レヴォーグのドライブに関するカスタム事例

4回目の投稿です！

夜の駐車場で撮ったら光の加減で、この世のものざるモノを纏ってるように写りました。

納車時に、ディーラーオプションとして、エアロスプラッシュとサイドストレーキをボディ同色ではなくクリスタルブラックシリカ色で装着しました。

所謂泥除け的な物なのかもしれませんが、地上高は6mmしか下がらないし、ボディ下回りが多少スポーティーになります。
冬季に雪が付着し、それを取り除く時雑にすると破損脱落しそうで怖かったですが、優しくゴムハンマーで叩いたりして無事でした。

フロントバンパーの左右下側タイヤ付近、ezlipの上側に、本来はフェンダーガーニッシュ的な黒い金属製の飾りを貼り付けました。
エアロスプラッシュとサイドストレーキ黒部分の横の連続性が出て、自分的には満足でしたが、表面が鏡面で変に光ることがあります。

ボディサイドモールディング、所謂ドアパンチガード的なものも納車時オプションで付けましたが、これはボディ同色にして良かったです。
平面的なドアのアクセントになりますし、防御力も多少はあるでしょう。

ガンダムの増加装甲みたいで、ゴテゴテしたのが自分は好みです。
そもそもボディがグレーなので、黒い部品を装着してもそこまで目立たないように思うのですが....。

山が綺麗ですが、日常の風景なので何も感じません。

せっかくインチアップしても、やはり黒ホイールだと小さく見えるし、タイヤと一体化してますね。
しかしそれが自分の望んだことで、悪目立ちして妬まれ傷つけられる可能性は多少低くなるはずです。勿論ドラレコは装備して、防犯ステッカーも控え目に貼っていますが...。

ホイールも頭が禿げる位散々悩みましたが、ワークエモーションは標準でセンターキャップレスなので、それをどうするかも暫く考えました。

安物買いして結局損をするパターンもよくあるので、いっそ本物も考えましたが、天の邪鬼な性格なので、通販で売っている汎用センターキャップにしてしまいました。
汎用のそれに、STIの偽物ステッカーもそそりましたが、スバルの6連星マークの偽物ステッカーにしました。
それでも、全部でワーク純正比約1/4の価格です。

汎用センターキャップは少し緩く、厚めの両面テープをかましピッタリでした。
大陸から届いたスバルの偽物ステッカーも不安でしたが、まあまあの品質で、汎用キャップとの隙間は両面テープを細切にして埋めました。

遠目に見れば、何と純正オプションの18インチ黒ホイールに見えなくもないです。(近くで見るとworkの刻印はありますが、全く目立ちません。)
あれだけレンタカー仕様から離れたかったのに、一周回って偽純正仕様....。

正に天の邪鬼の自分らしいですが、禿げる位悩んだ甲斐があって、凄く自己満足です。

斜面は花畑ですが、まだ盛りは少し先のようです。

最近、ボルテックスジェネレーターのような汎用品を装着しました。

何処にでも売っている、エーモンの風切り音低減フィンと 星光のクレヨンみたい形なやつです。
どちらも 無塗装素地のものだったので、適当に光沢黒で塗り、大分荒い仕上がりになってしまいました。

エーモンのものは説明書通りの場所へ適当につけ、星光のものは新しめのトヨタ車を参考に、三角窓付近、リアライト側面、リアウィンドウのサイドスポイラー的な所に付けました。

自分は見た目が少し変われば満足でしたが、これは意外に目立ちます。
特にフロントドアのBピラー光沢ブラックの場所に貼った オタマジャクシみたいな三つは、まるでザクのショルダーアーマーの棘のようです。
旧ザクのつるんとしたショルダーからのパワーアップですが、近くから見ると荒い素人作業なのが残念です。

しかし！何と走行感覚は良くなったのです。
全く期待していなかったので驚いたのですが、法定速度内の低速でも何か安定しているような、どっしりした感じが以前より強いような.....。
風切り音は少し減ったような気がする程度ですが、ホイールタイヤ変更の影響もあるのでしょうか？

17インチからインチアップの変化は、荒れた路面での乗り心地の突き上げに現れましたが直ぐに慣れてしまいました。
ハンドリングの変化は感じず、トーヨーの低グレードエコタイヤでもまだ新しいからか、ロードノイズもそんなに気になりません。

しかし、あんな小さい部品で空気の流れが変わって走行安定性が増すとは思いませんでした。
元々ボディ剛性が高い感じはしてましたが、車体が重いので若干のターボラグもあって、3000まで回せばスムーズでした。
でもザクの棘をつけると、低回転時でも少しだけ以前よりスッと前に行く感覚があるのです。

