カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・試乗レビュー・9段階評価・ノアに関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ第277弾
トヨタ ノア(60系)
最後です。60系ノアになります。2001年〜2007年まで生産された結構古い車両にはなりますが、なんとまだ乗れる場所がありました。乗ってきましたのでレビューしていきましょう。

60系ノアとは？
『トヨタのFF（前輪駆動）レイアウト、5ナンバーサイズのミニバンがヴォクシー&ノア。販売店（ネッツ店、カローラ店）と前後スタイルの異なる兄弟モデルとなる。ノアのデザインは、大型のグリル&ヘッドランプや赤色リアコンビネーションランプにより、堂々とした存在感の中に親しみやすさを追求したデザインを採用する。今回のマイナーチェンジでは、フロントグリルやフロントバンパー、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプなどを意匠変更し、よりスポーティな外観とするとともに、センターメーターの意匠変更、シート表皮の変更などにより、質感・高級感を高めた内装としている。ボンネット内に搭載されるのは、152馬力の2.0L 直列4気筒 直噴D-4ガソリンエンジンのみ、国土交通省の低排出ガス車認定制度における「平成17年基準排出ガス50％低減レベル」および「平成22年度燃費基準＋5％」を達成し、環境性能を向上させた。フロント左右、セカンドシートへのウォークスルーを可能にするガングリップタイプのコラムシフト式スーパーCVT-iに、FFもしくはフルタイム4WDが組み合わされる。スタンダードな「X」、大型バンパーや専用メタリックアルミホイールを装着するスポーティな「S」、多彩なレイアウトを可能とした新設定2列シート5人乗り「YY」の3グレードが設定される。それにXには15インチアルミホイールやディスチャージヘッドランプ、オプティトロンメーターを装着するGエディション、一部装備を簡略したEエディション、セカンドシート（左席）が車外へスライドダウンするサイドリフトアップシート装着車（7人乗り）を用意する。安全装備として全車にデュアルエアバッグ、EBD付ABS、ブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトが標準となる。』
(goo-netより引用)
前期との違いとして、ATからCVTに変わったことが大きいです。そんな今では見かける機会も減りつつある60ノア、どんな車か見ていきましょう。今回の車両、色々調べましたが、グレードはXリミテッドもしくはX Gセレクションです。ホイールキャップかアルミホイールかで判別できるみたいですが、社外のアルミホイールに交換されていて分かりません。当時の装備情報載ってるサイトも見当たりませんでした。60ノアに詳しい方居たらご教授ください。平成18年登録車でした。新車価格は前者が218万4000円、後者が252万円です。

外観

外観は、ノーマルグレードですのでエアロは付きません。フロントは、今のノアと比べると全然違いますよね。私はこのデザインは好きです。その後の70でイマイチパッとしない外観になってしまったので・・・。で、この車両法規対策としていわゆるキノコミラーが付いています。2005年の一部改良で付きました。これがあるとカッコ悪く見えるので私は嫌ですね。個人的には通称耳たぶと呼ばれる、左側のミラーに小さな鏡ある方が違和感がなく好きです。サイドも変にキャラクターラインを主張したりしてないですね。リアは懐かしのグレードエンブレムが。私はあっても無くてもどっちでも良いです。ボディとテールランプが綺麗に繋がっているデザインが印象に残ります。今回の車両、リアスポイラーが付いてますが、これはOPパーツです。標準は無いです。

内装
まずはドア側から。ファブリックは薄いですが使用範囲が広く、手触りも良いです。ドアハンドルはメッキ装飾されており、ウィンドウスイッチ周辺はなんと木目調パネルが使われています。素晴らしいです。ミニバンでは珍しいと思います。しかも全席オートパワーウィンドウ付きです。インパネは、ダッシュボードとかは基本的にハードプラです。ただ、所々木目調パネルが使われていたりと、とても200万円台前半のクオリティとは思えません。ハンドルも革巻きと木目調パネル付き。最高じゃないですか。質感は加点です。室内照明は豆球です。シートは少し柔らかめでしたので、腰痛持ちの方なら腰痛は出てしまうかもしれません。私は今回6時間ほど乗り、腰痛やお尻が痛くなったりはしませんでした。手触りも質感の高いファブリックが使われていますね。グレー系なので、地味と言われたら地味ですが。Sとかだと黒系の内装になるので、私は断然S派です。シフトは懐かしのコラム式です。節度感はしっかりしており、ストレート式のように扱えますので私は好きなタイプです。車種によっては、ゲート式のようにガチャガチャしないといけないコラム式シフトもあるので。エアコンは、温度調節がダイヤル式となっており、節度感良いですね。素晴らしいです。ペダルレイアウトも良く、足をパンと出すとしっかりブレーキを踏めます。続いて助手席。19cm〜平手入らない程の空間があります。2列目行きました。スライドドアは質感変わってないです。ボディ剛性は、当時としては並かなと思います。シートは2列目だと弾力が固くなりました。特に問題は2列目中央。アームレスト兼用となっており、座面がカチカチのハードプラに座らないといけないので、私は長時間乗りたくないなと思います。パイプ椅子の方がまだマシです。身長177cmの私で、頭上空間が拳4個、足元空間は11cm〜平手入らないくらいです。そこまで足元空間は広くないです。3列目ですと、頭上空間が拳3個、足元空間は7cmとなります。角度調整はできますが、今の車と比べると、シート端のフックを引っ張る必要があるので、少し手間には感じます。

