ヴィヴィオのヴィヴィオ・VIVIO・カタログに関するカスタム事例
2023年05月09日 00時23分
みんカラのK-vivi、嫁のSatoです。 ・K-viviは、いつも少し変わった事が好きらしい(・ω・) みんなが黒くするなら白くしよう…とか。 そんなひねくれモノだからずっとマイナー(´Д`) ・Satoは、気分屋なミーハー女子😊 流行りには、とりあえず乗っかります✨ みんなよろしくね👍
1992年3月9日、富士重工業から新しい軽乗用車シリーズ「ヴィヴィオ」が登場。
実質的に「レックス」のフルモデルチェンジ版だが、それまでボンネットバンの形態を採る為にリヤのラゲッジスペースを追求していたモノから、ドライバーを中心としたパーソナルミニセダンとしてスタイリングとコンセプトを一新し、ネーミングも改めたとの事。
車名のヴィヴィオは、"鮮やかな"を意味するVIVIDからの造語であると同時に、6をローマ数字のVIに見たて、最後の0をOとする事で「VI VI O=660」とも掛け合わせている。
RX-Rはヴィヴィオの最速バージョンで、0-100kmを8秒68、0-400mを15秒58、最高時速183.6km/h、筑波サーキットでのテストにおいては、RX-R(KK3)で1分13秒35という軽自動車最速タイムを、ニュルブルクリンク・サーキットでは9分44秒12の記録を持つ。
WRCではパリ、モスクワ、北京を巡るマラソンレイドに参戦、93年のサファリラリーにはグループA仕様のRX-R(KK4)で参戦して完走。A-5クラスで優勝しているのである。
こんな記録を持つ軽自動車は、恐らくヴィヴィオだけであり、今後も出てくる事は無いだろうと思います。
RX-Rのエンジンは発売当初、ヴィヴィオでは唯一となるDOHCヘッドに、インタークーラー付スーパーチャージャーのEN07X型を搭載し、5MTは専用ギヤ比で2WDの他、4WD車はフルタイム式を採用していた。
最高出力80ps/7.200rpm、最大トルク9.1kg-m/4.000rpmという自主規制を大幅に超える性能は、過激だった。
ブレーキもベンチレーテッドタイプの大型の物を装着している。
外装はフロントに大型フォグランプ付スポーティバンパー、サイドステップ、ハイマウントストップランプ付リヤスポイラー、センターアンテナ、電動リモコンカラードドアミラーにカラードドアハンドル、リヤワイパー、マフラーカッター、13インチアルミホイールを装備し、ダークカラー以外のカラーリングにピラーブラックアウトを施す。ステッカーも文字抜きの専用品だった。
内装はオフブラックを基準に、専用赤メーターパネル(タコメーター、スーパーチャージャー・インジケータ付)、専用スポーツバケットシート&クロスアクセント付ドアトリム、本革巻ステアリング、シフトパターンエンブレム付本革巻シフトノブ、チルトステアリング、専用ペダルパッド、赤フロアカーペット、ニードルフェルト生地ラゲッジカーペット、5MT専用フロアコンソール、防眩ルームミラー、助手席ウォークインスライド、フロントシートベルトショルダーアジャスター、運転席ドアポケットを標準装備するが、エアコンとオーディオはオプション。
サスペンションは他のグレードと違い、ショックアブソーバーの減衰力とスプリングが専用、スタビライザーも前後に装着され、クイックレシオ14.5のステアリングラックが装備されている。
・コイルスプリングバネ定数(Kg-f/mm)
F:2.5 R:2.4(Fスタビライザー22Φ)(Rスタビライザー14Φ)
・ストラット減衰力 伸/縮(0.3m/s)
F:130/60 R:120/60
タイヤは2WDが155/60R13、4WDが155/65R13とされていた。
新車価格は、2WDの5MT車が109.8万円、フルタイム4WD・5MT車が122.3万円だった。
1993年9月、B型にアプライドが移行。
B型での全体的な仕様の変更点は、手動式カラードドアミラーの廃止、リアホイールハウス内補強プレート廃止、NA車の最上級グレードを除く2WD車のフルホイールキャップデザイン変更の他、主に内装など装備面のコストダウンと新冷媒[HFC134a]の採用が挙げられる。
このRX-Rでは、インタークーラーが無塗装の整流板付き14本パイピング仕様から、黒塗装の整流板無し12本パイピング仕様に変更され、エアコンが標準装備された。
新車価格は、2WDの5MT車が120.3万円、フルタイム4WD・5MT車が132.8万円と10.5万円アップされている。
