster」をリリースしてきました。有名なところでいうとオペルのスピードスターや、あの前澤友作が衝動買いしたというアストンマーチンのV12スピードスターなどがあります。
もちろん、ポルシェのスピードスターも有名です。映画トップガンのチャーリーの愛車として知られる356スピードスターが最初のモデルになります。もともとはレース運用を目的に開発したアルミ製の超軽量ボディーを持つ356アメリカロードスターという車の廉価版として発売されたものです。こちらは2922台が生産されたようです。
その後登場した930スピードスターは2103台(うちカレラボディは161台、ターボボディは1942台)生産されています。
その次に出た964スピードスターは945台(こちらはカレラボディが930台、ターボボディが15台です)。964スピードスターはポルシェを題材にした漫画、「彼女のカレラ」にも登場するので比較的有名かもしれません。
生産台数はわずか2台だけという超希少な993スピードスターというのも存在しています。こちらはフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェの還暦祝いに製造されたもののようですね。もう一台は俳優のジェリー・サインフェルドのために製造されたようです。
997スピードスターは356台が生産されました。 歴代スピードスターの中でも販売台数も少なく、日本に入ってきたものは6台と言われており、993型ほどではないにしても、とても希少な個体です。
私の所有するスピードスターはポルシェ70周年記念車として991世代に発売されたものになります。総生産台数は356スピードスターの発売年にちなんで1948台、日本に正規輸入されたものは32台だそうです。比較的製造台数は多いスピードスターに分類されますね。
ところでこのSpeedsterという単語。日本ではスピードスターというカタカナの字面から「Speed Star」と勘違いされて広まってしまいました。タイヤのホイールメーカーの名前になってたり、楽曲のタイトルになっていたり、レコード会社のレーベル名になっていたり、ポケモンの技の名前になっていたりします。ポケモンのスピードスターは、「絶対に避けられない星型の光線を無数に発射する」技だそうです。ちなみに英語版のポケモンの技の英語名は「Swift」と、もはや全然関係のない単語に翻訳されていたりします。
車好きな方ならほとんどが読んだことのあるイニシャルD。主人公の藤原拓海が強制的に加入させられた走り屋チーム「秋名スピードスターズ」も「AKINA Speed Stars」という誤表記になってます。スピードの星、なんとなくかっこいい感じがしますが、本来の綴りだと「スピード狂」「スピード違反者」とネガティブな意味も込められていますのでご注意を!