フーガのドライブ・450GT・いい所しか見ない・Y50フーガ解説・SHIFT_performanceに関するカスタム事例
2025年03月23日 07時32分
現役職業運転手のクルマ変態です。運転と車が好きで、この商売やってます(ゴールド免許) 過去にカー用品に勤めていた事もあり、ノウハウを愛車に活かしてます。クルマって、改造すればいいってもんでもない。むしろ改造なんてしちゃいけない事w 今の愛車はセダンですが、扱いはネオクラッシックなスポーツカーです(笑) 好きなクルマは A70ターボAZ20エアロキャビンR31GTS-Rステージア260RSAZ-122Bパジェロエボヴィークロス13クラウンのV8など
たまには映える(と思われる)写真を…📲
写真撮ってるより走ってる方が楽しいんだよ!🤣
クルマが走りたがってるのが伝わってくる🦵
今日はこのクルマにのめり込むに至った理由を解説しよう💡
カンタンに言えば450GTのいい所(Y50フーガのいい所)(個体特有の事情は除外)
⚠️添加剤や高級消耗品により、性能と質感が底上げされている点に留意されたし
一番わかりやすいのはエンジン。国産車ではなかなか設定されない大きいエンジン(グレードにより違いあり)。V8は4.5の32バルブDOHC。可変バルタイ&長短切り替え吸気ポート付き。カタログ値は333馬力トルク46㎏m
大排気量高圧縮からもたらされる豊かなトルク。車重に対して『トルクが余ってる』という事。しかも自然吸気のレスポンスで出してくれる。スロットルペダルを数ミリ踏めば車重が消える。
普段は『頑張ってます感』が全く無い。頑張らせれば、存在感を主張してV8サウンドと共に車体を前方へワープさせる。上品にも獰猛にもなれる。
ワガママを叶えてくれるエンジン💡
V6の3.5は前期で280馬力だし、充分速い。後期の3.5だと上まで回る快音怪力エンジン✨
トランスミッションも秀逸
新車デビュー時から『古い』と言われていた5速ATとはいえ、乗った限りは全く不満が無い。
タコメーター見てないと変速した事に気付かない程にスムーズ。大トルクに対する容量も充分でスリップ感は無い。これはトルコンオートマと大排気量の相性の良さでもある。
制御も『おりこうさん』で、MTで運転するより速くてスムーズなのは間違いない。日産のパワートレーン担当開発者も『トランスミッションに合わせたエンジン制御を行っています』て言ってたけど、狙い通りではなかろうか(統合制御は他の車種でも当たり前の技術ではあるが)。
毎日仕事でMT乗ってる俺から見ても『今のは上手い!』って褒めたくなるぐらいの制御をしてくれる『お利口さん』変速機。
マニュアルモードの使い勝手も大変良好。シフトダウン時のブリッピングは完璧で、どんな減速度からでも変速ショック無くスパッと繋いでくれる←マニュアル車でやると、かなり神経を使う場面
ATに関してはハードもソフトも文句の付け所が無い。
唯一、100キロ巡航時2000回転というのだけ、なんとかしてほしかったが。
5速0.834→0.75
or
ファイナル3.133→2.9
(グレードによりギア比は違います)
5速のままでもカナリの加速力があるから、それ狙いのギア比か?
シャーシ性能についても満足できる。
なにせV35スカイラインやZ33フェアレディZの系譜。そこから更に改良されている。
スポーツカーの運動性とセダンとしての安定性・快適性を持たせる事に成功していると思う。
2.9メートルという長いホイールベースも室内の長さに繋がり、なにより直進安定性を大きく向上させている。
小回りが効かないはずだが…コレは技量に左右される。俺には『普通』。
剛性感についても『ちょうどいい』。経年劣化してても違和感なく乗れるのはステキな事。ちなみに7万キロ時点では『鎧みたいな車だな』ってぐらい剛性があった。
14万キロの今では、程よくヤレて『ちょうどいい』ぐらいになってる。ボディは硬すぎると『身体に合わないスーツ』みたいな印象になるからね。
サスペンションアームは鍛造アルミという高価な素材を惜しげもなく使った複雑な形式。むしろこれ以上に高性能なサスペンションが量産車にあるか?レベルにカネが掛かってる。←と、思えるのが重要😁
フロントサスはZ33との違いがあり、改良が施されている。
『リヤアクティブステア』の名称で『電動HICAS』まで付いてる(グレード別装備)
各種センサーの情報から、コンピュータの判断によりリヤタイヤを操舵するシステム。低速域での回頭性と高速域でのスタビリティを向上させている。イイトコ取りだよ?凄いよね😍
実際に公道で緊急回避のダブルレーンチェンジの時の生存性が大きく違ってくるだろう。
街乗りから峠まで、制御は自然。介入に気付けないレベル。
このあたりからも、日産が『ちゃんと走る車』を作ろうとしていたのが窺える。日産はC23セレナにもHICAS付きを設定するようなメーカー😆
車高調にしちゃう人も多いだろうけど、純正のショックアブソーバーもナカナカ凄い。
リップルコントロール
デュアルフローパス
時間もカネも掛かった部品✨
リップルコントロールは、かの34GT-RのM SPECにも採用された技術。
ショックアブソーバーで乗り心地はカナリ変わる。むしろ50フーガは新車時に『乗り心地が悪い』というクレームがディーラーに入る程。走行性に振っているのがよく分かる。
これも購入時の7万キロでは『突き上げひどい!』と思っていたが、14万キロの現在では『ちょうどいい』レベルまで抜けてきている。まだ変えるつもりはない(笑)
まさか経年劣化を前提の設計?!(ナイナイ)
純正19インチホイール採用(グレード・オプションにより異なる)
たしか19インチ40扁平が国内初だっけ??走りに振った50フーガを象徴するような装備。
個人的には大径ホイールには抵抗があるが、50フーガに関しては19インチ&245/40R19の入力に耐えるようにサスペンションの横剛性を上げている(主査が言ってた)。
太いタイヤを運動性に変換できるサスアーム。そして純正19インチ。走りに振った日産。
245幅もあると、グリップ力強い!って思い込めるから良い(ハッキリ言って、快適性は落ちる)
ちなみに指定の空気圧は2.3。無理なインチアップではない証拠。
ブレーキキャリパー的に17インチまでインチダウンできるのも、ユーザーには優しいポイント(スタッドレスT/Wの金額が大きく違う)
(´-`).。oO(見た目的に4ポッドキャリパー付けてくれてもよかったのよ日産さん…
ブレーキの効きを左右するローター径が17インチホイール基準なので充分と言える。対向キャリパーで変わるのはタッチ(硬さ)だと思ってる。
室内装備に関しては…変ではない。ゴテゴテしてなくて良いナ、ぐらい。
メーターがベゼルで覆われて独立しているのは『スポーティ感』の演出か?