勿論全て、勘違い思い込みプラシーボ効果かもしれません。直ぐに慣れてそれが普通になってしまうでしょう。
これも大いなる自己満足です。

以前ペットとして小動物を飼っていましたが、残念ながら自分の場合、これも自己満足でした。果たして過去ペットに寄り添い、ペットの気持ちを考えたでしょうか....。

今後の目標は、STIの本物ルーフエンドスポイラーを装着することです。

これは納車時に装着すればと後悔した一つで、雪はねの時に破損しやすいのではないかと見送ったのが間違いでした。

リアアンダーは、安い汎用品を頑張って自分で取り付ける予定です。

自分が初めて小動物を飼ったのは、幼少時祭りの出店で買ってもらった青く着色されたヒヨコでした。

今では色々厳しくもう売ってないでしょうが、当時はよくある光景で買い求めた人も多いはずです。
外で檻のようなゲージで飼い、大きくなって鶏冠が生え、煩く泣き喚き、いつの間にか野犬か何かに襲われ連れ去られました。

後に小学生時、インコを今度は室内で飼っていましたが、羽の先を切っていて安心だとゲージから出すと、あっという間に飛んでいき開いていた窓から外に出てしまい、虫とり網で追っかけましたが捕まえられませんでした。
野生では生きていけないでしょう。

ペットではないですが、近所でニワトリの雄を絞めているところも見たことがあります。
近所の中年男性が、誰かに貰ったとかで、鉈のようなもので首を切ろうとしたら逃げられ、鳥の阿鼻叫喚のけたたましい鳴き声で、近所は騒然とし自分も外に出てその追いかけっこを見ていました。鳥は殺されまいと必死です。

結局鳥は絞められ、煩かったお詫びか解体された冷凍の一部を後に貰い食しましたが、とても硬くおいしくありませんでした。

自分の現在の居住地は鳥が多くいます。
過疎化が進む小さな地方都市なので 、市街地の近くはすぐ大自然です。熊も出没しますし、狐や狸もよくいます。

近頃の夏はとても暑い日が続くことが多く、夜も気温が下がらず、そういう時は１日中窓を開いて過ごしています。勿論エアコンなどありません。
すると早朝、必ず色々な鳥が泣きまくるのが聞こえるのです。
まずは雀がチュンチュンし、すぐに鳩もポッポポッポし、セキレイもピーピー鋭く鳴き、それを狙うのか鴉がやってきてカアカア煩いです。
更に近所で飼っているらしいニワトリが、コケコーコー！と対抗するように鳴きまくり、必ず目が覚めてしまいます。
窓を閉めると気にならないのですが。

全国でも珍しくないことでしょうが、鴉は近所で一大勢力を築いており、近所に流れる川の堤防付近の緑地帯を真っ黒にする程、何百羽も群れています。
夕方電線に1km以上も横に整列してカアカアと会議をし、夜になれば何処か大自然の巣へ集団で帰っていきます。

鴉は我が物顔で街を縄張りとし、ゴミを漁りまくり、外を歩く猫を襲い、営巣期は人々に攻撃し買い物袋を狙います。
生垣に雀が住んでいたら、しつこくつけ狙い全滅させていました。

会社の同僚が、鴉があまりにもゴミを荒らすので、檻のような罠を用意し、それにかかった鴉を絞め、その亡骸を少しの間見せしめで吊し、鴉よけにしようとしました。
しかし逆に鴉の怒りを買い、同僚の車は暫く糞攻撃を受けていました。

春には白い巨大な渡り鳥が訪れ、餌のパンを投げつけると、もっとくれと襲われたこともあります。

堤防近くのきれいな洋館です。

春、巨大 渡り鳥は堤防付近で集団休憩しています。

鳥は懲りたので、次は小型哺乳類を飼いました。
定番の犬を飼ったこともあります。
柴犬に似た雑種でしたが、散歩が兎に角大変でした。朝晩必ず二回、散歩が大好きで躾もしておらず、ぐいぐいと引っ張って走りまくります。
一度紐を誤って離してしまい、あっという間に他の犬に近づいていくので、慌てて取り押さえ、犬の前脚を抑え腹をむき出しにさせ、躾で犬の顔に唾をかけまくりましたが、全て飲んでしまい、何故かその後脱走しても他の犬に近づかなくなります。
春になるとオスなので発情し、自分の脚に腰を振りまくるので、慰めてあげ、犬はフンっと満足そうに鳴きました。

