MR2のタッキーAWさんが投稿したカスタム事例
2021年08月31日 08時05分
早朝、暑くなる前に周防大島を東へ快走して。
陸奥記念館に野外展示してある、元海上自衛隊の対潜哨戒飛行艇PS-1を一眼レフに納めに来ました。残念ながら、この11月で解体撤去されます。大型の航空機の保存展示は、環境的にもお金的にもいろんな壁がありますね。
PS-1は戦後初の国産航空機YS-11と並ぶ国産の航空機で、昭和42年にデビュー。潜水艦や船舶に対しての索敵、攻撃能力が当時最新鋭でしたが、アメリカが原産のP-3で採用されたソノブイ(魚探みたいなもの)が投下式に対してPS-1は海に着水して海中に出すケーブル式で、既に時代遅れとなり、平成元年引退と、短命な航空機でした。この18号は引退後に岩国基地からボートで曳航されてこの地に来ました。もう30年以上前の話です。
短命ではありましたが、発展型の遭難者を救助する救難飛行艇US-1A、そして現在のUS-2に受け継がれています。僕の親父もUS-1A→US-2のクルーでしたので、PS-1も思い入れのある機体です。これがなくなったら、岩国基地の奥に13号機が展示してあるのみとなります。
現役時代前半は当時最新の技術を導入した反面、トラブルも多く、事故も多く沢山の自衛隊のクルーの方がなくなっている背景もあります。その経験がいかされて、US-1AとUS-2は事故もほとんどなく、飛行艇としてかなり出来上がってます。
時速100キロまで速度を落としても失速せず、波高3メートルの外洋に着水できる性能は、世界に類を見ない、どこの国の追随も許しません。戦時中から飛行艇を造ってきた日本だからこその技術でしょうね。
PS-1 1967~1989
US-1、US-1A 1976~2017
US-2 2003~now