Hulot(ver.2)さんが投稿したBowさん・謹んでご冥福をお祈り致しますに関するカスタム事例
2024年11月28日 23時51分
'ユロ'と読みます。 *フォローする方 ・好みの車で投稿内容に共感 ・コメントのやり取りできる
241128_030〜故人を偲んで〜
フォロワーの方それ以外の方、
忙しい中ご覧頂きありがとうございます。
ご存知の方もいると思いますが、
"Bowさん"ことイラストレーターの池田和弘氏が、
去る11月17日にリンパ腫で亡くなりました。
1枚目の画像は当時刊行されていた
"サイクルワールド"誌。刊末のカラーページに
solo frightという1ページの連載がありました。
過去に活躍した古今東西のライダーを、
往時を想起させるシーンを切り取ったイラストで、
当時の私には現役のライダーだけで無く、
戦前〜戦後の名ライダーを覚えるキッカケとなった、
私にとって貴重なページでした。
2枚目の画像は1987年に販売された、
ヤマハFZR250の雑誌広告なんですが、
当時'Bowさんがレーサーレプリカのイラスト?'と、
驚いたのと同時に前作'FZ250フェーザー'の
フレームを流用しているとは思えないほど、
当時流行のレーサーレプリカタイプにガラリと
雰囲気を変えたのと、'シャイニーブラック'色が、
単なる黒でなく細かいフレークが入る深みのある
色味に一発でヤラレちゃいました。
その年に就職したこともあり、
最終的に初任給を頭金に手に入れました。
それから何年か経ち、読む側から作る側になり、
Bowさんのイラストが目次に載る誌面の
デザインを担当する事になったのですが、
転職先に合わせて引越した場所が偶然にも
Bowさんの近所だったこともあって、
毎回締切近くになると、電話でアポを取って
作品を受け取りに自宅やアトリエに伺う事が
何年間かあり、毎回とても楽しみでした。
直接お逢いして作品を受け取る時もあれば、
朝まで仕上げてドアに貼って置くからと言われ、
朝方行ったら'Hulotくんよろしく'と作品を納めた
封筒に書いてあったりなんて事もありましたが、
何より、読者や雑誌の編集部員より真っ先に、
Bowさんの作品を拝見するのが楽しみで、
白々と空ける日の出を灯に、毎回イラストに感激して、
職場に戻ってからどうレイアウトしようと
思案していた記憶が久々に蘇ってきました。
仕事上の付き合いが無くなっても、
近所だったこともあって、
都落ちして宮城に戻るまで、何度かご挨拶したり、
時々アトリエにお邪魔しては、
2&4輪談義する機会もありました。
当時ロータス64を所有していて、
好意で乗り込む機会がありましたが、
ペダルがどれも遠くて180cmを越す長身の
Bowさんに合わせたと思っていたら、
実はポジションはまだこれからの様子で
'いやぁボクでも遠いんだよ'と仰ってました。
2&4輪好きで造詣が深いのは勿論ですが、
最後にお逢いした時期にも、
国内外の決してマニア好みや、
エンスー好みでない車も所有されていて、
車に対してキリキリしないある種の
おおらかさを持っていた兎に角
"素敵なおじさん"でした。
風のうわさで大病を患ったと聞いていましたが、
病魔がそこまで蝕んでいたとは
夢想だにしなかっただけに
今回の訃報はとても残念でなりません。
葬儀は近親者で済ませたとHPにありましたが、
来年、お別れの会を計画とあったので、
機会があれば足を運んでみたいと思います。
若い頃に人や物から何かしら影響を受けた事が
ある方もいると思いますが、デザイナーを目指し
同時に乗り物好きであった私にとって、
Bowさんは影響を受けた一人であり
今回の訃報で、昔話の投稿となった事に
ご理解頂ければ幸いです。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。