しかし暫く飼ってまた脱走した時、車に轢かれ連れ去られたらしく、とても悲しい思いをしました。

アニメで喋るハムスターが流行った時、自分もハムスターを飼い始めました。
室内で飼うので外に脱走もしないですし、襲われることもないです。
しかし、ちょっとした天井の隙間に雲梯の要領で近寄り、身体の1/3の隙間から無理矢理脱走したりします。
脱走に気付かず、ハムスターを踏みつけたこともありましたが、ゲージに戻すとまるでトムとジェリーのように膨らんで事なきをえました。

夜行性なので、夜中に回し車を回しまくり、煩せえなあ！とハムスターを叱りつけ取り上げたこともあります。
最初は日本語がわからず、話しかけても意志疎通ができず、ハムスターは首を傾げるばかりでしたが、次第に日本語を理解するようになり、話しかけると必ずウンウン頷くまでになります。
虐めていいの？と聞くとウンウンするので、暫くいじくりまわし、寝ているところを腹を上側にし手で掬い、腹に餌をのせ寝ぼけて食べさせるラッコゴッコなどして楽しみましたが、ストレスだったらしく下半身の毛がごっそり抜けて裸鼠のようになり、また構わなくなると毛が生えてきました。

散歩させてくれと煩く、面倒でほっとくと脱走し暫く行方不明になったこともあります。餌の罠を仕掛け、夜寝ているふりをしているとノコノコ現れたので捕まえようとすると、
あっやべっ、みたいな表情をして踵を返し逃げたこともありますが、晩年になると衰え、散歩も自由にさせ、自分にタッチしたりして勝手にゲージに戻っていきます。

しかし寿命は短く、眠るように、または違う個体は断末魔の叫びとともに最後を迎えました。
悲しみを振り払うように、次はより寿命が長いであろうシマリスを飼いました。

シマリスは強烈でした。
春に子リスを飼い始めたのですが、兎に角ハムスターの何倍も身体能力が高く、次第に狂暴化するのです。
ゲージにじっとしていることがとにかく嫌で、すぐ脱走し、餌を無限に頬袋につめ、そこら中に隠しまくり、Tシャツをビリビリに噛みちぎり、巣にします。
結局自室で放し飼い状態になってしまい、本棚の隙間に餌を貯蔵してるので、掃除機で吸ってキレイにすると、それを近くで見ていたリスは恨みを募らせ、自分を噛みまくるようになります。それも全力で流血する程噛むので、生傷が絶えませんでした。
食べ物の恨みは大きいです。

休みの日に寝ていると、いつもの朝の餌やりが遅れるので昼光性のリスは起きて、自分の所にやって来て餌の催促をします。布団をかぶって攻撃を逃れようとすると、潜ってきて激しく噛みました。
しょうがないので肩にのせて、餌の準備をするのですが、早くと急かし耳も噛みます。

盆時期、暫く墓参りに行っていなく、夢に先祖らしい人が光を纏って現れたので、その日のうちに墓参してきた夜のことです。
いつものようにリスと一緒にテレビを見ていました。通常はリスの方に顔を向けると、こっち見るなと激しく怒り噛んでくるのですが、その夜は様子が違いました。

リスはなぜか呆然とした表情で立ちつくし、いつもは触ると噛むのですが、撫でまわしても無反応なのです。
それどころか、リス語でｷｭｲｷｭｲと自分に話しかけ始めます。珍しいこともあるものだとその時は思いましたが、その夜限りのことで、あれは先祖のこの世のものざる何かがリスに憑依し、自分に何か言いたかったのかもしれません。リス語なので内容はわかりませんが。

しかし、放し飼いなので不用意に置いてあったファブリーズか何かの動物にとっては毒を舐めたのか、病気になり病院の薬も効かず呆気なく亡くなってしまいます。

それ以降は動物を飼っていません。

通常、低排出ガス車星マークのシールが貼ってあるのを 剥がし、ある神社の交通安全ステッカーを貼りました。
ちらりと、リアの激安ドラレコもみえます。

これは大変気に入っており、元のシールとの違いも小さくぱっと見変更がわからないはずで、よく見ると気付くという自分のコンセプトにピッタリです。
500円でした。効能を期待しましょう。

自分が勝手に鬼嫁だと思っていた、Mという女性は大都市部に根城を構え、豪邸に奴隷のような執事、お手伝いさんを住まわせ何不自由なく暮らしていたそうです。行ったことはなく呼ばれもしませんでした。

