その他のセルモーター分解清掃に関するカスタム事例
2021年04月20日 22時18分
言わずとして形で分かるであろうバイクのセルモーター
このセルモーターは既に10万㎞を走っている
しかしOHさえすれば性能は回復に向く
清掃も然り
回りが泥などで汚れて当然な場所にあるセルモーター
私みたいなせっかちな事はすることは要らないのだが、洗浄用灯油で軽くつけおきからの洗浄
そしてこびりついた物は徐々に落とす
それだけで外はこんなに新品に近い姿へ回帰する
あとは機能面
バッ直で起動実験したがやはりというか当たり前、回りが遅く力も無い
OHということなので分解できる所まで外し清掃する
使えば使うほど外周のマグネットは磁気反応で煤が発生し、それが薄く層になる
そのため指で触ると一発で指が黒光りするほど煤けてしまう
ここは何度もパーツクリーナーとショップタオルで綺麗になるまで何回も繰り返す
このような少ししたことの積み重ねで性能は良くなってくる
次に軸受だ
ここも言うまでもなく綺麗になるまで何回も洗う
先端がブラシの物ですすぎ洗い(灯油)
残ってる物質がなくなり綺麗な状態になれば次は組み込み作業
最初にやることは一番面倒なブラシの装着
ここがセルモーター分解時一番の難関になる
ピックツール等を駆使しブラシを破壊しないよう組んでいく
は最終的にコンタクトスプレーで軽くコーティングしておく
そして上のギアの軸受にベアリングがあるがここには浸透潤滑剤で対応、防錆潤滑の意味もある
そして無事にブラシまで装着しケースに納める準備が出来たらしたの軸受にスプレーグリスを噴き、軸の穴にはベアリング用グリスを軽く押込み軸にも薄く伸ばしてあとは組むだけ
組む際に上のギアを保持しケースに納める
これを怠るとせっかく入れたブラシまで外れてしまい後戻り…
組上がったらギアを回すと僅かにギアが回る、回してすぐに止まるならグリスが硬いかも?
そしてバッ直起動テストをすると回転抵抗が減ったぶん回りが良く力強くなり始動性が上がります。
中華セルモーターは回りは早いがそれがエンジンの仕様によっては会わない可能性もあります
そして内部が劣化してくるとセルは回るけどエンジンがかかりにくい(セルモーターピニオンギアを押し出しきれてない)事が起りドライブフェイスからエンジンを回しにくくなってしまうこともあるそうで、私のジャイロがそうなりました。
ボアアップしていたりすると顕著にその影響が出てくるみたいです
皆さまのお乗りの車両が消耗品を変えても始動性が悪いとき、セルモーターを疑うのも大きな転機になるのかもしれません
普段整備してても盲点であり勝ちなセルモーター
安い中華にはそれなりの意味があります
純正セルモーターは1万7千円
この価値が高いのはそれだけ品質の高さがあるからです
下手に変えて調子を崩す前にメンテナンスしてみましょう❗
セルモーターの整備は決して無駄にはなりません、何れ必ずとおる道、そのタイミングの違いのみ❗