ジムニーのメンテナンス・オイルシール交換・シャフトベアリング交換・秘密の小技に関するカスタム事例
2019年11月03日 14時48分
先週の日曜にやった整備の話の続きです。
左リアはオイルシールが駄目になっていたのとベアリングも御臨終っぽいので。
今回はデフオイルを抜かずにやるので左にだけリジットラック(馬)を掛けてジャッキを下ろしホーシングを傾けます。
説明臭い事を加えると、これでオイルが右に寄るのでシャフトを抜いてもオイルは出て来ません。
デフオイルが漏れてたのでドラムブレーキの中がオイルでベトベトで汚れも酷いのでまずはパーツクリーナーで流しながら掃除。
めっちゃ汚くなってました。
油で汚れたペーパーウエスやキッチンペーパーはコンビニでよくくれる小さい袋をとっておいてギュウギュウ詰めて捨てると具合が良いです。
はい、次にこんな道具を出して。
まずはスプリングを外します。
次にここの板バネを押しながらピンを捻り板バネを二ヶ所外します。
最後にパーキングブレーキのワイヤーをレバー部から外すとぉ。
ライニングがそっくり外れます。
そしたら念の為もう一回パーツクリーナーで綺麗にしましょう。
で、パーキングブレーキのワイヤーをバックプレートから抜く訳ですが。
大抵はこうしてマイナスドライバーとかで引っ掛かってる爪を押しながら外すかと思います。
多くの整備工場やジムニーショップなんかでもそうなんじゃないかナ。
実際、外すのが割と大変なので千葉県西部にある某ジムニーショップで何か良い方法はないか聞いた所「マイナスドライバーで頑張ってコジるんだよ」って返答しか得られませんでした。
なんとかもっと楽に外せる方法はないかと色々研究し。
バルブステムシールプライヤーを買ってみたり、パイプを加工して簡易SSTっぽい物を作ってみたりしたけど駄目でした。
で、ある時に気付いたんです。
ここから書く事はここを見た人だけの秘密にしてショップとかには絶対教えないで下さいネ。
12mmのメガネレンチをワイヤーに通し根元のスプリング状の爪の所まで押し込みます。
そしてバックプレートの後ろのワイヤーをちょっと揺すりながら引くとぉ。
あ~ら不思議、簡単に抜けちゃいます。
次にバックプレートとホーシングを留めている12mmのナット4ヶ所を外します。
それからブレーキラインを外しましょう。
あとはスライディングハンマーを使ってシャフトを抜くだけです。
電動ドライバーを用意しておくと手早く作業出来て楽ですヨ。
外したブレーキラインにはこんなストッパーを使ってブレーキオイルが流れ出てしまうのを防ぎます。
ベアリングの状態を見るとボロボロというかガタガタの状態でした。
ホーシングに付着している古い液状ガスケットはスクレパーを使って綺麗に取りましょう。
バックプレートとの接着面に傷があったりしたら100円ショップで売ってる包丁磨ぎ用の砥石を使って擦ると割と綺麗になります。
次にオイルシールプーラーを使ってオイルシールを外します。
が何と、ベアリングがガタついててシールが押されてしまったのかメッッッチャ固くて外れない。
シールプーラーが1本死にました。
で、2本目投入。
これがケチの付き始めだったのか、この後かなり苦労します。
オイルシールを打ち込む時はこうしたインストーラーを用意しておくと楽です。
って事で、前編と後編で納めようと思ったけどまた長くなってしまったので、これを中編としてまたまた後編へと続く事にします。
長くてすんまそん。