マークXのGRX130・マークX・フェアレディZ・ラストラン・ドライブに関するカスタム事例
2021年03月17日 13時00分
先日、とある方のラストランを見届けるという貴重な機会を得られたのでマークXと共に赴いてきました。
今日の主役はZ32なのでマークXちゃんは控えめですがお許しください(笑)
⚠️かなりの長文になります。
実は私、マークXも大好きですが、クルマ好きの原点が「フェアレディZ」のZ32なのです。
この蒼きZ32との出会いも、そんな私の憧れがきっかけでした。
そして様々なご縁に恵まれ、「世界で一番好きなクルマ」へ横乗り、そして画像にもあるように初心者マークを貼り自らの手で運転するという機会を賜ることが出来たのです。
いつも漫画やゲームのコントローラーでしか触れられなかった存在に座っている、そして"それ"を今自分がクラッチ操作をして運転出来ている。
この感動は自分の車を持つことになってからも未だに忘れることが出来ません。
そんな憧れの存在に触れることが出来た日から半年ほどが経過したある日、オーナー様からラストランへ付き合ってくれないか?とお誘いを頂いたのです。
────私は戸惑いました。
何故なら、「ラストランと言えばクルマ好きにとっては一番相棒と2人きりで居たいはず。自分のような未熟者がそこに水を差すような真似をして良いものなのか」と。
しかし、オーナー様はそんな私の戸惑いを汲み取ってか「ラストランだからこそ、純粋にこのZに憧れ続けてくれ、仕様変更のたびに格好良いと言ってくれた君に見届けて欲しい」と言って下さいました。
褒められ慣れしてないのでこの時ばかりはいつも照れました(笑)
そして迎えた"運命の日"
私は前日の夜から「ラストランに立ち会えるなんて光栄だ」という思いと『だけど、今日を最後に走る姿を見られなくなるんだな』という悲しみで板挟みになっていました。
そして遂に対面。
Z32は今日がラストランとは思えないほどエンジンの調子が良く、優美なボディラインを見せつけてくれました。
オーナー様も悲しげな様子は無く、いつものオフ会と変わらない様子でした。
ちなみにその場で奇跡的な発見も。
マークXとZ32を並べて撮影している際に、ふと「マークXとZで....ZXだな」とオーナー様が呟かれたのです。
そう!この2台が揃うことでZ32の「300ZX」という名前が完成するのです。
メーカーも車種も全く違う2台の共通点を最後の最後で見つけられて、マークXも、Z32も嬉しそうな顔をしていた気がします。
そして昼食をご馳走になった後、いよいよメインであるラストランへ。
撮影場所へ移動中、相変わらずヒロイックで格好良いなぁと見慣れているはずなのについウットリしてしまうテールランプが素敵でした。
前日までの悪天候が嘘のような快晴にも恵まれ、神もラストランを祝福してくれているかのようでした。
眺めの良い場所で最後の勇姿をと撮影にはより一層気合が入りました。
ナンバーの都合上ここには挙げられませんが、お互いの走行動画を撮影したり、カタログ写真のような構図で並べて撮影してみたりと楽しいひとときを楽しむことが出来ました。
オーナー様は「Zで色々な出会いがあったけれど、色々な人に喜んで貰えて嬉しかった。だから今日がラストランだけれども不思議と未練もない」とお話しされてました。
その通りだと思いました。
このZが無ければ私とオーナー様が出会う事もありませんでしたし、Z32は「人に寄り添うクルマ」『老若男女問わず引き寄せる魅力があるクルマ』であったのです。
そんな話をしている時にふとZの方に目を向けると、嬉し涙を流しているように見えたのが印象に残っています。
当日はいつも以上にエンジンの掛かりが良かったそうですが、そうしてオーナーに未練を残さないために頑張ったZも最後は悲しい顔をするのかと胸を打たれました。
憧れの存在の終焉を見届けられたのはとても貴重な体験でしたし、より一層自分もこのような存在でありたい。と強く願うようになった日でもありました。
というわけで長々となってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
稚拙な文章で申し訳ありませんが、私のクルマに対する思いが少しでも伝わってくだされば嬉しい限りです。