その代わりか、何故かMの両親宅には何回か訪問したことがあります。
自分は行きたくなかったのですが、何か弱みを握られていたのか金銭をちらつかせられ従ったのか、Mの車に乗り恐る恐る行ったのです。
Mの両親は意外と普通の一般人でしたが、Mの父親は自分が挨拶すると不機嫌になりました。
どうやら自分を、恋人として紹介しに来たと勘違いしたようで、自分がMの父親を世間話の流れで、(Mの)おとうさんと呼ぶと、
Mの父親は激怒し、貴様にお父さんと呼ばれる筋合いはない！とドラマのような台詞をはくので、自分はしょうがなくMの名字で○○さんと呼ぶと、
Mの父親は激怒し、貴様に私の名前を呼ばれる筋合いはない！と言い、Mの母親が、まあまあと宥めるのです。
自分は引き下がらず、じゃあ何と呼べばいいんですか！？と言うと、
Mの父親は激怒し、貴様にはどうとも呼ばれたくない！と叫び、Mの母親がまあまあと宥めるということを、訪問の度に繰り返しました。
最後にMの両親に会った時は、何故かMの父親に、貴様ならお父さんと呼んでいいと許しを得ましたが、Mとどうにかなる訳ありません。

過去、 Mは一度猫を飼ったことがあります。
勿論世話は奴隷のような執事お手伝いさん任せですが、猫は飼い主がただならぬ者だと直ぐに感じたらしく、脱走してしまいます。
Mはすぐに、猫の大規模捜索隊を結成し、何でも言う事を聞く下級の部下を集め、何故か自分も友人に連れられ捜索させられる羽目になりました。
猫には多額の懸賞金が掛けられ、自分も金銭に目は眩みましたが暫く闇雲に探しても見つかりません。
しかもMは猫に何故か自分の下の名前をつけ、皆が、K○○○うううう〰️ ！K○○○ううう〰️！と自分の名前を呼ぶので嫌になり、探すふりをしてこっそり黙って抜け出し、公共交通機関で自分の住む地方都市に帰りました。

しかし、そこからが大変でした。
先程一緒に捜索していた友人から自分の携帯に連絡があり、今どこだと問うのです。もう捜索は打ち切ったと思い、もう自分の居住地にいるとうっかり言うと、友人は今度は自分がターゲットとなり捜索隊が結成されたと言うのです。
どうやら黙ってバックれたことで、Mの怒りを買ったようでした。

自分はそれまでも、飲み会の一次会で勝手に中座し、K○○○捜索隊を結成され、散々逃亡をしたことが何回かあり、それは皆半分面白がってやっており、自転車それもシティサイクルで必死に逃げる自分を狩る遊びなようなものです。捕まっても、ちょっと説教されるだけで狩り自体が目的なのです。

しかし、今回の第何次かの捜索隊の首謀者はMであり、捕まればとんでもなく酷いめにあうのは必至です。友人にうっかり場所も漏らしてしまい、ふと携帯を見ると、Mからの着信が数十件あります。着信が多く煩わしいのでMのを無音にしていたのです。メッセージを見ると怒っており、アランを向かわせるというのです。
何とアランは来日しており、Mの下部の中ではレベルが桁違いです。

自分は恐ろしくなり、懐も寂しかったので必死に自転車のペダルをこぎました。まるで夜中に回し車をまわしまくるハムスターのようです。

夜になっており、多額の懸賞金に目が眩んだMの部下や奴隷達が、自分の居住者や自分がよく行くような場所をしらみ潰しに探すはずです。
自分は人気のない大自然の方にシティサイクルを向かわせます。
鴉の鳴き声が聞こえて不気味でした。巣があるのでしょう。

リアガラスに貼った、ハッタリの防犯ステッカーです。

意外と目立たず、でもレヴォーグ専用品です。
内側から転写するタイプで、リアドアガラスにも貼りました。防犯ステッカーって目立ち過ぎるのも逆効果なような偏見が自分にはありますがどうなんでしょう？

捜索隊の魔の手から逃れるため、夜の闇へ向かう時思い出したことがあります。

自分が若い頃、中都市部へシティサイクルで遊びに行き帰りが夜になってしまったことがります。
人気がない川の近くの道路で疲労がピークに達したので、少し休んで仮眠してから再出発することに決めました。車道は少し離れた所にあり長いトンネルがあるような場所です。
幸い近くに街灯があり、闇の恐怖もあまり感じません。夏だったので寒くもなく、自分はそのまま道路に横になりました。

