カプチーノの整備日記・デフマウントブッシュ交換に関するカスタム事例
2020年01月19日 07時37分
デフマウントブッシュを交換しました。
カプチーノのブッシュ交換は難易度が高いようで、ネットで色々検索しましたが、「古いブッシュはなんとか抜き取りました…」みたいな記事が多く、具体的なものが見当たりませんでしたので自分のやり方を記しておきます。
数年前に断裂していたので、シーリング剤を充填して補修してましたが限界のようです。
マウント側から。
このブッシュは片側にツバがあり、プレス機にセットできません。
ドリルで揉んでブッシュを取り除きます。
こんな感じでブッシュのゴム部分を取り除いたら、外側のリングは貫通のマイナスドライバーで叩き抜きました。(ツバの反対側から。)
写真のドライバー位置辺りを叩くと上手くいきます。
また、食い込んだドライバーが抜けなくなるので、二本使って交互に叩きました。
こんな感じで浮いてきます。
抜けました。
今日は近所でエンジン草刈り機の騒音が響き渡っており、遠慮なく叩けました!(笑)
格闘の跡。
ドライバーで出来たバリは棒やすりで整え、全体にペーパーで錆びを落としました。
ブッシュの圧入治具が適当なのがない。
やっとの事でホームセンターで見つけたのがこれ。雨どいを固定するやつ?でしょうか。
こんな感じで圧入しました。
治具を当てられるのが外周の1ミリくらいしかありません。
交換の事は全く想定していないとしか思えない設計。
リア側はデフごとだとプレス機にセット出来ないのでハウジング部分を取り外し作業しました。
治具代わりに使ったのはコレ。ワッシャーのでかいやつ。
ホームセンターで手に入ります。
下側は古いハブベアリングを敷いて。
ソケットなど組み合わせてこんな感じに圧入しました。
組み付けする前に、せっかくなのでデフの内部をブレーキクリーナーで洗浄したところ…⁇
恐ろしいものを発見!
リングギアのボルトが何本も緩んできています。
ボルトが干渉したところが削れています。
このクルマ、購入してから16年、デフを開けるのは初めてですが、なんでこんなことに?
先週も高速道路を走りましたが、高速走行中にロックでもしたら、大惨事です。今回、偶然開けてみてホント良かった。
デフは予備で持っていた物に交換しました。
古いクルマを持つと言う事は、こんなリスクもあるのだと痛感しました。
デフオイル交換の際、銀粉が多い時は疑ったほうが良いです!
デフオイルを入れて完成。
いつも灯油ポンプで注入してます。
クラッチミート時の「ドン」がなくなり、快適になりました!
部品代、約2万円也。
家計から出すか、お小遣いから出すか、嫁さんと交渉中…。
コレ、消耗品なんだけど…
いつも道楽部品買ってると、「分からんから騙してない?」みたいな雰囲気になっちゃう(T-T)
なんとか折半まで持ち込みたいところです。
おしまい。