1994年4月、C型にアプライドが移行。
主な内容はNA車のフロントバンパーデザイン変更、全グレードの後席3点式シートベルトとトリップカウンターの標準装備化、運転席パワーウィンドウスイッチをシーソー式からプルアップ式へ形状を変更、リヤサスペンションを円筒形状から円錐形状に変更&新リヤクロスメンバー採用でフロント側ラテラルリンクの取り付け位置を変更し、ロール特性および、トーイン変化を増大させて操縦安定性を向上。
ショックアブソーバーの減衰力も変更を受けた為、数値が違っている。
・コイルスプリングバネ定数(Kg-f/mm)
F:2.5 R:2.4(Fスタビライザー22Φ)(Rスタビライザー14Φ)
・ストラット減衰力 伸/縮(0.3m/s)
F:132/61 R:120/60
まぁ、フロントの減衰力の数値だけで、誤差の範囲みたいなレベルですが…。
キャブレター車(バン)のディストリビュータをポイント式からフルトランジスター式に変更、エアバッグ仕様変更、3ドア車Cピラートリム廃止、ニードルフェルト生地のラゲッジカーペット廃止、エアベントプラグ右側廃止、接着リヤガラス採用でゴムモール廃止、NA車のタコメーター廃止、MSC車のSUPER CHAGERランプ廃止&13インチアルミホイールデザイン変更、カラードドアミラー、カラードドアハンドル、ブロンズガラス&UVガラス廃止が挙げられる。
RX-Rはこのアプライドで、ECUのセッティング変更で、最高出力を74psまで低下させている。赤メーターパネルと赤フロアカーペットではなくなり、スーパーチャージャー・インジケータの廃止、専用ペダルパッドの廃止、ニードルフェルト生地ラゲッジカーペットの廃止、シフトノブのシフトパターンエンブレムの廃止、スポーツバケットシートは座面をハイサポートシートと共通化した他、ステッカーは文字抜きの専用品ではなく標準モデルと共通のタイプに変更された。オーディオは相変わらずオプションだった。
それでも新車価格は、2WDの5MT車が120.3万円、フルタイム4WD・5MT車が132.8万円と納得出来ない据え置き。
1995年10月には、D型にアプライドが移行。
主な内容は、ボディの防錆対策による一部アンダーコートの追加と、3ドア車のリヤガラス開閉機構の廃止、NA車はリターンパイプ廃止+ECU外部ROM化+エンジンセッティング変更、ABS無車のブレーキラインをクロス配管化、全車グリーンガラス化で無着色ガラス&プリント無しクォーターガラス、NA車のグレー内装、ラゲッジカーペットのスナップボタン廃止が挙げられる。
RX-Rでは装備に主たる変更点はなく、価格も据え置きだった。
1996年10月、E型にアプライドが移行。
主な内容はNA車とGX-Lのフロントバンパーデザインの変更、内装装備の一部変更(リヤシートベルトアンカー形状変更等)、3ドア車の運転席側パワーウインドゥスイッチ形状変更、チルトステアリング廃止、ワイパーモーター変更、ドアミラー形状変更(台座部材質変更•アルミ→樹脂)、抗菌フルエアミックス•エアコン採用、NA車とMSC車のラジエーター共通化(MSC車容量ダウン)、MSC車のスーパーチャージャー周辺パーツのプラスチック化&部品点数削減、MSC-SOHC車のディストリビューター廃止&DLI化、MSCーECVT車のECUをECVT・CPUと一体化してサプライヤー変更(デンソー製→三菱製)、MSC-5MT車のECU(デンソー製)を外部ROM化&クラッチ変更(小型化)、エンジンセッティング変更、赤外線リモコンドアロック採用車の設定が挙げられる。
RX-Rでは、メーターパネルとシート&ドアトリムアクセントの意匠変更に加え、ハイオク仕様とする為ECUを外部ROM化(最高出力76ps、最大トルク10.9kg-mに向上)、インタークーラーの仕様変更、BBSアルミホイールが標準装備される等の変更がされ、チルトステアリング機構が廃された。
オーディオは相変わらずオプション。
新車価格は、3ドア2WDの5MT車が120.5万円、フルタイム4WD・5MT車が132.8万円と、2WDは2000円アップするも4WDは据え置きだった。
1997年9月には、アプライドをE型のままマイナーチェンジ。
主に車種追加と整理、及びセダンモデルにUVカットガラス(フロントドア)採用、排気温度警告灯廃止等、一部の仕様を変更した。
