Gino1300さんが投稿したMID4に関するカスタム事例
2019年08月31日 06時39分
諸般の事情で一時離れてましたが、機種変更を機に新たに登録してみました。 ボチボチやっていきます(^_^)ノ ☆追記・2020/01/20 HNを暫定で付けていた『独立不羈の精神』から『カルペディエム』に改名しました。
『マニアックスカーズ』に日産『MID4』が載ってると聞いた。
「オオオオ!!(・∀・)懐かしい~!!!
……あれ?そういやバブリーな時代だったのに何で市販されなかったんだっけ?」
と疑問に思って検索
1985年(昭和60年)、西ドイツ(当時)のフランクフルトモーターショウで日産は1台のコンセプトカーを出展しました

それが日産・MID4です。
次世代の技術開発のためのテスト車両でしたが、その名の通り
エンジン本体は既に市販済みのVG30E型SOHCエンジンをDOHCヘッドに変更したモノを
横置きで車体中心部に搭載し4輪駆動化
更にHICAS(ハイキャス)と呼ばれた4輪操舵装置も装備したコンセプトカーだったんですが……
コンセプトカーと言われるものは結構ハリボテで実走行できない飾り物が多いのですが
このMID4は実際に走ることが出来て同年に富士スピードウェイで開催された
世界耐久選手権(WEC in JAPAN)にてペースカー(セイフティーカーとも呼ばれます)にも採用されました

更にアメリカで行われているIMSAシリーズのレギュレーションに則ったレーシングカーまで製作され

市販化されると言う噂もにわかに出てくるようになりました
そして市販車の皮を被ったプロトタイプカーと呼ぶべき
グループBで争われるようになっていたWRC(世界ラリー選手権)が
更に過激なグループS(仮称)と呼ばれるカテゴリーへ
世界選手権のタイトルを掛けるように変更すると言う話も出た事から
そちらへとターゲットを変更し開発がすすめられた結果
1987年(昭和62年)の東京モーターショウにてMID4-Ⅱがデビュー

初代のVG30DEをツインターボ化し230psから330psまでパワーアップ
更に駆動系の容量を確保するために縦置きミッドシップに変更

足回りも初代の4輪ストラットからフロントWウィッシュボーン、リアマルチリンクと大幅に変更され性能もぐんとUP
更に4輪駆動システムはセンサーで走行中のスリップを感知し前後のトルク配分を変えるトルクスプリット4WDへと進化
こちらもコンセプトカーながら実走が可能でジャーナリスト対象のサーキット試乗会まで開催
初代より洗練されたスタイリングも好評で市販化秒読みか?!と噂される中、肝心のグループSが
過激化する一方のグループBで行われていたWRCでの観客を巻き込んだ連続死亡事故や
ツール・ド・コルスでのランチア・デルタ・S4のドライバー・ナビ両氏の焼死事故をきっかけにを実行が中止され
宙に浮いた格好となったMID4は日産のシンボルとして市販化も検討されたのですが