車幅はボンネットが見えず掴めません。ワイパーは当時としては綺麗に隠れている方じゃないかと思います。少し見えてはいますが。

グローブボックスは容量問題ないです。

ペダルレイアウトは問題ないです。パーキングブレーキは足踏み式です。給油口はレバー式。

カップホルダーは押すと出てきます。500mlのペットボトルは普通に入りますが、カバー付けてると無理でした。

懐かしの灰皿付きです。私はタバコ吸わないので要らないですけどね。この時代はタバコ吸う人も多かったので、まだ標準でありました。下側には広めの収納があります。

さらに下にはまた引き出せる収納が。大きめのペットボトル置けるかなとは思いますが、イマイチ用途が思い浮かびません。

2列目中央の例の問題のシートですが、倒せばテーブルにはなります。ただカップホルダーの底は浅いので、走行中に置くのはやめた方が良いですね。

荷室
空間は大体ですが幅128cm、奥行き44cm、高さ118cmです。

ちゃんと床下収納あります。素晴らしいです。

シート倒しましたが、跳ね上げるタイプです。しかし、どこを固定すれば良いか結局分からず・・・。本来なら引っかけるフックがあるようですが、それらしき物は見当たりませんでした。なので跳ね上げした写真は無いです。すみません。以前レビューした70系よりも3列目が重いので、女性だとかなりキツイと思います。私ですらキツかったので。

荷室の照明は個別で消せます。素晴らしいです。

2列目と3列目、一応段差はできますが繋がりました。

横になってみます。一応マット敷けば寝れそうです。

1列目と2列目も繋がります。

ヘッドライトを点灯させました。懐かしのディスチャージ式です。今は消滅したかな？ ハイビームはハロゲンですね。テールランプはLEDです。

タイヤ
社外の16インチアルミホイールを履いていました。純正はホイールキャップか15インチのアルミホイールです。グッドイヤーのアイスナビ7です。6月ですがまだスタッドレスタイヤ履いてますね。

搭載エンジン
1AZ-FSE型エンジンの155馬力です。不具合が多いエンジンらしいですね。かつてのプレミオとかウィッシュ、オーパ等に使われたエンジンです。このエンジン搭載しているのは初乗車かも？ アクセルは普通です。ブレーキは微妙ですね。初期タッチがやや遊びがある感じで、2割踏んでそこから効き始める印象です。コンパクトカーならこれで構いませんが、もう少しブレーキ容量増やした方が良いかなとは思いました。ただブレーキが5割くらい効かない80系と比べたらまだ全然マシです。ブレーキタッチは普通です。軽すぎたり重すぎたりはしません。加速性能は、2.0Lのミニバンとして考えるとまぁ悪くはないかなと思いました。当時の基準で見れば並なのかなと。結構踏まないと加速しないというわけでもないです。ただ、坂道はパワー不足だなという感じは否めません。加速反応は、踏んでから2テンポ遅れたので減点します。もう少し反応良くしてほしかったです。静粛性はまぁ普通ですね。ロードノイズは結構入るなという印象です。スタッドレスタイヤのせいかもしれません。停車時は、ハンドルやシートに結構振動が来ます。残念です。減点します。その辺りの剛性が弱いのかなと。ハンドルは重たいです。もう少し軽くしてほしかったです。サスペンションは素晴らしかったです。ソフトなサスペンションで、段差も比較的綺麗にいなしてくれる方です。大きい段差は流石にガタガタ揺れますが、全然合格点です。加点します。高速道路も、上手くカタンといなしてくれます。後ろからの突き上げ感も感じにくく、リアサスもしっかり仕事している印象でした。高速道路ですと、100kmで2000回転程です。ただ、高速道路走行中、アクセル踏むと時々車体が前後に揺れるシフトショックのような現象が起きました。個体差かと思いきや、この症状結構あるようです。減点ですかね。直進安定性はややあります。ただ、若干ハンドルの修正をしてあげないと真っ直ぐ走らないかなという印象はありました。このくらいなら気にならないレベルです。

まとめ
良いところ
・コスパ優秀。質感が高く、乗り味もソフトで素晴らしい。+1.0点
・ダイヤル式エアコン 節度感⭕️
・ペダルレイアウトが良い。

悪いところ
・2列目中央のシート座面があまりにも固すぎる。
・坂道だとパワー不足が否めない。
・加速反応が遅れる。−0.5点
・停車時の微振動が大きい。−0.5点
・高速道路走行時のシフトショック。−0.5点

評価:4.5点 惜しいです。あと少し。
思っていたよりも出来良くてビックリです。乗った感じ、しっかり作られている印象を受けました。次の70だと質感が落ちてしまい、80ではブレーキ性能とかにも難が出たりするので、ある意味60が結構完成されていたと言えるかもしれません。今回はこれで終わりです。では次回の車で。