E型後期と言われ、このモデルではBBSアルミホイールが標準の物に戻される変更がされている。
オーディオは相変わらずオプション。
新車価格は据え置き。
ここまでがRX-Rと、各年改別の仕様変更点の説明となる。
ヴィヴィオのスーパーチャージャー車には、
もう1つの一面がある…それが、GXの存在だ。
GXはヴィヴィオのラグジュアリー・スポーツバージョンで、SOHCヘッドにスーパーチャージャーとECVTミッションを組み合わせたグレードで、3ドア車は外装がピラーアンテナになっている事を除けばRX-Rと同じである。
5ドア車はリヤスポイラーやサイドステップを装備せず、室内置きのハイマウントストップランプを装備するに留まっている。
RX-Rよりも高グレードの理由は、装備水準の高さである。
内装はオフブラックを基準としながら、タコメーター(スーパーチャージャー・インジケータ付)、防眩ルームミラー、アナログ時計、エアコン、チルトステアリング、フットレスト、ハイサポートシート、クロスアクセント付ドアトリム、シートリフター、B・Cピラートリム(フルトリム内装)、リヤ3点式シートベルト、助手席ウォークインスライド、フロントシートベルトショルダーアジャスター、ニードルフェルト生地ラゲッジカーペット、リヤラゲッジシェルフを標準装備。
5ドア車は更に時計付電子チューニングAM/FMラジオ+カセットステレオ、リヤヘッドレスト、後席灰皿を装備する。
3ドア車は電動チルト&スライドガラスサンルーフがメーカー装着オプションで設定されていた。(7.5万円高)
サスペンションはスプリングのみ専用、スタビライザーはフロントのみ装着される。クイックレシオのステアリングラックはRX-Rと共通だった。
・コイルスプリングバネ定数(Kg-f/mm)
F:2.0 R:2.0(Fスタビライザー22Φ)
・ストラット減衰力 伸/縮(0.3m/s)
F:70/30 R:50/20
タイヤは155/65R13のみ。
新車価格は、3ドア2WDのECVT車が116.9万円、フルタイム4WDのECVT車が129.9万円。
5ドアは2WDのECVT車のみで、122.2万円だった。
1993年9月のアプライド変更(B型)では、3ドア車でオプションだった電動チルト&スライドガラスサンルーフがなくなり、Bピラートリムとシートリフターも廃止、代わりに運転席ドアポケットが追加されていた。
新車価格は、3ドア2WDのECVT車が117.2万円、フルタイム4WDのECVT車が130.2万円。
5ドアは2WDのECVT車のみで122.5万円と、各々3000円アップ。
やるせないね。
GX-Rは、93年2月に富士重工業40周年記念車•ヴィヴィオGX特別仕様車として登場。
3ドアGXをベースに内外装をRX-Rと同様の装備としているモデルで、外装はリヤのGX-Rステッカーが専用。
内装はRX-Rと同様の本革巻ステアリングに加え、ECVT用赤メーターパネル(タコメーター、スーパーチャージャー・インジケータ付)、本革巻ECVT用シフトノブが専用品で、チルトステアリング、赤フロアカーペット、ニードルフェルト生地ラゲッジカーペット、防眩ルームミラー、スポーツバケットシート、助手席ウォークインスライド、フロントシートベルトショルダーアジャスター、運転席ドアポケットの他、フットレストやエアコンを標準装備する。
足回りはGXに準じた内容である。
新車価格は、3ドア2WDのECVT車が112万円、フルタイム4WD・ECVT車が125.8万円とされていた。
年改変更はRX-Rに準じて行われたが、1996年10月の年改(E型)では、RX-Rと同様のギヤ比の5速マニュアルミッション搭載車が設定され、チルトステアリングが廃されている。
新車価格は、3ドア2WDの5MTが106.5万円、ECVT車が112.5万円。
フルタイム4WD・5MT車が119.5万円、フルタイム4WD・ECVT車が125.5万円だった。
94年2月、オープン仕様のGX-Tが追加される。
T-topにGXのSOHCスーパーチャージャー+ECVTコンポーネントを搭載したモデルで、タコメーター(スーパーチャージャー・インジケータ付)と、専用のクロスアクセントとシート生地が採用されていた。
足回りの特性はGXに準じている。
新車価格は、2WD・ECVT車のみで135.8万円。
GX-Lは、1994年4月にアプライドが移行した際、ヴィヴィオのスーパーチャージャー車における廉価モデルとして、GXに代わって登場したグレードで、SOHCヘッドにスーパーチャージャーとECVTミッションを組み合わせたモデル。
