マーチのH@m(ハム)さんが投稿したカスタム事例
2024年01月19日 09時59分
ドア内張りのハードボードが湿気等の劣化により、剥がれ落ちてきてしまっていたので、冬休みを利用して作り直すことにしました。
壁紙用のスクレーパー等を使用し、ハードボードから内装生地を取り外します。型取りの工程に影響するので、慎重に作業します。
ハードボードから塩ビ板に材料を変更します。耐候性、加工性、価格のすべてがちょうどいいです。サイズは600㎜×910㎜×2㎜を4枚使用します。
型取りはハードボードが反っているので、上から強く押さえつけて作業します。
塩ビ用のノコギリ、リューター、インパクトドライバー、棒ヤスリ等を使用し、切り出していきます。加工時に大量の粉塵が発生しますので、防じんマスクと保護メガネは必須です。
写真内のアクリルカッターは役に立ちませんので、無視してください。切り出し作業で半日を費やしました。素直に最初から電動工具を使用(購入)しましょう。アクリル板を買い足す羽目になります……。
加工後に仮組みをします。問題がなければ、張り替え作業に進んでいきます。
下地に難燃ウレタンフォームを張り付けていきます。車両用内装材料難燃試験に合格しているものです。厚さは5.5㎜を使用します。切り出し作業はホビーロータリーとアートナイフプロを使用しました。
作業上のコツ
①生地を張る前にトリムクリップ開口部を張り合わせたテープ等で覆っておく。
②穴あけ作業は切り出し前ではなく、張り付け後に裏からライトを当てるとやりやすい。
表生地を張り合わせていきます。裏に折り込むので、一回り大きく切り出します。表生地は厚さ1.0㎜のスエード生地を使用しました。あまり伸びる生地ではないので、上からやさしく張り合わせるのみです。
作業上のコツ
①張り合わせ時にジュラコンローラーを使用すると、きれいに仕上がります。左官道具売り場にあることが多いです。
張り合わせたものがこちらになります。下地のウレタンフォームとともにシール加工品を使用しているので、均一に仕上げることができました。
すべての部品を元に戻して完成です。
リア側も作業内容に違いはありません。
冬休みの自由研究にしては、かなり大変な作業でしたが、とても満足のいくものができました。
まとめ
使用工具 - スクレーパー、塩ビ用ノコギリ、リューター(軸付ダイヤモンドカッター、軸付ダイヤモンド砥石)、インパクトドライバー(ステップドリル)、棒ヤスリ、ホビーロータリー、アートナイフプロ、ジュラコンローラー、カッターマット
材料 - 塩ビ板(600㎜×910㎜×2㎜)、難燃ウレタンフォーム5.5㎜、スエード生地
参考価格 - 40,000円前後