紫さんが投稿したDIY・溶接・溶接加工・TIG溶接に関するカスタム事例
2023年01月10日 19時17分
自分からフォローしませんがフォローされたらフォロバします。 高校、大学は推薦入学で理系卒。 自宅DIYで趣味のtig溶接が出来るように和室に200v 30Aの電源通して和室でtig溶接してます。 【趣味用 自宅保有機材】 250A直交tig溶接機(100/200V) 溶接ポジショナー 新ダイワバンドソー 卓上ボール盤 卓上グラインダー サンダー ベルトディスクサンダー パイプベンダー 15t油圧プレス レーザー彫刻機 直流安定化電源
新設100v/200v兼用30Aブレーカー
ブレーカー側を200vに切り替えて(コンパクトブレーカーはブレーカー自体に100/200vの切り替えがある)から切り替えてからつける
単相200V 30Aコンセントつけた
抜き差しするといずれ壁が痛むので木プレートを四方を両面テープ付けてアンカー留めして、その上からコンセント設置。
電気屋の見積りも高かったし自分で和室まで引っ張ろうとしたけど面倒だから横にコンセントつけたった。
こっから隣の和室まで5.5sqの延長コード
一番右のブレーカーは太陽光のブレーカー
これで自宅の和室でtig溶接できる準備が整った。
黙視でわかる20Aの配線と30A配線の太さの差
めちゃ長いですがこれから始める方や導入を検討してる方には【かなり大事】な話です。
家についてるコンセントをそのままは使えないので配線の引き直しをして和室コンセントから電源取ろうと検討しましたが、値段も高かったので正月休みが暇で自分でコンパクトブレーカー追加して設置しました。
「定格入力電流」
溶接機を最大出力に必要な電流のことを指します。
溶接機の定格入力電流が30Aの場合、 30Aの電力を確保できないと定格出力 電流が最大まで出せないということになります。
「定格使用率」
「%」 で表示されていて仮に30%であった場合には10分間に3分までなら連続で溶接が可能。
3分以上であれば7分休憩させるという意味。
定格使用率は定格出力電流の最大値。
定格出力電流=100A
定格使用率=30%
この場合には100Aの電流で溶接を行う時には3分溶接を続けたら7分の休憩が必要。
10分間に連続して溶接できる時間のことです。
「配線の選定」
次に溶接機を設置する場所の配電盤から溶接機を接続するケーブル (コンセントからブレーカーまで) の太さに注意が必要です。
流れる電流に対してケーブルが細すぎると熱を持ち焼損する危険性があります。
入力側ケーブルに流れる電流値は、 溶接機の 「定格入力電流」と書かれています、 これを参考にして太さは選んでください。
溶接機によっては 「定格入力電流」 が書かれておらず、 「定格入力(kVA)」 が書かれている場合は入力電流を求めて、ケーブルの太さを選択してください。
kVA × 1000 ÷ 100v or 200vで必要なAブレーカーがでます、この計算式で気づく人も居ると思いますがさいごに100で割るか200で割るかで答えが半部になります。
200v用溶接機であればほぼ半分のブレーカーからの入力電流(A)力で最大出力を出せます。
配線(延長ケーブルかコンセント〜溶接機まで)は2種類の表記でケーブルに書かれてます。
VCTFケーブル(VCTより柔らかい)
アースも入れた200v単相3線と100vでの2線では配線の太さが同じでも少し許容が変わります。
2線3.5SQ (3.5mm²)は23Aまで、家庭用だとコンパクトブレーカーからコンセントまでVVFケーブルで、捻って編んでない一本物の銅線タイプの2mm配線がコンセントまで行ってると思いますがこれは23Aまで大丈夫なケーブルで子ブレーカーは20Aが標準です。
家庭用コンセントはJISで125V-15Aと決まってるので仕方ないですが配線とブレーカーは20A対応がついてるはずですのでブレーカー落ちるギリギリで続けると当然15Aコンセント部〜ブレーカーまでの配線が熱持ちます。
