ハイゼットカーゴの隧道・谷坂隧道・隧道巡礼・キュリアス・curiousに関するカスタム事例
2019年10月14日 17時15分
とある用事で、滋賀県までドライブしてきました。
個人的に滋賀県といえば隧道大国でして、今回は長浜市は谷坂隧道に道草。
扁額に刻まれているとおり、昭和拾年拾貮月竣工。十じゃなくて拾ね、あと二じゃなくて貮、ここ大事です(笑)。
物件によっては、竣工じゃなくて竣“功”の場合もありますね。
それまでの石や煉瓦といった素材に代わり、コンクリートが使われ始めた頃の隧道とあって、アーチ環に花崗岩が用いられている以外は全てコンクリ製のこの隧道。
コンクリが使われるようになってからの隧道といえば、往々にして無表情で面白みのない隧道になりがちなのですが、谷坂隧道は旧来の隧道に倣った、素晴らしい意匠が施されています。
その美しさたるや、現存するコンクリ製隧道の中でも日本屈指(※当社比 笑)
下見板貼り風の外観もさることながら、上部のデンティル模様(凹凸模様)なども、よくぞコンクリートでそこまで表現したなと、感心させられます。
デンティルは煉瓦だからこその意匠ではありますが、それを敢えてコンクリートで表現するとは、なんとも粋ですよね。また、公共工事にそんな遊び心が許された、良い時代だったとも思えます。
ハイゼットをひっくり返してもう一枚。
実はこの界隈、この他にもいくつか有名な旧隧道が現存してますが、いずれも現役を引退し、容易には近づけなくなってしまいました。
そういう意味でも、現役であり続ける谷坂隧道は貴重な存在です。
谷坂隧道よ永遠なれ。
さてハナシは変わりまして、滋賀県まで行った用事というのが、こちらの書籍の購入でした。
以前にもチラッと紹介したキュリアスのアーカイブス。長浜市内の書店で無事にGETできました。岐阜の書店でも扱っているようですが、なんかいつも足が西を向くんですよね、ワタシ。
内容的には、キュリアス誌のこれまでのベスト盤のようですが、単なる過去記事の焼き直しではなく、各記事しっかりと再検証されているとのこと。思っていたより分厚くて、紙質も上質感があり、単に本である以上にコレクターズアイテムとしても所有感が満たされます。
読書の秋という事で、これからじっくり読ませて頂きます。