外装はRX-Rと違いスポイラー類が外され、ピラーアンテナにされている。
ルーフスポイラーやマフラーカッター、防眩ルームミラー、アナログ時計、チルトステアリング、ニードルフェルト生地ラゲッジカーペットが廃止され、3ドアではサイドステップとCピラートリムを、5ドアでは後席灰皿を廃止している。
・コイルスプリングバネ定数(Kg-f/mm)
F:2.0 R:2.0(Fスタビライザー22Φ)
・ストラット減衰力 伸/縮(0.3m/s)
F:68/30 R:50/20
新車価格は、3ドア2WDのECVT車が104.0万円、フルタイム4WDのECVT車が117.0万円と各々13.2万円ダウン。
5ドアは2WDのECVT車のみで113.2万円と9.3万円ダウン。
1995年10月、D型にアプライドを移行し、3ドア車にルーフスポイラーが装備されて受注生産になった他、5ドア車に4スピーカーが標準装備される。
新車価格は据え置きだった。
1996年10月、E型にアプライドが移行し、5ドアモデルのみとなった。
このアプライドで、赤外線リモコンドアロック、分割可倒式リヤシート、SRSエアバッグ、マフラーカッターを装備するも、大型フォグランプ付スポーティバンパーが落ちた。
新車価格は、5ドア2WDのECVT車のみで116万円と、2.8万円アップに留めた。
M300は95年6月、スバル累計300万台記念特別車として登場。
M300 SUPER CHARGERは、3ドアGX-Lに準じた装備で、クロスアクセントとシート生地、木目調ラジオフェイスパネル、13インチBBSアルミホイールを専用としたモデル。
新車価格は、スーパーチャージャーECVT車が116.0万円だった。
D型は年改変更点以外は違いがない。
1996年10月のアプライド変更(E型)で、赤外線リモコンドアロックが追加装備されたが、シルバーカラーを選択した時のピラーブラックアウトが廃止されている。
新車価格は、3ドア2WDのECVT車が119.0万円と3万円アップした。
RX-SSは、97年5月に追加されたグレード。
軽自動車では初となる6速マニュアルモード<Sports Shift>を持つECVT搭載車で、それをRX-Rと共通のDOHC16バルブ・スーパーチャージャーエンジンと3ドアボディで組み合わせた。
大型フォグランプ付スポーツバンパー、センターアンテナ、サイドステップ、ツートンカラー、ピラーブラックアウト、専用チューニング・サスペンション、リヤスタビライザー、マフラーカッター、シフトインジケータ付コンビメーター、本革巻ステアリング、専用カラーのスポーツバケットシートを装備し、ECUも外部ROM化されている。
何気に足回りも専用のショックアブソーバーが入れらており、スポーツ色はGX-Lよりも強かった。
・コイルスプリングバネ定数(Kg-f/mm)
F:2.0 R:2.0(Fスタビライザー22Φ)(Rスタビライザー14Φ)
・ストラット減衰力 伸/縮(0.3m/s)
F:123/43 R:90/30
新車価格は、2WDのECVT車が119.8万円、フルタイム4WDのECVT車が132.8万円。
GX-SSは、6速マニュアルモード<Sports Shift>ECVTをDOHC16バルブ・スーパーチャージャーエンジンに5ドアボディで組み合わせた、GX-Lに代わるモデル。
大型フォグランプ付スポーツバンパー、専用チューニング・サスペンション、マフラーカッター、シフトインジケータ付コンビメーター、本革巻ステアリングを装備。
シートは前後ともGX-Lの物を引き継いでいるが、集中ドアロックを残すも赤外線リモコンドアロックを廃止し、Cピラートリム、4スピーカー(リヤスピーカー)、も廃止されていた。
新車価格は、5ドア2WDのECVT車が121.4万円。
こうして見ていくと、スポーツ系のヴィヴィオはRX-Rだけではない事がわかる。
現在主流となるCVTをいち早く採用し、フル電子制御化によるマニュアル・モード化まで達成していた立役者でもありました。
RX-Rやバン等のマニュアル・トランスミッション車、T-topだけがヴィヴィオではないのです。
ここでは、ビストロを除くスーパーチャージャーモデルのみを紹介しましたが、もっと色々なグレードのヴィヴィオを知って頂ければと思います。
これからもヴィヴィオを愛する方々に捧ぐ。