190シリーズのカムカバー塗装・エンジンルームのドレスアップ・拘りの金属製フィラーキャップ・パーツ供給に感謝・マグネシュウムを含むアルミ合金製に関するカスタム事例
2022年07月16日 11時47分
皆様からの👍とコメントありがとうございます。
戻り梅雨のようでスッキリしない毎日です。
今回の作業は「カムカバーの塗装」です。エンジンルームの見た目が
一気に変わります。16V系はカムカバーの面積が大きいので効果ありです。
この写真は手持ちのフロントグリル達です。ノーマル、AMG風ボディ色
S600タイプグリルと長い年月の間に揃ってしまいました。
簡単に取り替えられるのも旧車の楽しみです。
カムカバーを外したところです。作業しやすいようにラジエターシュラウドと
ラジエターファンは外しました。
10ミリのナットを8カ所緩めてプラハンでコンコンと叩くことで
容易に外す事が出来ます。エンジン内部も比較的キレイでした。
16V系のコスワース特製のツインカムヘッドとご対面です。
エンジン正面から見ています。
正面から見て右側がインテーク、左側がエキゾーストのカムレイアウト
タイミングチェーンで駆動しています。
エキゾースト側のカムにはリヤサスのレバライザー用ハイドロポンプ(シトロン同様)が
直列で取り付けてあります。ハイドロサスは16V系の場合リヤ2輪です。エボは4輪(4レベ)です。
16V系以外の190Eはリヤサスに一般的なショックアブゾーバーが採用されています。
プラスチックのチェーンカバーが欠品です。割れていなくて良かったです。
取り外したカムカバーです。バーツ洗浄用の洗浄液に数時間漬け込みました。
油分が抜けてカサカサです。
水洗い乾燥と行いました。材質がマグネシュウムを含むアルミ合金との事です。
金属腐食により表面の塗膜を押し上げてしまいます。塗膜の下はミミズ腫れのような
腐食が多数発生しています。
コストバランスを考えるとヘッドの軽さを追求した素材選定に感心しきりです。
今風ですとプラスチック製のカムカバーですので良き時代です。
純正状態でロゴの削り出しは行なっていません!
内側の様子です。素材剥き出しではなく内部も塗装が掛かっています。
これもマグネシュウムを含むアルミ合金の腐食を軽減する目的でしょうか?
同世代のW124なども同様に内部塗装が施してあります。これがパリパリと
割れてエンジン内に落ちてしまうこともありますので落ちそうな塗装は
可能な限りブラッシングしました。
表面の網目模様はオイルセパレーターの役割です。この先にブローバイホース
が接続されてエアクリに送られています。
カムカバーの新品ガスケットです。これがない事にはこの作業が出来ません。
30年以上経過した限定車両のパーツがメーカー純正で供給される事に感謝しながら
作業を進めます。単価もお高くありません!
旧塗膜を全面剥離するためにホルツ謹製の強力剥離剤を使用しました。
このカムカバーには2缶弱で全面剥離出来ました。強力です。
実際の作業では手袋を装着していました。作業中の写真はすみません
撮れていませんでした。
いきなり完成です。作業中の写真がなくてすみません。
ホムセンの金属用プライマーと2液のウレタンスプレーツヤ有りで仕上げました。
定番の縮み塗装も考えましたが雰囲気は有りますが汚れが溜まりそうで………。
今回の選択としました。
純正状態に倣いロゴの削り出しは行なっていません、100均のマーカー
ペンで墨入れしました。少しはみ出しています。
プラグホールカバーを取り付けて完了です。
パット見はキレイに仕上がって良かったです。
それと、エンジンオイルフィラーキャップに70年代80年代
の金属製フィラーキャップを選びました。
これなら好きな時に磨けます!
塗装終了取り付けまで実質3日程度の作業でした。
カムカバーの塗装は比較的ハードルの低い作業で効果が期待できます。
旧車の楽しみです!