マーチのK10マーチ・基本デザイン・メモ・日産・初代マーチに関するカスタム事例
2022年06月21日 23時43分
日産K10マーチのデザインでのメモ
2022年6月21日投稿。
K10マーチの基本デザインはジョルジェット・ジウジアーロが創設した
イタルデザインである。1978年末にイタルデザインから
デザイン企画の売り込みがあり、日産の上層部も日本と北米だけでなく
ヨーロッパ市場でも新車販売を伸ばしたいと考えヨーロッパの
人たちが考えるクルマ作りやデザインの勉強にもなるだろうと
提案を受け入れることにした。交渉が成立するとイタルデザインは
積極的に翌年の1979年2月からデザインを提示した。
4月に車両のレイアウト図を送り6月にはデザインスケッチが届いた。
12月には外観を仕上げたクレイモデルと詳細な車両レイアウト図を
送っている。このクレイモデルを見たトップの石原俊社長(当時)は
一目で気に入って社長直轄で開発プロジェクトがスタートした。
イタルデザインが手掛けたエクステリアとインテリアの
基本構成デザインに日産のデザイナーがブラッシュアップを行い
ホイールベースなどを最適化して量産モデル向けにした。
イタルデザインが提案したオリジナルモデルはもう少し
エッジシェイプが強いデザインだった。
1983年1月にはマーチに酷似したエクステリアデザインを持つ
フィアット・ウーノが登場。同じイタルデザインがデザイン提案を
行ったモデルということで日産の関係者はかなり驚いた。
関係者の意見を総合するとウーノのほうがイタルデザインの
オリジナルに近かった。
K10マーチがフィアット・ウーノに似てしまった理由については
ジウジアーロ本人にきいたところ日産が注文したK10マーチのデザインが
出来上がり日産に送ったあと、日産から返されてお蔵入りになって
寝ているから日産はダメなんだと思っていた。
ある日フィアットが来てカバーが掛けてあったモデルを
片っ端から見ているとこれが良いとなった。
本来は他社のプロジェクトは非公開であるが
フィアットの影響力は大きくフィアットの要求であるから
ウーノをマーチのプロトタイプデザインのモデルをベースにして
ほとんどにたようなデザインで作ったとジウジアーロは述べている。