ロードスターの一眼レフ・一眼レフ初心者・単焦点・撮影会に関するカスタム事例
2019年10月22日 20時52分
車ではないけど、写真のこだわり第2段。
今回は僕が一番好きな単焦点レンズ。
AI AF Nikkor 50mm f/1.4D
今新品で買える単焦点レンズの中ではかなり古くからあり、しかも安い。
では、この写真を見て、不満がありますか?
古い格安レンズで撮ったから画質悪いって感じますか?
単焦点レンズはイイと、よく言われます。
単焦点使うと何となくイイ。
それは分かりますが、何がイイのかをちゃんと考えましょう。
特に車の場合は。
単焦点レンズは、一般的な特徴として"明るい"ということが挙げられます。
所謂ボケ、背景をボカすということに長けています。
背景がボケていると、何となくイイ写真に見えます。
でも、被写界深度を考えないとボンヤリした写真になってしまいます。
一眼レフ初心者で、単焦点買ってとにかく開放で撮ろうとする人がいますが・・・
ポートレートならアリですが、車ではピント面が薄くてイマイチになりがちです。
背景をボカしてキレイに撮りたいなら、奥の背景が遠い場所で撮りましょう。
先の2枚も、背景を遠くすることでフンワリさせています。
でも、2枚前のロードスターは、画面外の余分な背景の関係で、距離が上手く取れなくて・・・
本当はもう少し離れて、シートのレカロの文字をクッキリさせた方が良かったですね。
このレンズ、最新レンズほどフワッと柔らかいボケにはなりません。
でもそれもまた個性ですね。
個性と言う話をしましたが、単焦点は個性で選びましょう。
何となくイイ感じ、ではなく、一歩先へ行きましょう。
このレンズは、最新のレンズのようにピント面はキレッキレではないです。
色収差や滲みが多いです。
ゆえに、かなり甘い描写になります。
最新の車にはあまり向かないかもしれません。
ちょっとノスタルジックな雰囲気にするにはイイですね。
ヘッドライト周りに色収差が目立ちます。
特にシルバーの車は、色収差が出やすいですからね・・・。
写真のような21世紀のスーパーカーには、こんな甘い雰囲気はあまり似合いません。
飛び道具的にたまに使う程度に留めましょう。
開放で撮る場合の醍醐味とも言える、玉ボケ。
このレンズは、口径食が結構出ます。
全体的にボケは、滲みとかもあるのでちょっと騒がしく見えるかもしれません。
それがこのレンズの味であったり、絶妙な立体感に繋がっているようです。
そして、夜と言えばこのレンズの個性の真骨頂・・・
来ました、夜景((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ
このレンズの最大の魅力。
点光源の光条の形、です。
先細りの鋭い形状。
最新レンズでは先太りになる傾向が多いようで。
しかもこのレンズ、古いレンズなのにゴーストやフレアが少ない。
極端に強い光が真っ直ぐに入ってこない限り、目立ったゴーストは出ません。
先のSLRの写真はf1.8で撮ってますが、ゴーストも見当たりません。
この写真のような工場夜景もバシッと写ってくれます。
ちなみにこの写真は、Facebookの工場夜景ページでも紹介されました。
この鋭い形状、どうですか?( ´,_ゝ`)
光源が強いとこれだけ伸びるようですね。
これが標準ズームの24-70では、こんなキレイにならないんです。
本数が多く、太さがバラバラになってしまって。
お値段が8倍くらいする高級レンズよりも、僕はこちらの方が好きです。
それがこのレンズの個性であり、あえて選ぶ理由ですね。
今までの写真見て、画質に不満ありますか?
高級機材なんて必要ないんですよ( ´,_ゝ`)