シート自動後退&ステアリング自動上昇もカナリ便利
内装色とフィニッシャーは複数の設定がある。
黒革×ピアノブラックの組み合わせ
外見デザインについても満足している。背の高いセダンという、破綻しそうなワリに良く纏まってると思う。変な事をしてない。マトモにデザインされてると思う(差別化を図るために無理のある攻撃的なデザインや意味のわからない装飾などが無い)。
変な事をしてない分、一気に古臭く見える事にはならない。
ただし、ノーマルだと『ズングリムックリ感』がある。
リヤビューも不満ない。デッキの高さも『車格感』の高さに繋がる。それを活かした大型のテールレンズ。機能的で良いと思う。
※クリアテールはオプション
特にこのウインカーの配置。面積といい高さといい、乗ってて『絶対に見落とされないだろ』って安心感がある。
ちなみにブレーキランプは日産が言う以上に明るい(眩しい)
ヘッドライトASSYもお気に入りポイント✨
純正HIDなのは当然(4WDグレードはハロゲン)として、オートレベライザー&AFS(後述)まで付いてる。
レンズがプロジェクターなのも良い。配光が良いからね。
おまけにハイビームは別体ハロゲンだし、ウインカーもロービームから離れて付いてるから夜も安心。
なにより高そうに見えるじゃんwww🤣
実際に『そのヘッドライト、いくらすんの?』って同僚に聞かれたからね。ホントに高いけど。
AFS
ロービームのプロジェクターがコンピュータ判断で左右に向く。コレはハイテク😍
ミラーの話(ウインカー付きのカバーはオプション)
ミラーの鏡面が横長なの好き😊エアロミラーっぽい形状だし。不満は無い✨
左のミラーにはカラクリがあって、、、
左ミラーには赤外線カメラが内蔵されていて、ボタン1個で左前方の死角を確認できる!(タイマーで自動的に元の画面に戻る)
コレはめっちゃ便利✨ナビ付き車に標準装備(ほとんどの個体に付いてる)
やったね!ホイールのガリ傷とは無縁だよ!(買った時にはホイル4枚ともガリガリだったのは何故だ?)
さらにこのミラー、リバース連動下降が付いてる👀電動調整の左右切り替えスイッチで選択した側のミラーが、ギヤをRにすると下を向いてリヤタイヤあたりを写す。
これもう便利すぎて、付いてないクルマに乗れない(誇張)
こちらもほぼ標準装備。(選択した側が作動するため、普段中立位置にしていると永久に気付かない装備)
そして、ミラーヒーターまで付いており、まさかの全車標準装備!寒冷地仕様以外もミラーヒーター!(作動はリヤデフォッガーのスイッチ)(独立スイッチじゃないから知らない人が多いのでは?)
ウインカー付きミラーカバーはオプションと言ったが、そのおかげで側面ウインカーがフェンダーに設けられている。いわゆる過渡期の設計だ。
これは昨今のミラーウインカー(LED)で側面ウインカーを兼ねる設計と大違い。
50フーガのフェンダーのウインカーは5wの電球。昼間でもフツーに見える。対して、LEDの細っいミラーウインカーは昼間はマトモに見えん。
『SHIFT_performance』(高級車のパフォーマンスをシフトする)
日産はセダンの性能を一段底上げしようとした。見事に達成されたと思います。一般ユーザーには浸透しなかった様ですが。
まあ、平成四年式の70スープラにドップリ浸かってた俺からしたら、50フーガは画期的なパフォーマンスですよ😍
ちなみに後期のシフトワードは『SHIFT_luxury』。
走り系の俺は当然『SHIFT_performance』のほうが好き❤️
高級車?いやあ、4ドアのスポーツカーでしょコレは。後期の450GT TYPE Pは『高級車してる』と思えるけど。
フーガって、走りの質や運転の楽しさを求めない人には理解しきれないクルマだと思ってる。そこそこ装備の充実したスポーツカーとして俺は高く評価してる。
以上がY50系フーガの解説となります。いかがだったでしょうか??
北米市場目線で開発され、販売上はゼロクラウンと競合し、さらにはGS430の相手まで押し付けられた悲運のクルマ…とは言い過ぎですかね?
日本市場からの評価はともかく、『いいクルマ』だと思いますよ?『走りの日産』の資産とコダワリを注ぎ込んだ最期の輝き…かもしれません。
さて、次回は『個体』の良い所でも解説しますかね( ̄▽ ̄)
過去1こゆい投稿になりそうwww