86の新型BRZに関するカスタム事例
2020年11月19日 04時51分
安全面では、ついにスバルが得意する先進安全運転支援機能「アイサイト」をBRZにも採用。米国仕様では、AT車に標準装備。現時点では、全ての機能が明かされていないものの、衝突被害軽減ブレーキと全車速追従機能付クルーズコントロールが装備されることを明言。
MT仕様については言及されていないが、世界的にも衝突被害軽減ブレーキの標準化が進んでおり、機能を絞るなどして先進の運転支援機能も搭載されるだろう。
米国仕様では、17インチ仕様の「リミテッド」と18インチ仕様の「プレミアム」が用意。具体的な仕様と価格については現時点では非公表だ。18インチ仕様のタイヤには、ミシュランパイロットスポーツ4を奢られるが、これは現行型STIスポーツと同様だ。
リアスタイルは、左右に大口径のマフラーエンドを備えるディフューザーと短いトランクリッドが現行型と重なるが、視覚的な安定感を生むボリューミーなデザインに変更。特にトランクリッドはダックテールとなるリアスポイラー内蔵デザインとなったのが印象的だ。
気になるボディサイズだが、全長4265mm×全幅1775mm×全高1311mmと現行型と同等。ホイールベースも2576mmとわずかな差だ(※公表されたインチサイズを換算)。コンパクトなFRという価値は、しっかりと継承されていることが分かる。
プラットフォームは、現行型のキャリーオーバーとなるが、SGP(スバルグローバルプラットフォーム)開発のノウハウが活用されており、インナーフレーム構造や構造接着剤などの採用。その結果、フロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%も強化されているという。
また、軽量化のために、ルーフ、フロントフェンダー、ボンネットをアルミ化している。これは重量増の抑制に加え、前後左右の重量バランスの最適化を狙ったものだ。その成果は、ステアリングの応答性を高め、より軽快な動きを実現。さらに旋回時のトランクション性能も向上されているというから楽しみだ。
注目のパワートレインは、待望の出力アップを狙い、新型の2.4L水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載。徹底した吸排気性能の強化とフリクションの低減により、トルクが約15%も増しているという。また、レスポンスに優れ、高回転まで気持ちよく吹け上がるエンジンに仕上げられているようだ。
その性能は、最高出力228hp、最大トルク184lb-ft(約250Nm)と劇的な差ではないものの、より扱いやすさと加速性能が高まっていることが予想できる。
トランスミッションは、現行型同様に、6速MTと6速ATの2タイプを設定。どのような仕様となるかは不明だが、唯一の情報としてATのSPORTモードの制御が進化していることが判明。
コンピューターがスポーツ走行状態にあると判断すると、シフト操作の最適化を図るという。ATでも楽しいスポーツカーとして磨きをかけている。