100v用2P1E(200vは2P2E)の30Aブレーカーを外付けの配線は分電盤〜ブレーカー〜コンセントまでをVVF配線の2.6mmの物にして、延長コードは5.5mm²のVCTFケーブルにすると安全で許容範囲になります。
後付けブレーカーもイメージされるのが黒くて長方形でレバー1本だと思いますが必ず配線の太さを守って下さい、最近の家で使われてる子ブレーカー(コンパクトブレーカーorスマートブレーカー)であればブレーカー側に100v-200vの切り替えがあるので200vに切り替えてから空きブレーカー盤にカチっとセットしてVVFで延長しコンセントを設置するだけ。
ここでよくある中華製や黄色や赤の100v溶接機です、YouTubeでもお手軽に溶接出来ると宣言してますが安全面や正しい使用方法を理解してない人の動画ばかりで参考にもならないので、まず使用環境の把握からだと思うので電気からですね。
次に例に上げると黄色のスズキット Arcury120 100v半自動溶接機のスペック表記にはこう書かれてます
↓
定格入力電圧 単相 100V
定格入力電流 30A
定格入力容量 3kVA
ここで ? てなりませんか?
先程の式で3kVA × 1000 ÷ 100v =30A
100v用溶接機なのに3kVAで30Aもの入力電流が必要でそれに対応するブレーカーが必要、ほとんどの100vタイプは電源から大電流を取り無理やり出力させる感じ。
で、続き
定格出力電流 90A
出力調整範囲 40-90A
定格使用率10%
さらにここで使用率10%です、30Aの電流を家から取って90A出力して溶接します、1分使ったら9分休みです。
溶接可能板厚
鉄:0.8-5.0mm
ステンレス:0.8-1.5mm
アルミニウム:0.8-3.0mm
と記載があります。
分かりやすくいうと中華製もそうですが、例にあげた100V機材だとざっと出力100A付近出すには30Aの入力電流が必要、100vでも出力出す為に無理やり入力電流(A)を上げてるのが答えです、200V溶接機なら15Aの入力電流で100A付近が出せるので先を考えたら200v用を買ってブレーカー追加したほうが200A出力付近までやれるものもあるのでやれる幅が広く溶接も安定する。
100v用は【いちよ家庭用コンセントでご利用できますが出力を半分位まで抑えないと使えない、6〜7割付近出力しますとブレーカー落ちます、ブレーカー落ちる付近で連続使用すると配線が熱を持ちショートして燃えます、特に夏はかなり危険】で配線は木造壁の隙間などを通したり屋根裏通ってて目に見えないとこにあります、燃えても直ぐには気づきません。
クランプメーターで電流(A)見ていくつで落ちるか見れるならいいですが普通の家には中々置いてないですね。
90Aの出力を出すには30Aの入力電流が必要になります。
ステンでは1.5mmまで、まぁ動画でもスペック的には3mmもいけるとかいってますがよく見る黒団子が沢山くっついてゴテゴテなやつですね、パイプ同士なら良しとして6〜9mmのフランジ部はスペック的に溶け込みが浅く100%不可と言う事です、家庭用20Aブレーカーと15Aコンセントでやる場合は出力を60%付近まで絞ればブレーカーは落ちません、ということは出力低下でステン3mm溶接は無理と言う事になり、フランジ側6mm使う場合は溶け込みが全然無く表面上に黒いミミズがくっついてるだけで溶け込みが無いということになりす、全て自己責任。
プラハンで叩いて取れないくらいでは正直危険、排気振動や徐行スピードですらマフラー擦ったり当たる箇所にフランジがあった場合は金属ハンマーで本気で殴った力より強い力が掛かりますので。
以上を踏まえて
・使用環境の把握して考える
・ブレーカーの追加の有無
・使用電流を絞るか絞らないか
・延長コードの太さ選定
が安全面で大事になります。