eKスポーツのロアボールジョイントブーツ交換に関するカスタム事例
2023年11月20日 17時56分
ロアアームジョイントブーツ交換。写真は交換後ですがちぎれていたのでそろそろやろうかと
これは去年の写真ですが、見ての通りブーツが裂けてしまっていて少しずつグリスが漏れてきています。
放置すればグリス切れになり、水が入り込んだりしてボールジョイントが駄目になってしまいます。そして車検にも通らない!
これも今回の写真ではありませんが、この状態からタイロッドエンド、キャリパー、ローターをささっと外していく。
そしたらショックのボルトを2本外して、ナックルを取り外す。
ナックルとボールジョイントの嵌合部。赤矢印のすき間のところにマイナスドライバーを突っ込み、ハンマーで叩いてすき間を拡げると上に5mmほど動くので、そしたらあとはバールを使って力技でナックルを上に押し上げると外れる。
長い事外されていないのか、とにかくカチカチでなかなか外れてくれなかった。
古いブーツを外す。もともと破れていたので引っ張ったら上半分だけちぎれてしまった。
かなりキツく嵌っているので、叩けるマイナスドライバーでブーツとロアアームの間を叩くと浮いてすき間ができたところを、マイナスドライバーでくねくねして外す。
ここでブーツの当たり面をあまり傷つけないよう気をつける。そんな馬鹿力で叩く人は居ないと思いますが
ボールジョイントをねじねじして可能な限り古いグリスを拭き取る。
※ここで、ボールジョイントが手で動かしてガタガタするようなら、ロアアーム交換になります。ジョイントがすっぽ抜けて事故になりかねません
幸いにもガタがまったく無かったので、新しいグリスをこれまたねじねじしながら隙間のないようにしっかりと塗り込む。家にあったモリブデングリスにしましたが、リチウムグリスとかMPグリスとかでもいいみたい。
グリスが多すぎても漏れてきて良くないとのことなので、ジョイントを覆うくらいの量にしてます。
新しいブーツを圧入していきます。今回は治具をはめて、シャコ万で入れていくやり方ですが、これが一番楽でした。
フロントハブベアリングのインナーレースの「ベロ」の部分がぴったりサイズ。捨てなくてよかった
その上に塩ビ管をかぶせる。サイズはまたいつか書きます…
シャコ万をセット。200mm口が開くやつです。
力が逃げてしまわないように、シャコ万がまっすぐになるよう保持しながら、締め込んでいきます。
斜めにシャコ万を締め込むと、ブーツが変形して使えなくなるので注意。
横から見てすき間が無くなったら、圧入完了です。力も使わないしブーツにも負荷がかからないのでとてもおすすめ。
作業後の優雅な喫煙タイム
ロアボールジョイントブーツは、この車みたいにキツキツになっている圧入式と、多少大きめのブーツを針金でとめるタイプがありますね。
今回は圧入式なのでほんとにクソ……素晴らしいくらいにキツキツなので苦戦しまくりでしたが、シャコ万圧入が一番楽みたいです。
二本爪のギアプーラーで入れる人、ウォーターポンププライヤーを二本使って入れる人、パイプをあてがって叩き入れる人、とやり方は多種多様なのですが、僕はプライヤーでブーツを3個も破いてしまっているのでおすすめしません。
叩き入れるのは定番みたいですが、狭くてスペースがなく難しい、ロアアーム外すのも面倒なため難易度高いと思いました。
シャコ万圧入なら径が合うパイプなどを用意すれば締め込むだけで入りますしね。
KTCとかからブーツインサーターなるSSTが売ってますが、それ買っとけば恐らく更に楽です。年に何回使うかわからんけど…
次回、助手席側ロアボールジョイントブーツ交換などなど。いつになっても整備が終わらない…