S2000のドライブ・スポーツ走行・練習・事故を無くしたいに関するカスタム事例
2019年08月23日 21時09分
モータースポーツが大好きです🥰 NA8Cから始まって、FD3S、DC5-R、AP2と、乗り継いできましたが、CR-Xデルソル、EG4、EG6、DA6にも、練習車両や耐久レース車両として乗っていました。 S2のリフレッシュが完成したので、久しぶりにヒルクライムやサーキットの競技イベントに参加して、タイムアタックを楽しんでいくので、どこかで会ったら仲良くしてください♪🚗
パソコンのハードディスクの中身を整理していたら、FD3Sに乗っていた頃に書いたブログが保存してあるのを見つけました。😄
ふと、読み返してみると、今思えば恥ずかしい内容😂のブログの中に、当時、チームの後輩や友達の為に書いていたブログを見つけました。😁
以前にもブログを書かせてもらったのですが、カーチューンで仲良くさせてもらっていた方々が事故で車を降りていくのが残念で残念で😭😭😭。。。
せっかくスポーツ走行を好きになってくれた車好きの、自損事故が少しでも減ることを願って
スポーツ走行を始めたばかりの方の参考になりそうだったブログをアップしてみることにしました。😄
写真は関係ないです。😅
私は今までに3度、スポーツ走行で車を壊したことがあります。
一番酷いのがやはり1度目。走り屋を始めて1年目のことでした。ある峠を登り切ったところにあるミドルコーナーでした。まだ初心者だった私は、アンダーステアを若干出しながらコーナーに進入すると、フロントの荷重が抜けていくのを感じました。
坂を上った頂上でのコーナーなので、車体が坂を登り切った勢いで浮き上がっていたのです。車が外にはらんでいきましたが、「まあ、いけるだろう。」とアクセルを緩めませんでした。すると・・・リヤタイヤがキャッツアイを踏んだ瞬間“タンッ!”タイヤが跳ねたと思ったら、テールが自分を追い越していきます。瞬間的にカウンターを当ててはいますがスライドは収まりません。
そのままコーナー後の下り坂を40mほど横向きに滑っていくと、縁石に激しくぶつかって乗り上げ亀になっ
てしまったのです。
これは「姿勢を崩す(崩している)ことが分かっているのにアクセルを抜かなかったこと」
そして「コーナーでアクセルを踏むことが速いと勘違いしていたこと」が原因でした。
スポーツ走行をするようになって間がない人は(私もそうでしたが)、速く走る為には「少しでも多くアクセル
を踏む」ことが大切だと考えていることが多いようです。したがってコーナー手前でブレーキを我慢したり、
コーナーでアクセルを踏みながら曲がろうとしたりすることが、“速さ”に繋がると思って無理をしてしまう。
結果として、姿勢を崩したり制御できなくなったりして事故を起こしてしまうわけですが、事故の原因は
「崩れた姿勢を立て直せなかった技量不足」
が原因だと思ってしまうことが多い。
これもまた大きな勘違いなのです。
では、スポーツ走行をするにあたって、最も大切なことはなんでしょうか?
その答えは・・・
☆姿勢を崩さずに、滑らかに安定させて走ること☆
です。
東海地区最速。その名誉ある称号を当時、自他共に認めていた人がいます。コースレコードを何年も保持し、誰かに更新されると、さらに更新して、また何年もレコードホルダーとなる人です。
彼の隣に、まだノーマルのFDに乗っていた私は乗せてもらいました。「自分の運転とどこが違うんだろう?」とても興味深く彼の運転を見ていると、驚きの事実が目の前にありました。
ノーマルの私の車と運転の仕方が全く変わらない。ハンドルを切るスピードも、走っているときの基本姿勢も、ライン取りまでほとんど一緒です。
ただ、大きく違う点が2つありました。
その基本的な作業を行っている
速度域・操作の正確さ の次元が違う。
車速が私のFDよりかなり上なのにブレーキポイントが奥・・・とてつもなく恐ろしい作業を普通にこなします。そしてアクセルを踏むポイントも私よりも速かった。「車の完成度が高いからできる。」確かにそうかもしれないけど、その速度域でミスをせずに走る自信と技術があるから、ブレーキを詰めることができる。アクセルを踏むことができるわけです。
なにせ、そんな速度域なのに、ツーリングで流しているかのように滑らかに操作してるんですから、横で見ていて感動しました。
私はその時、確信しました。
車を速く走らせるための最大のポイントは
「高速域で、普通に走ること」だと。
タイヤは流れているのに外からはそうは見えない。ブレーキGや横Gがとても激しいのに、まるで無理をしているように感じない。全ての操作にミスがないから、速度域は高いのに姿勢も崩れないし、滑らかに走ることができる。
だから外から見て「軽くドライブしている」ように見える。結果として、「恐ろしく安定しているのにタイムは速い」というわけです。
今の私の運転は、その確信をそのまま自分なりに昇華させたものです。
つまり、当たり前の操作を、できる限り高い速度域で、完璧にこなそうと努力しているわけです。無理をして突っ込んでも綺麗な走りにはなりません。慌ててアクセルを開けても、車の挙動が不安定になるだけです。自分が怖いと思う速度で進入すれば、体が硬直して自然な操作はできないですし、冷静な判断もできないでしょう?
ならば、怖いと思わない速度で進入すれば良いんですよ。そして、ノンミスで走れるように、その速度域で安全に安定して走れるようになるまで、繰り返し繰り返し走り込んでいく。そうやって、完成度の高い走りに近づけていくわけです。
最後に
「姿勢を崩さずに、滑らかに安定させて走ること」
とは、
「自分の手の内で操れる範囲で車に乗る。絶対に無理をしない。」ということです。無理をして、車の姿勢が乱れたら、その走りは“ 遅く、危険 ”です。
既に無理をしているのだから、もう自分では立て直せません。運良く事故を起こさなくても、それは自分が立て直したわけではなくて、車が自分で立ち直ってくれただけ・・・。
峠では7割、サーキットでは8割、それがスポーツ走行の鉄則です。残された安全マージンが、ちょっとしたミスや不測の事態に対処する余裕になります。余裕のない走りは、たとえ速くても危険です。大切な車を壊さないためには、狙った走りを自分の意志で作り出せる技術を、ゆっくりと確立していくことが大切だと思います。
長々とお付き合いありがとうございました。
ずいぶん昔に書いたブログですが、今に通ずるところがあり、アップするに至りました。
私のブログが、みなさんの走り屋生活の中でほんの少しでも参考になったなら、うれしいなぁ。(^-^)