C-HRのヘッドライト・プロテクタリテーナ・爪折れ・補修に関するカスタム事例
2022年01月31日 10時33分
C-HRのヘッドライトの先端部分リテーナ折れの補修です
写真赤矢印のようにヘッドライト先端にはヘッドライトをボディーにボルト固定するためのリテーナがあります。
事故などで強い衝撃を受けたときに、この部分で折れて衝撃を吸収することにより、ヘッドライト本体に衝撃が伝わらないでヘッドライトを守ることもできます。
もちろんとても強い衝撃ではそれでもヘッドライト自体が損傷してしまいます。
昨年8月の事故では左側のヘッドライトはリテーナも折れましたが、ヘッドライトの底面も大きく割れてしまいました。しかし、右側のヘッドライトはリテーナが折れるだけでヘッドライトは無事でした。
したがって、リテーナを補修部品で交換して修理をする事ができました。
ヘッドライト先端を裏から(下面ですね)みたところです。
先端には2つのボルト(ネジ)がありますが、ヘッドライトの透明カバー(レンズ)と本体を固定するためのもので、リテーナとは関係のないものです。
リテーナ(爪)は本体から直接出ています。
今回はこの根元の2つの足が折れてました。
青矢印のように、手前になにか後からネジが入るようなソケット(穴)があります。このソケットを用いてリテーナを固定します。
事故後、取り外した右側ヘッドライトの裏面です。先端の部分は折れてなくなってしまっています。
その手間には3つのソケットが段違いであるのがわかると思います。
そして、写真の左側のソケットは同じ高さで並んでいるのがわかると思います。
パーツの名前はヘッドランププロテクタ リテーナ UPR RH NO.2です。
品番は81193-10020です。
C-HR用(?)のリテーナを合わせてみました。
するとどうでしょう?本来同じ高さでないといけない青矢印と赤矢印の部分が段違いになっているではないですか!
この形状ではどうやってもうまく装着する事ができません。
ネットで某ショップがフロントのリテーナを補修したとの記事がありましたが、そのヘッドライトの写真では緑色のソケットがない形状でした(私の手持ちのヘッドライトは2つとも緑のソケットがありました)。
ちょっと焦りましたが、気を取り直して、C-HR用として用いるにはどうしたら良いか考えました。
形を合わせるために、リテーナの引っかかる部分を超音波カッターで切り取りました(おそらくこのリテーナは他の車種との共用の部品なのでしょう。C-HR用として用いるには今回のような加工が必要と思われます)。
一部カットする事によって、写真のように、形が合うようになり、2本のボルトでリテーナを固定できるようになりました。
なお先端部分はいびつに折れていましたので、リテーナに合わせてこちらも超音波カッターを用いてトリミングを行いました。
先端部分を固定するものはありません。リテーナ根元は3点固定されるはずですが、2点固定になってしまいます。
先端の固定をしっかりさせるために、先端の接触部を純正のシーリング剤を用いて固める事にしました。
赤矢印の部分が先端を純正シーリング剤で固めたところです。シーリング剤はカチカチに固まるので、ぐらつく事はないと思います。
このようにして、先端部のリテーナ折れを純正補修材を用いて修復する事ができました。
今回お示ししたように、装着するには一部加工が必要です。このような加工をするには、そのような情報がないとなかなか勇気のいることです。
私もカットするのを少し躊躇しましたが、思いきってカット・加工する事でうまく補修する事ができました。
ヘッドライトの補修をするような事はほとんどの場合ないと思いますが、そのような必要に迫られた場合、参考にしてください。