暫く寝ていたのですが、何かの気配を感じ、誰かが脚を引きずるような音がします。慌ててガバッと起きると、少し離れた所を年老いた男性がゆっくりこっちも見ずに脚を引きずりながら歩いて行ってしまいました。
疲れていたので、ああ散歩か何かと思いまた横になると、再び引きずる音がしまた年寄りが歩いて今度は少し自分に近い所を通り歩いていきます。
流石に自分はこれは何事かと思い、起きあがりました。老人はまた同じ方向に歩いて行ったのです。引返してくるなら逆方向から来るはずですし、第一こんな夜中に明かりも持たず散歩を脚が悪い年寄りがするでしょうか？。
自分は恐怖し、これはこの世のものざるモノだろうと慌てて自転車に飛び乗り、何かが追ってくるような感じがしてペダルを漕ぎまくりました。シティサイクルにはリム発電のライトが装備され、それを点灯させようとしましたが何故か点きません。抵抗が増えるだけです。
必死に人気がある所まで来て漸く安心し、ライトも点灯するようになります。
後で知ったことですが、そこは地名に神がつく、モノが出ることで有名な所でした。

捜索隊が及ばないようにと、車でも入りにくい人気のない河原に逃げて来た時です。遠くに人影があり、嫌な予感がしました。
人影は何とアランで、自分をまるで待ちかまえていたようでした。何故自分の居場所がわかったのでしょう？
自分は慌てて、車の入れないような道を選び逃走します。

その時自分の駆るシティサイクルは比較的上物で、リアには内装三段切り替えが装備され、タイヤは比較的大きい27インチでスピードが出ます。
武装も充実しており、前カゴの網には拾った木の棒を3本刺し、ズボンのポケットには拾った石も数個忍ばせてあります。更に、自転車には傘ホルダーも付いており、偶然ビニール傘まで装備されていたのです。
まるで高機動型ザクのようですが、元軍人のアランに対抗するには不十分でした。

走って追って来るアランは、wait！fuck!son of a bitch!と喚きながら、巨体の割に中々のスピードで追いついてき、ポケットの石を全弾投げつけましたが、怯むどころか怒ってスピードを上げて並走してきます。掴みかけられるところで、木の棒で応戦しますが、屈強な筋肉でびくともしません。
自分は最後にして最強の武器であるビニール傘をビームサーベルのように引き抜きました。

アランはMの裏切り者を粛清する秘密部隊の中核人物ですが、黒い噂で満ちていました。Mを裏切るのは大抵男で、見せしめのためアランは暴力より、男の固形排泄物を出す身体の部分に自身の自慢のある部位を挿し入れることを選んでいるのです。
アランは今で言うトランスジェンダーであり、両刀使いだったのです。
アランの黒い馬のような刀が、自分のある部分に入れば流血して大変なことになるはずです。そしてそうなれば、細やかな自分のプライドも同時にズタズタになってしまいます。

だからこそ自分は捕まるわけにはいかず、必死にビニール傘をフェンシングのように突きましたが、呆気なく掴まれ傘は放り投げられました。
しかし、アランには幸い持久力がなく自転車についてこられなくなり、自分はアランから逃れることができたのです。

自転車は途中でパンクし、ザクを乗り捨てて自分は夜の自然の中をとぼとぼ歩いていました。携帯の電源は念のため切っています。近くで不気味に鴉の鳴き声がします。
砂利道が開けた所に街灯があり、自分はそこを目標として歩いていました。人工の明かりが恋しくなったのかもしれません。

街灯の光を背負い後光を纏うように現れたのはMでした。何故自分の逃走場所がピンポイントでわかるのでしょう？
しかし、自分には最後の手段があります。小型の肩かけ鞄を自分は持っており、中には常に家内安全だかの御守りが入ってるのです。普通の人間には効果ないでしょうが、相手は人知を越えたMなので、何かしら怯む位はするはずです。

Mは、やっと見つけた！と嬉しそうに言い近づいてきたので、自分は御守りを水戸黄門の印籠のように握り、これでもくらえ！とMに向けましたが、
はあ？何やってんの？
と言われ全く効果はありませんでした。

その後自分は臀部や腹部を何回か蹴られましたが、意外にもお咎めはなく、車でまた連れられ、何と猫の捜索を再開させられたのです。夜中なのに！勿論猫は見つかりませんでした。

後で知ったのですが、Mは自分の捜索に鴉を使っていたようです。アランに知られたのも、Mが居場所を知らせたのであり、Mが隠れて鴉と会話しているような光景を後に友人が見て噂になったのです。
自分の指を咥えていったのもそういえば鴉でした。

そもそも猫の捜索に鴉を使えばいいことです。
猫には通用しないのでしょうか？

ともかく、今後動物に関わることはないかもしれません。
動画で見る猫は可愛いですが、Mを想起させますし、他の動物にも悲しい思い出が多いです。

自分にとって、今の車はペットに代わるものなのかもしれません。
御守りの効果などで、何事もないことを願うのみです。