かずさんが投稿したカスタム事例
2021年09月19日 11時17分
軽からトラック、果てはバイクも整備から弄り迄してます。 みんからにも相当数記録上げてます。
知り合いから電話がありホイールナットが固く無理して緩めたらナットがなめたというので交換することに。
車はホンダのフリードでスタッドボルト、ナットを注文済みとのことで現地で作業することに。
内径12㍉の厚めのワッシャー数枚と貫通ナットを用意します。自分は内径12㍉の厚みのあるカラーを使います。
今回はリヤなのでドラムを外してなめたボルトを叩き抜きます。フロントの場合はキャリパーASSY、ディスクローターを外しますが車種によってはハブを外さないといけないためハブベアリング交換が追加になる場合があります。
ボルトを抜くとボルトが入る穴にスプラインの跡が付いています。
新品のスタッドボルトの根本にスプラインが切ってありこのスプラインがハブの穴に噛み合って固定されます。このスプラインもただのスプラインではなく微妙にテーパーが付いています。
ハブの裏から新品ボルトを通しカラーを間に入れて軽くナットを仮締めします。
ボルト交換は意外と簡単に出来ますがここからが大事で失敗すると修理費が更に高くつきます。ボルトのスプラインとハブ側の穴に付いているスプラインの跡を合わせてずれないようにしてナットを締めていきます。
ボルトのスプラインと穴についている跡を合わすのはメーカー、車種によっては分かりづらいので慎重に何回も確認します。
スプラインとスプラインの跡が合ったらハブが回転しないようにタイヤレバーやバール等で回らないようにしナットをしめていきます。ナットを締めるのはインパクトでもいいですが加減が分かりづらいのでマニュアルで締めていった方が感覚が分かりやすく問題は起きにくいです。
スプラインとスプラインの跡が合っていれば締め込みも思ったより軽いです。
ハブとスタッドボルトの鍔が当たって少し締め込めばボルトの交換は完了です。
ボルトは一応車検証で注文したらしいのですが実際ボルトを交換後他のボルトと比べてみると何故か若干短いですが鉄ホイルなので使用上問題は無いと思います。社外アルミの場合はボルト穴の肉厚がメーカー等で違うのでアルミ使用時はボルトの突き出し量は確認が必要です。
後はドラムを付ければ作業終了ですが今回の件もあるため他のボルトも12㍉のピッチ1.5のダイスでネジ山をならしてからドラムを取り付けて作業終了です。
今回の原因として考えられるのは前回のタイヤ交換時にナットの内部に砂等のゴミが入り掃除せずにナットを締め込んだかナットを取り付けるときに手で数回転回さず直にインパクト等で締めたかだと思います。
ちなみにボルトのピッチは軽自動車は日産、スズキ、スバル(ダイハツOEM除く)は1.25、トヨタ、ダイハツ、三菱は1.5です。
外したボルトです。
ネジ山がおかしくなっていますね。
トヨタ、ダイハツ、三菱のピッチ1.5のボルトならそうそうネジ山がおかしくなることはないですがスズキ、スバルのピッチ1.25のボルトはネジ山の目が細かいので気をつけないと一発でボルト交換の憂き目に合います。ただ軽傷ならダイスを使いネジ山修正すれば(ナットは交換かタップで修正)セーフな場合もあります。