セラフィム2501さんが投稿したカスタム事例
2020年02月23日 00時25分
はじめまして。 ずっと三菱車に乗ってきましたのでスバル車は初めてです。 新人スバリストをよろしくお願いします〜。
無限に続くと思われる「終わりなき日常」を生きているような気がしていますが、それは願望充足の夢やら幻想だとみんな解っています。
僕達は「いつか死ぬ事」を忘れたふりして生きているのでしょう。
去年の12月15日に父が死にました。
自由人な父親にとっては良い人生だったでしょうし、眠るような良い逝き方だったと思います。
四十九日が過ぎ、僕の知り合いの女性に父が亡くなった事を話したら、お香典をくれました。
その女性はお父さんと二人暮らしでしたが、お父さんが一昨年の12月14日に亡くなって一人暮らしをしています。
そして日常生活に支障はありませんが脳梗塞の後遺症で利き手の右半身が少しばかり不自由です。
ですから僕の父の話を聞いてすぐに香典が用意出来る筈もありません。
「どうやってこの短時間に香典袋に名前を書いたんだろう?」と僕はそんな顔をしていたかもしれません。
その女性は「これは私の父親からだから」って言ってます。
前述したように一昨年の12月14日に亡くなっていますので女性の父親からの筈がありません。
「信じてないわね?」と女性はイタズラっ子のように微笑うと50枚以上ある香典袋やお寺に包む袋やお見舞いの袋を見せてくれました。
「生前に父親がこれだけの袋に名前を書いてくれてお金を入れてくれてたの。身体が不自由な私を気遣ってね」
女性の父親は自分が亡くなったあと娘に香典袋に名前を書いてくれる人がいないと思い、50枚の香典袋を作ったのです。
きっと香典袋に名前を書いている時自分の死とも向き合っていたでしょう。
これが親の愛じゃなければ何を愛と呼ぶのか僕に解りません。
親子の絆が詰まった香典袋、破って開封する訳にはいきませんから一生大切にしたいと思いました。